フォルツァMF10 クーラント交換

用意するもの
・クーラント
WAKOS ワコーズ/LLC ロングライフクーラント【2L】
WAKOS ワコーズ/LLC ロングライフクーラント【2L】

こちらは薄めて使うタイプ。自分は水冷のバイクが3台あるので2リッターサイズで購入していますが、これですと4〜6リッター分のクーラントとなります。
ワコーズを選ぶ理由は安心のブランドだから。
ホームセンターに売っているもので全然問題ありませんよ。

・ドレンワッシャー
K-CON キタココンビニパーツ/銅ワッシャー/銅パッキン
K-CON キタココンビニパーツ/銅ワッシャー/銅パッキン 汎用

純正部品をバイク屋さんまで注文・受け取りにいくのは面倒なのでネットで注文しています。
クーラント交換は数台一気にやってしまいたい作業なので、自分の場合ホンダの店、カワサキの店で注文、受け取りをするのが、かなりの手間なので社外品を使います。

必要な工具
・マイナスドライバー

・8mmソケットレンチ

・10mmソケットレンチ

・ラジオペンチ

・バット等の廃クーラント受け


まず初めに、これらの作業を行う際は、かならずエンジンが冷えた状態でおこなってください。

1)
・ロアカウルを外す


ロアカウルの外し方

こちらを参照にロアカウルを外します。


2)
・クーラントのドレンボルトを外す


ウォーターポンプの右下のねじがドレンボルト


見分けかたはドレンワッシャーがあるかどうかです。
ちなみに外しただけではクーラントはほとんど出てきません。


3)
・センターカウルを外す


センターカウルの外し方

こちらを参照してセンターカウルを外してください。
(カウルの名称は適当に言ってます。本来のセンターカウルはラジエター下にあるカウルのことを言うはずです)


4)
・ドレン下にバットを敷いて、クーラントキャップを外す。


ラジエターキャップはここにありますが、このままでは取り外せませんので、固定しているネジを外します。


ラジエターキャップはねじればロックが外れて取り外すことができます。
キャップを外すとドレンから勢いよく放物線を描きながらクーラントが飛び出しますので、バットの位置はドレンの真下ではなく少し離し気味で置くのがコツ。
徐々に勢いが弱まってくるので位置を調整しながら抜いてください。


クーラントが抜けたら次の作業に移ります。


5)
・リザーバータンクのクーラントを抜く


画像のリザーバータンク根元のホースを抜きます。


クーラントをすべて抜きます。


6)
・ウォーターラインを洗浄する。


こちらに水道水を流し込みます。


廃液が透明になるまで何度か繰り返してください。


透明になったらドレンワッシャーを新品に交換し、ドレンボルトを締めます。
新品を使わず徐々に染み出してきたことがあるので、ネットで何か注文する機会があれば一緒に注文しておいて、手元にもっておいたほうがいいですよ・・・
やり直しはかなりの手間ですし、やりなおすまでリザーバータンクにクーラントを補充しなければいけませんから・・・


6)
・リザーバータンクを洗浄する。


次に、写真の部分にある蓋をマイナスドライバー等で取り外すとリザーバータンクのキャップが現れます。
キャップを開けて、ホースは外したまま水道水を流し込みます。

クーラントは有害物質であるためタンクの洗浄でも廃液の受けは置いておいてくださいね。
3〜4回繰り返せばきれいになります。


綺麗になったらホースを戻してください。


7)
・クーラントを入れる

原液タイプのクーラントはそのままで注入。


希薄タイプのクーラントは50〜30%の濃度のものをつくってから注入します。
(パッケージに適用温度が表示されていると思います。寒いところは濃いめです。)

クーラントを用意するのがめんどうだし、寒冷地でもないので、水道水をそのまま入れるという人が見受けられますが、絶対にやめてください!

クーラントは不凍液という意味合いがあるのはもちろんですが、さび止めという意味合いも強いのです。
さびは走る走らないにかかわらず、入れているだけで発生することをお忘れなく。


クーラントはこの辺りまで入れてください。
一般的なバイクはエア抜き穴の場所まで入れるのですが、フォルツァはエア抜き穴がここにないですね。
リザーバーからの経路も含め、たぶんラジエターにそれらはあるのでしょうから、ここの水面の高さはシビアにならなくていいんだとは思います。(たぶん)


同様にリザーバータンクにもクーラントを入れます。

上のライン(アッパーレベル)ぎりぎりまで入れておいてください。
これからの工程、減ることはあっても増えることはないので。


8)
・エアを抜く

ラジエターキャップは開けたままでエンジンをかけます。
サーモスタットが開く水温までアイドリングしたほうがいいので、5〜6分くらいでしょうか。

サーモスタットが開く温度って何よ?って思っても、そこはわからなければ無視してください。
だいたい一般的には開弁する温度は80〜85℃くらい、全開が90〜95℃くらいですので、フォルツァの水温計のメモリ的には数字がないのではっきりしませんが、大きい目盛り1つ目くらいが80℃じゃないでしょうか?

本来この工程で水路に噛んだエアがポコポコでます。
でも自分の場合、その作業では出ずに、エンジンをオフにした瞬間にボコっと出ました。
エア抜き穴の場所が違うところにあるからなのでしょうか。

念のため、もう一度エンジンをかけて、エンジンを切ったときにエアがでないかを確認してからキャップをはめました。


10)
・ラジエター、リザーバータンクのキャップをはめる、もとの位置に戻す。


ラジエターキャップを締め、もとの位置に固定します。
このとき、ラジエターキャップのパッキンに劣化による亀裂等がないかは目視しておいてください


リザーバータンクの水量をチェック。
センタースタンドをかけている状態で確認してください。
ローダウン等によりセンスタを外している方や、レベルの角度があわない方のことは知りません。
自分のいいと思うほうほうでやってください。


下の線(ロアレベル)よりも少なければ補充し、問題がなければキャップを締めます。

作業はこれで終了。
あとは外装を戻していきましょう。

100キロほど走ってカウルの隙間からリザーバータンクの水量に問題がないかどうかもチェックしてください。
あきらかに減っていれば水漏れの可能性もありです・・・。

以上です。お疲れさまでした。


質問、感想、誤り等があれば、 掲示板へお気軽にお書きください。

フォルツァメンテンナンス
フォルツァTOP

バイクTOP