ドリームフェスタ2012ホンダ試乗会in舞洲(2012年4月8日)
参加者 紅の弾丸さん(PCX)、自分(アドレスV125)
ドリームフェスタ2012ホンダ試乗会in舞洲へ行ってきました。
の、前に・・・
第二京阪の側道ネズミ捕りしすぎや〜〜
あほか〜〜〜〜ぁ
舞洲に辿りつくまでにネズミ捕り3ヶ所。
内、側道で2ヶ所。
もう前を見るよりメーターを見てる時間のほうが長いんでないかなってくらい怖かったです。。。
しかも最終的に「迂回してますんで先にいってください!」と同行していたお兄さんに謎のメールを残してバラバラに到着しましたよ。。。
いや、振り切ったとか、追いかけられたとか、そういうのではないとは言っておきますけどね・・・。
切符もらったわけでもないですけど・・・。

お兄さんに遅れること15分くらい?で舞洲に到着。
お兄さんを探しましたが電話にもでてくれないので、合流はあとにして、自分も試乗しちゃうことにしました。
受付で4枚つづりの試乗券をもらい、1回の試乗につき1枚のチケットを消化というシステム。
どうやら今回の試乗会は4台までしか乗せてくれないようです。
時間が許す限り乗り倒すつもりだったのですが・・・。
主催者側からしたら購入あっての試乗だから、そんなに沢山乗る必要もないだろってことなんでしょうけど。
で、最初に乗るバイクは既に決めていたんです。
大阪MCショーで乗ることのできなかったNC700Xと。
ビッグボア、超ロングストローク、ワイドギアレシオは自分がこれまで乗ってきたバイクとは正反対なエンジンキャラクター。
回転でパワーを出して速度を乗せていくバイクと、トルクで速度を乗せていくバイクの違いを体感してみたかったんですよね。
ロングストロークというと一般的にクルーザー系のエンジンのようなものを想像するのですが、クルーザーは演出としてわざと回りにくいエンジンに仕上げているような気がするので、排気量的にもカワサキのER6のエンジンフィールをちょっと重くしたような感じになるのかな?ってのを想像してました。
ちなみにER6のエンジンフィールってどんなのかって言われると、自分がよく表現するのが大きいVTR250。
回転上昇にストレスがなく、排気量に見合ったトルク感があり、振動もすくないけど、やっぱ高回転の盛り上がりはないからトップエンドが伸びずに、そのまますぐに吹けきってしまう感じです。
でも実際はこういうエンジンがオールマイティでいいんですけどね。
大半の人が口では「回せる、回すのが楽しい」って言うミドルクラスですが、いや正直なとこ上級者でない限り回せないでしょ?
自分は敢えていいましょう。「下手すぎて回せません(苦笑)」
すみません、、、600SSのイメージをかなり損なわせているライダーです。
カーブじゃむちゃくちゃ回転落ちてます・・・。
それで立ち上がりに回転が上がってきたら直線だけビィヤァーーーってそんときだけ”回してる”ってのが正直なとこです、はい・・・。
回せないならね・・・、回す必要のないバイクに乗るのが正解なんです。
SS入門として600を購入候補に挙げる人に、自分は600よりもリッターSSを勧めることが多いのですが、理由はそのためなんです。
ただ年間走行距離の多い人やストイックに走れそうな人には600を勧めますけどね。乗れば乗るだけ上手くなれる要素は600のほうが多いと思いますから。
だいぶ話が逸れました。
車種の受付窓口で「NC700」と、Xを省略して伝えたところ、「えっとどちらのほうにされます?」と予想に反した返答が。
「どちら」ということは・・・まだ正式発表がされてないNC700Sがあるってこと!?
あわてて試乗車ラインナップを確認すると、やはりそこには正式発表前の700Sがありました。
それどころかインテグラまで用意されてるし!
「ごめんなさいインテグラでお願いします」
聞かれたであろうどちらでもないNC700を選んでしまった訳ですが、ここで「じゃぁNC700”C”でお願いします」なんていったらちょっとかっこよかったのかな〜、それとも単純にややこしいだけなのかなぁ。

試乗待ちの列の一番近くにあったのがVFR。
写真じゃすごいカッコ悪いのに、実物はかっこいいなぁ〜っていつも思うバイクですね。
ただ、やはり値段が高すぎて購入候補としてかすりもしないのが実情なんですが・・・。
高いなら高いで、あともうちょっと高級感が欲しいとは思うのですが、まぁこれはあとで乗ってみて、トータルパッケージで見てみたらいいですかね。
なにせデュアル・トランス・ミッションですから。
ただ見た目は大事だってことです。
しかし試乗に用意されたVFR、DCTなしのSTDの2台ともが歴戦の強者みたいな風貌になったのですが。
ガリガリのカウルはそれゆえに試乗会にまわされてきたのか、今回の試乗会でこうなったのか・・・
ただ、試乗会でおじさまに人気のバイクはこかされる宿命にあるような気がします・・・。
バイク歴が長い=上手くなるではなく横着になるではないか・・・こう考えることがあります。

あ・・・
自分が試乗待ちをしていると、VFRにまたがるお兄さんを発見しました。
こちらにはまだ気づいていないようですが、これで無事合流できましたね。
試乗を終えたおにいさんを呼び止め写真を撮ってもらうことにしました。

「紙コップの水をこぼさないように走れよ」
「これ多すぎじゃないですか・・・?」
某、頭文字○のワンシーンのようなスパルタ教育を受けている自分です。
「DCTの変速ショックの少なさを考えたら、あとは腕次第だろ・・・?」
「表面張力を利用してコップのふちをぐるっと回すような感覚で・・・?」
・・・なんて無茶苦茶な話をでっちあげてしまっては、今更DCTの説明を受けているだけだなんて言いにくくなってしまったのでインプレに移って収集をつけます。

まずはポジションです。
「足つきわるっ!!」この印象が全てでした。
というより足が届かなさすぎてハンドル位置がどうだ、シートの幅がどうだとかは考える余裕がありませんでした…。
止まっている状態で自分のライディングスキルはMAX状態で、横から息を吹きかけられただけでバタンと倒れかねません。
ちょっと大げさですが・・・。
ちなみに今回の試乗車には国内仕様と欧州仕様が用意されていて、自分が乗ったのは欧州仕様に比べシート高さが2cm低い国内仕様ではあったんですけどね・・・。
余談として教えてもらえたのは、国内仕様のほうがパワーがあるとか。
欧州仕様は免許区分が50馬力を境に変わるため1〜2馬力ほど落としてあるそうな。

VFRを含めDCT搭載車には3種類の走行モードがあります。
ATモードは普通にシフトしていくDモード、Dモードに比べて高回転域でシフトしていくSモード。
そしてボタンで任意にシフトさせるMTモード。
係員さんは最初からSモードで走るのが面白いと言ってたので、1周目の半分は高回転で自動シフトしていくSモードを試してみました。
「フロアボードがなんか遠いなぁ〜・・・」とスリムに見える車体に反して乗ってみて感じる車体の大きさはビッグスクーター感覚でしたね。
エンジン特性も自動シフトのカチャン、カチャンという音がなければフォルツァなどにある回転制御つきのVベルト方式かと思うくらいのスムーズさで面白みにかけていたのですが、MTモードでブン回してみたところ、想像していたエンジン特性とは全然違っていたので驚きました。
エンジンの吹けがすごく軽いんです。
勝手に吹け上がりが重そうなイメージを持っていたからかもしれませんが、普段600ccのSSを2台乗ってる自分でも違和感のないほどでしたよ。
試乗会レベルでの話と断りつつ、直線に入ってからビュンと加速していく600RRの後ろを「前の600RR、もっとガッツリ加速してしくれないかな〜」って感じで同じように加速できたんです。
ただ・・・一瞬で吹け切りレブリミッター作動です。。。
(慣らしも終わってない試乗車をレブまでまわしてごめん。。)
感覚的にはレッドまであと3分の1くらいは引っ張れそうな、回転上昇の落ちも、パワーの落ちもないところでレブリミットが効くのでシフトタイミングがわかりづらいんですよね。

予想に反してコーナーリングは楽しいです。
発表から注目していたモデルだったので諸元はあらかじめ調べていたのですが、やはりメットインスペース確保のための前傾エンジンではキャスターはすごく寝てるわ、ホイールベースは長いわで、ディメンション的に少し無理な部分があると思っていたのですが、そんなディメンションに反して寝かしこみもバンク中もなんの違和感なしです。
というか、乗っている感覚がスクーターなので、前後輪に抜群の接地感があり、荷重も後ろにいってないニュートラルであることが驚きになってました。
まぁ当たり前なんですけどね。普通のバイクをスクーターの形に仕上げたバイクですから。
なのでサスストローク問題なし。アクセルオンでリアサスが伸びるようなスクーターならではの挙動もなし。荷重変化にまったく違和感がないので非常の乗りやすかったです。
総評として
非常に良いバイクです。
スクーター感覚なのに挙動がスクーターでないのは、これまでにない新感覚でした。
自分が「下手な自分の代わりに0.1秒でもバイクの性能に手助けしてもらいたい」なんてちょっとした意地というか欲みたいなものが無くなれば、こういうバイクに乗りたいなぁって純粋に思いました。
ただ・・・
これはライダーの高齢化が進んでる日本に関しては、完全なるおじさまバイクですよ。
ライディングに疲れてきたおじさま達が、見栄もそこそこに保ったまま楽にのるバイク。
走行モードは常にATのままで、コーナリング前のシフトダウンもせず、ダラーっと乗る姿が見えてきちゃうんです。
なまじATモードがあるバイクなんてそんなもんです。
ATが乗りたくて、MTモードがおまけで、ツーリング先でDCTのうんちくを2時間しゃべるんじゃないですかね。
・・・ふぅ。
ふぅ・・・自分から言わしたらねぇ・・・
DCTはスポーツのメカニズム!
ランエボしかり、GTRしかり、いやもっと言えばF1のセミオートマ。
コンマ1秒単位のシフトラグ、トラクションの抜けを無くす革新の技術。
むしろATなんて巡航用のおまけなんだよ〜〜。
だからね、おじ様達に一言いっておくと・・・
「乗ってるバイクがインテグラだしね。」とかは悲しいから言わないで。
素人が素人の域で飛ばすぶんには十分に曲がるし、十分に加速もできるから。
エンジンパワーがどうのこうの前に、ライディングにイマイチ自信がもてない人達が持っている”扱える速度域”ってものに対しては、このエンジンでも十分に上をいっちゃってるのが正直な印象ですよ。
むしろ打倒V-MAXじゃないの。
若き日に2stレプで熱くなったHY戦争再び!?!青春再びじゃないですか、いいじゃないですか。
頑張れ!
さて場面は変わって、お兄さんがVT1300CXに乗ってます。

なんですかこの格好良さは・・・
ドゥーハンメットがこれほどまでにマッチするクルーザーて・・・
いや、これはお兄さんの放つただならぬオーラなのか。

バン!
ダ〜ッダッダッダ ダッダッダッダッダ♪
ダ〜ッダッダッダ ダッダッダッダッダ♪
ダ〜ッダッダッダ ダッダッダッダッダ♪
ダ〜ッダッダッダ ダッダッダッダッダ♪
いつものラ〜〜メン♪

ぼ〜〜〜ん
とぅび〜〜
わぁ〜〜あ〜あ〜〜〜〜♪

なんだかこの姿を見ていてすごく楽しそうだなって思ったんですよ。
お兄さんもクルーザーに興味があるわけじゃないでしょうし、たぶんネタとして乗ってみたかったくらいなものなんでしょうし、試乗して「乗りやすいだ」「楽しいだ」と言うことはないとは思うのですが、ネタとしてのそれだけのために自分も乗ってみたいと思わせる何かがありました。
たぶんクルーザーって乗ってる本人よりも、見ているほうをワクワクさせるような、いろんな想像を掻き立てるような、そんな要素があるんでしょうね。
相反するSSじゃ、ゆっくり走ってる姿をみたらカッコ悪いし、飛ばしていたなら一瞬で視界から消るし、それ以前に「危ない!」って批難されまくるので、逆にパーキングに止まっている姿でワクワクさせていると思うんですよ。
端っこがささくれたぶっといタイヤ、空気抵抗を減らすカウリング、ありえない回転数が刻まれたタコメーターなど、走りのSSは静止状態で、雰囲気のクルーザーは走行状態でバイクとしての姿が完成する。
一般人から見てみたらこういう逆転現象がおこってるんでしょうねぇ、たぶん。
写真はないのですが、今度は自分がVFRを乗る番。
以前から乗りたくて乗りたくて仕方のなかったバイクだったのに、さっきインテグラで人生初DCTを体感してしまっては、魅力半減が正直なとこではあります。
まずまたがって「お?」と思うのがシート。
全体的にやわらかいのですが、圧がかかっているところだけがべちゃっと沈み込むようなクルーザーやスクーターのやらかいシートとはちがって全体で支えてくれてるけど、沈みこみはしないといったそんな感覚がありました。
マイナーチェンジ前のトラコンがないVFR1200のときはシートのことは何も思わなかったので、ここはあきらかに良くなったところだと思います。
足つきはこの巨体でありながらかなりいいので、自分くらいの身長でも安心して停車していることができますし、ハンドルも800時代のVFRより高いので楽ちん姿勢です。
メーター周りは案外高級感がないというか、タコをど真ん中に大きく配置し左右に液晶というちょっと攻撃的な印象でSSぽく遊び感がなかったです。
乗り味は案外悪くないんです。スポーツツアラーからGTツアラーに変わってしまった印象はあるのに、メガスポクラスのようにそこそこ軽く振り回せますし、バイクを上から操ってる感覚もあり、アンダーもでません。
DCTのシフト時の姿勢変化の少なさは1200ccになっても普遍で感動を覚えるのですが、シフトダウンのときに1200ccものバイクをボタン一発で行うには不安すぎて怖かったです。
バックトルクをクラッチで逃そうにもクラッチはありませんし、事前にアクセル煽ったらそのまま飛び出しますしね・・・
まぁ試乗会レベルの回転数では何も無かったようにショックもなく、バックトルクもなく、シフトダウンしてしまったのではありますが・・・、でもこれ高回転でやったらどうなるんだろ。
やはり安全のため、一定の回転以下でないとボタン押してもシフトダウンできなくなっているのかな?
今年からトラコンが追加されたということで、直線で一発うぉりゃ〜〜と加速してみたかったのですが、前にはDCTなしのVFR2台と、まったり先導車がいるのでそれは不可能。
発進前にトラコンのスイッチが入ってることは何度も確認してたのにな・・・。
でも、自分がうぉりゃ〜〜って思うくらいの加速ではトラコンはきかないんでしょうけどね。
そういやインテグラのときはシフトダウンのボタンが奥まっていて指の短い自分にはかなり押しづらかったのですが、VFRのDCTのボタンは押しやすくできてた印象がありました。
総評として、乗りやすいバイクだし、足つきはいいし、DCTは便利だし、パワーは回せばすごく出そうなフィーリングで、ネガがあまり見当たらなかったのです。強いて言うならデザインなんですかね。
でも、なんだか乗っていて「楽しい」って思えなかったのは試乗会の速度域が低すぎたからなのでしょうか。
DCTのボタンをもっとガチャガチャできる速度域なら印象も変わりそうなのに、楽ちん装備になりさがってましたので・・・。
さて場面は変わってお兄さんが新型1000RRに試乗。

お兄さんが乗っても前傾がきびしそうなのがわかりますが、先代1000RRとポジションは変わってないないはずですよね?
変わったのかな?

上半身がガチガチになっているせいもあるとは思いますが、腰が浮いてるのかって思うくらいハンドルが低く見えるんですよね。

お兄さんが乗っている初代1000RRはハンドルアップスペーサーが装着されていることもあり、新型1000RRのポジションはキツイっていってました。
次は自分です。

新型を目の前にするとバイクの背は高いですが、やはり小さく作られたバイクだなって関心します。フレーム幅がなければ自分の05年式ZX-6Rよりも小さいと思います。

足つきは片足でもつま先がツンツン。

これは辛いな〜って思いました。
やっぱりハンドル下がってませんかね?

今回のモデルチェンジで足回りとメーターが豪華になったのですが、レーシーなメーターはなんか文字が小さく細くて一瞬ではどこに何が表示されているかわかりづらかったり。慣れの範囲でしょけど。

ポジション以外の面では、こういうバイクが乗っていて楽しいとを再確認しましたし、やはりリッターはガッツリ飛ばさない範囲ではトルクがあって非常に乗りやすいです。
ちょっとペースを上げて欲しかったので先導車に隠れるくらいの位置に自分がいますが、そんなんでペースを上げてくれるほどサービス精神はないんですよね。それがホンダの試乗会・・・。

こういう低速の旋回になると他のリッターSSに比べて驚異的に軽いのが顕著にわかるんですよ。
接地感も抜群だし、苦手なポジションもここにきてしっくりきます。

比較してみましたがポジションはどうですかね。感覚的には新型のほうがハンドルが低く思えたのですが、変わらないんですかね、やっぱし。
で、このバイクの総評として
恐ろしく軽く感じるバイクというのは先代と同じなのですが、先代ほどの驚きがなかったのも正直なところ。
他メーカーを含め※BPF装着のモデルはどれに乗ってもサスがよく動いている印象を強く感じるのですが、それが先代と現行の軽快感の違いになったのですかね?、新鮮味がなくなっただけなんですかね?、よくわかりません。
※ビックピストンフロントフォーク

足回りがカスタムマシンかと思えるほどかっこよいですし、メーターも非常にレーシーなので所有感はすごく高いと思いますが、先代のオーナーが新型になったからといって乗り換えるほどの違いは感じないのが正直なところ。
見た目は先代よりも万人受けしそうですがカラーリングがちょっとね・・・。
1000RRの購入を検討している方には、見た目の好みで現行か先代かを選んでもいい範囲のように思えました。
さて試乗もお互い最後の1台となり、お兄さんはクロスランナー(無限仕様)を、自分はフューリーを乗ることにしました。
しかしこれでお互いVFR1200、CBR1000RR、フューリーと3台もかぶってしまっているというのは、なんか面白みに欠けているというか、台数制限があれば致し方ないというか…。
お互い好みのバイクは違うはずなんですけど。
ちなみに自分、試乗会ではビックスクーターに乗りたがる、ちょっと変わったSS乗りなのであります。。今回は乗りませんけどね・・・。
「ぼくは写真を撮りますから先に乗ってきてください。」なんてことを言ってたものの、今回1台しか用意されていなかったクロスランナーの回転率は非常に悪いうえに、地味に人気があり、お兄さんの順番までは長そうなので展示ブースをウロウロします。

正式発表前のCRF250L。
今回の試乗ラインナップに下手すれば入っていたマシンなんです。
ラインナップボードには表示されていて、上からマジックで×がされてましたし。
足つきは片足つま先がギリギリつくかどうかというくらい。
お尻をずらさないと足が地面につかないDR-ZやWRに比べるとかなりマシです。
ただこの微々たる差の影響は非常に大きく、停車姿勢は言うまでもなく、バイクにまたがるのも、またがってから直立させるのも、そこからスタンド払うのも、全において影響を及ぼします。
あなたは経験をしたことがあるだろうか・・・
またがっては見たもののバイクを直立させるには足が短すぎ、傾いた側にお尻をずらしてようやくバイクは直立させたものの、反対側に足がとどかないのでそれ以上どうにも動けなくなってしまったことが・・・
「このまま発進すればなんとかなる」と思ったのは甘い考えで、エンジンはかけられてもギアは入れれない、スタンドも払えない、つまり発進ができないのバッドエンディング。
一度バイクから降りスタンドを払ってから乗車しようにも、今度はスタンドに足をかけてまたぐという動作が不可能となってしまい、アーネストホーストばりのハイキックを要求されたことが・・・
再びお尻をずらして跨いだ状態に戻り、そこから反動をつけて車体を反対側に倒し、車体が倒れ込む間に浮いた足をステップに乗せ、そこからステップワークでお尻も反対側にズラすといったゼロスピードでの高速ハングオフ切り返しを・・・
そして、「跨る前からギアも入れておけばよかったんだ・・・」という後悔を・・・。
言われねば分かるまいこの苦しみ・・・
ふっ・・・。
・・・。
おや・・・目元から何か熱いものがこみ上げてきた・・・。
まぁ〜(ドヤ顔)、自分みたいなエキスパートなベテランライダー(大嘘、まだ若いつもり)にもなると、上記のような技を軽々と駆使してしまうのではありますが(バッドエンドやったやん・・・)、オフローダーの入門マシンとして様々なニーズーが想定されるうえで、この微々たる差が非常に重要だって話なんです。
縦長のマルチリフレクターやペータルディスク、水冷化されたエンジンなど、見た目はかっこよく仕上がっており、値段も安いと、オフ経験のない自分には好印象ですが、キャラ的な位置づけとしてはセローとWRの中間くらいでライバル達からは一歩負けているのが残念にも思えます。

何を今さらとMF10後期型フォルツァ。
単純に自分の趣味で写真を撮っている気がします。
前期型に比べノーズが少し立体的になって、スクリーンが埋め込まれました。
フォルツァは後期型のほうがかっこいいというのが定番になってしまったんじゃないですか?
でもMF06初代フォルツァを超えるフォルツァがまだないのが悲しいですねぇ。。。
気がつきゃT-MAX530にデザインを取られてる気がせんでもないですし・・・。

マジカルレーシングの外装をまとったCBR250R。
ここまでやればレーシーでかっこいいバイクです。
むしろホンダはこういう形で作ってくればよかったのですが・・・。
エントリーユーザーは見た目から入ることが多いので、打倒Ninja250ならNinja250にシングルシートカウルつけたときのあの格好良さに負けてはいけいないのが後出しの義務ですよ。

会場の隅ではライディングスクールも開催されていたんですよ。
たった1000円で受講できるので参加したかったんですが、お兄さんを誘ってもリアクションがイマイチだったので今日は見学のみです。

まぁたしかに今日は二人とも原付ですし、どうせやるならミッション車のほうが練習にはなりますけどね・・・。
ちなみにレンタルバイクもありました。たしか2000円くらいだったかな?
このライスクはビギナーやリターン、女性を対象としていたのですが、その割にはみんなけっこう上手かったですよ。
で、見ていてほんとによくわかったことは、上手い人はフロントフォークがすごく動いているってこと。
そしてあまり上手くない人もバンク角では上手い人とあまり差はないってこと。
あとは首振りでの目線移動が大きいか小さいかかな。
本格的にライスクをやってる人なら股の下でバイクを操ってるような、体全部使ってるかのような動きをするのですが、今回はビギナー対象ということで上手い人でもそこまで出来ている人はいないのですが、上記の二点が違うだけでも圧倒的な差を生んでいるんですよ。
いやぁ勉強になります。
お兄さんの順番まではまだまだといった感じ、しかしふとフューリーの列を見ると試乗待ちの人が誰一人とおらず、即試乗可能な状態になってしまってました。
ってな訳でお兄さんより先に自分が最後の一台に乗ってしまいます。

ぼ〜〜ん とぅび〜〜〜 わ〜あ〜♪

ぼ〜〜んとぅび〜わぁ〜〜あ????あ??

だ〜っだっだっだっだっだっだだ?

フューリーむちゃくちゃ乗りにくかったです。
お兄さんの言ってたように、クルーザーにしてはステップが手前にあって、チェンジペタルにもブレーキペダルにも足が届きやすかったのですが、ハンドルは幅がありすぎて腕が伸びきっちゃいます。
バンク角は恐ろしく浅く「さて寝かそうか」と思う頃には既にステップが擦ってしまい、「これから寝かすのにどうやって曲がんの!?!?」と、進入から曲げられないことがわかります。
自分の前を走っていたGL1800の人がカーブじゃフラフラ状態ではらみまくりだったのですが、ラインをズラして進入していても、奥で寝かせてラインをクロスさせるというのはこのバイクじゃ到底不可能で、「どこまではらんでくるんだろうか」とアウトに逃げていたら一緒にはらんでいくしかないという悲しい現実がありました。。。
それとクルーザーに慣れていないせいでしょうか、セルフステアも恐ろしいほどなく、バンクの限界が浅いなら、あとは自分でハンドルを切って曲がるという挙動もフロント巻き込んでしまいそうで怖かったです・・・
こんな恐ろしいバイク、速度だしちゃったら曲がれませんよ・・・
自分、ワイルドに行くにはまだまだ技術不足なようです・・・。
かといってねぇ・・・大型バイクでゆっくり行けってのは無理な話ですよ。
公道の上限の60キロで走るなら原付二種が快適ですし、高速を巡航するなら今回乗ったインテグラがありゃ十分ですし、快適そう。
見栄もファッションもへったくれもなんにも持っていない自分には「このバイク、日本でどう使うべ?」って思ってしまうと、やっぱり不要というか、なんというか…。
むしろこんな乗りにくいバイクに乗って、どこまでロードスポーツと対峙できるのかとか、そういう変態チックな方向でしか存在意義を見いだせなかった自分はまだまだ幼稚だなって思いました。
あ、そうそうエンジンはトルクがすごいって訳でもなく、振動が大きいってワケでもなく優秀と表現さてしまうエンジンでした。
クルーザーなのにこれでいいのだろうか。
自分が試乗を終えた直後にトラブル発生。
どうも自分のあとにフューリーに乗った人がこけたっぽいんです。

スタッフは大慌てだし、試乗は中断だし、コースの安全を確認するってアナウンスまで流れるし、どえらい事故を想像しちゃいましたよ。
まぁ戻ってきたライダーは普通に歩いてましたし、フューリーもスタッフが点検して試乗車に戻されましたし、大事ではなくてよかったですが。
って…、正直他人の心配なんてしてませんけど…
「いや〜〜潰される前にギリギリ滑りこんで試乗できたよかったよ〜」
「フューリーお買い上げ?」
「このバイク高いよ?」
「つかこかしたやつどんなやつだよ」
そんなことばかり思ってましたし。(汗)
いやねぇ・・・
こんな遅いペースでバイクをこかしちゃう人が、そもそもバイクに乗ってることのほうが危ないんでないかって、いつも思ってしまう訳なんですよ・・・
安全のために先導がいるのに、先導のペースで既に無理な領域だなんて訳わからないですから・・・。
で、こかした中年男性はドリームさんのはからいでもう一度乗らせてもらえることになったみたいなんです。
「ちゃんと乗れる人なの?」って疑いの目線で見ていたら、発進ではエンストするわ、最初の直線からやったら遅くて前についていけないわ、最初のカーブを徐行くらいの速度で曲がると、その速度なのに次のカーブでふらふらと外へ出ていきそうになるわ、半周もしていないのに急遽その人専用の先導車が出動するわ、半周して直線になってもありえないくらいゆっくり走ってるわ(直線でもたぶん20〜30キロ)、その人のせいで分断されちゃった後続の人を先に行かせるためもう一人先導が入るわ、次のカーブでまたヨロヨロとして芝生に突っ込んでいきそうになるわと・・・1周するのも見ていてヒヤヒヤ状態でしたよ。。
そんなんだから他の試乗グループのコースインは一時的に中断されてしまって、大迷惑すぎて・・・笑えない状態でした・・・。
もうほんとお願いだから、こういう人は乗るバイク選んでね・・・。
おねがい・・・。
とんだハプニングでしたが、ようやくお兄さんの番です。

VFR800Xクロスランナー。
このバイクはオンロードのエンジンやフレームにアドベンチャークラスのストロークの長いサスペンションを装着した、昔でいうアルプスローダー、最近で言うクロスオーバーというジャンルのバイクになります。
ベースになったのは名前のとおり廃盤となったVFR800ですね。
逆車であるクロスランナーを無限が国内正規取扱として発売しているクロスランナー無限仕様。
細部の違いはわかりませんが、無限カラーと無限マフラーが装着された無限仕様での販売となってます。

ライテク見ていた直後だったから「お兄さん目線の位置悪すぎるぞ・・・」なんて人の乗り方をチェックしてしまいますよね。
そこまでならいいけど、いらんおせっかいでアドバイスなんてしてしまうと嫌がられるからやめとかなきゃです。

無限のマフラーはけっこう静かには思いましたが、エンジンがV4なので重低音がかっこよかったです。
これで二人とも本日の試乗は終了となりました。
えぇむちゃくちゃ乗り足りません。。
今年から台数制限が取り込まれ、そのお陰で午後には割とスムーズに試乗できるようにはなっていましたけど、もうちょっと並んででもあと数台は乗りたかったのが本音です。
NC700Xは今回も乗れてませんし、NC700Sとの比較もしてみたかった。
CBR250Rにも乗りたかったですし、どれか1台ビッグスクーターも・・・
つかフェイズに乗りたい、今日もフェイズがなかった・・・
でもまっ、発表前のモデルに乗せてくれるなんて粋な計らいがあったのは嬉しい要素でしたけどね。
このあと、いろいろブースをまわってウィンターグローブを3000円で買ったり、200円で売られていたパーツリストを5冊も買ったりと、乗り足りないながらも1日楽しく遊ばせてもらいました。
いや〜やっぱりいろいろなバイクに乗れる試乗会は本当に楽しい。
自分結果として今600SS2台所有となってますが、速さになんかこだわってなく、乗って楽しけりゃそれでいい、いや、それがいいってのを毎回再確認させられることになるんです。
歳とって、SSが厳しくなったらインテグラみたいな楽チンバイクにのって、たまには峠でペースを上げて、SS突っついて、「うぬらにSSは不要じゃよ。ほっほっほ〜」なんて言うのもありかな〜って、そんな妄想まで膨らんでしまいます。
えぇ妄想なんてなんでもありよ。 なんでもあり。
試乗会の後はしばらくこんな妄想で遊べるからやめられません。
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