四国弾丸ツーリング(2013年5月3〜4日)

参加者:自分(フォルツァ) 


快適なツーリングをするためにフォルツァを買ったのだから一度はやってみたいキャンプツーリング。
動く椅子、動く箱の実力やいかに。

しかしパワーも快適ツーリング要素の1つと考える自分には、非力なビッグスクーターで連日の長距離走行というのが、かなりの未知数で想像がつかないんです。
購入して約3ヶ月、考えてみたら下道ツーリングも300キロ程度のものしかこなしていませんし、高速には1回短距離で乗っていますが鬼のように”走らない”というのは実感済み。
”究極の妥協”だなんて遅い人とのツーリングで疲れないために買ったバイクなのだから、遅く走ることに不満はまったくないですし、ソロで下道を走るにあたっても、遅いながらもパワーはまぁ妥協点、挙動は無茶苦茶ながらも楽しいっちゃ楽しく乗れているんです。

となると次に確かめてみたいのは下道と高速を両方組み合わせたうえでの快適性、フォルツァの適応範囲はどこまであるのか。真価が問われるとき。
こいつはツアラーなのか、単なる”でかいだけ”のシティコミューターなのか。
ネット検索で出てくる回答はまったくあてにならないものばかり。

やってみたい、いや、やらなきゃならないような気がして仕方がないのが”普通のライダー”と自負する自分の宿命。

そんなことを考えているとフォルツァで無性に長距離ツーリングがしたいのです。
というかGWを利用して信州か四国に行きたいんです。
まぁそんな感じでGWはキャンプツーリングと考えていたのですが、今年のGWはなんだか肌寒い印象。
こちらで肌寒いなら信州というのはちょっと・・・ってことで行くのは四国に決定です。
目指すは四万十川、四国カルスト、UFOライン、剣山スーパー林道、室戸スカイライン、祖谷渓。
これですよこれ。

しかし自分の連休は28.29.4.5.7という飛び石連休。
会社自体は4〜7まで休みなのですが、6日は納品があって自分は出勤になるのですよ。
なので最大でも2連休、一泊二日の弾丸ツーしかできない。

さらにGWへ向けてのバタバタで疲れ果ててしまい、テンションダウン。
帰った次の日いきなり仕事ということも考えると、行くかどうかも迷ってしまう事態になりましたが、3日の朝に起きれたら行くと決め、目覚ましでちゃんと起きられたので出発準備にかかりました。


中に入ったのはテント、シュラフ、シュラフシーツ、ビニールシート、枕×2、懐中電灯、ランタン、ストーブ、ガスボンベ×2、マントル×2、片手鍋、レインウェア、パンク修理キット、折りたたみ椅子くらいかな?
入れてみると案外入らない。


フロントには地図、スタンプブック、タイダウン、電池式携帯充電器

着替え、タオル、サンダル、ガイドブック等はリュックで背負っていくことに。
これならツーリングバッグ+タンクバッグのほうが沢山入ると思ってしまったわけですが、あとで考えたらツーリングバッグの容量だけでもメットイン容量より遥かに大きいので、それは当たり前。


これでフル装備。
旅の雰囲気もなく地元のおっさん臭を醸しだしそうですが、ここまで普段通りにしか見えないキャンプツーリングもまた素晴らしい。
荷崩れしないのは何よりも安心です。

・GWの洗礼 名神・中国道
朝6時に自宅を出発し京都南ICから名神へ。
最初のうちは交通量は多くともそこそこには流れてくれてはいたのですが、大山崎からさっそく渋滞にはまりGWの洗礼とやらを受けることとなります。
どうやら事故渋滞のようで車は動いては止まり動いては止まりの大渋滞。

そんな脇を謎のバイクレーンを利用してゆっくりゆっくり前へ進んで行く訳ですが、いつも不思議に思うんですよね、こんなにすっごい渋滞中でも車間が2〜3台分も空けている車が何故かしらいるということに。

「TVでブレーキが渋滞を作る」なんて言うから?
う〜ん・・・。
自分がブレーキ踏まなきゃ、後ろも踏まないと思ってるのかねぇ・・・。
乗り物ってもんは、それぞれ排気量が違って、トルクが違って、車重も違うから、そうそう上手くはいかないと思うよ?
ヘタしたらそれ自己中の何物でもないんじゃないかなぁ・・・。
ぶつぶつぶつ・・・

しかし、謎のバイクレーン、両方が壁状態で視界が狭く、景色の流れで”酔って”しまいますわ・・・。
これが西宮まで続いたもんだから、かなりグロッキー状態になってましたよ・・・。
大幅なタイムロスだったので休憩なしで走り続けますけど・・・。

吹田から中国、西宮から山陽、三木で神戸淡路鳴門自動車道へ。
明石大橋、鳴門大橋はいつ走っても気持ちいいですね。
特に神戸側からの明石大橋、「トンネルからの〜」「橋!」ってシチュエーションは気分が高まりますよ。
風が強いときに通ると、そのまま海へダイブしそうな感覚に襲われますが、それはそれで気持ちいい?ですからね。
全身鳥肌が立ちますし・・・自分だけ?


徳島自動車道へ乗り換えるため、一度鳴門で高速をおり、ここで初めて給油と休憩をしました。

・GWの洗礼パート2 徳島自動車道
徳島自動車道は乗ったタイミングが悪かった・・・。
超ついてなかったんです、数台前にパトカーが上がっていき、その後ろを大名行列状態で走ることになってしまったのです。
ここは高速道路ではなく自動車専用道路。70キロ制限なのです。

時折追い越し用の車線が現れるのですが、基本1車線、制限速度ピッタリでダラダラと走ります。
追い越し車線が出てきたところで、パトカーを抜いていく車両など2〜3台いたかどうか。
自分も追い越す勇気などありませんから、信号のない下道状態を景色を見ながら走ってました・・・。

まぁ吉野川が作った平地に街があり、その先には切り立った山々が見えて、いかにも四国だな〜〜って雰囲気はよかったのですが。

パトカー先導に疲れたので吉野川SAで早々に休憩をいれました。
駐輪場にはBMWのGSを筆頭としたアドベンチャーツアラーが沢山。
高速ではチラホラ見かけるジャンルではありますが、ここでは7割方がアドベンチャーというのは驚きます。
250ccのバイクなど1台もいませんし、スクーターもいない。
普段原付でもツーリングする自分は、道の駅で大型に囲まれたところであまり気にもかけない性格ではいたのですが、なんでしょうこの場違いな雰囲気。
久々に味わった気がしました。

高知自動車道に入ってからはそれなりにはスムーズに走れ、とくにパワーがないことに苦労することもなく快適に走れていたのですが、南国手前になるとまたもや渋滞発生。
しかも渋滞区間が終点の須崎までと表示されているので泣けてきます。

えぇ、またもや謎のバイクレーンを走る訳なのですが、須崎より先、四万十までの無料区間もず〜〜っと渋滞していたのには参っちゃいましたね。
なんだか精神的にすごく疲れちゃいました・・・。
肉体的には疲れなかったのはさすがのスクーターですが。。


四万十IC到着。ここで11時半。自宅を出発してから5時間半かかりました。
その後すぐに道の駅あぐり窪川へ移動。
ここで道の駅スタンプをゲットします。
えぇちゃんと持ってきましたよ。四国版道の駅スタンプラリー帳。05年度版と06年度版の2冊も!
もう8年前のスタンプ帳になるのかこれ・・・。自分は歳を取った実感はないのにさ・・・。


そうそう、須崎のなべ焼きラーメンが食べたかったんです。
高速降りたらまず鍋焼きラーメンって考えていたんです。
でも気づいたらもう四万十まで来ちゃってました。。。
自分の持ってる地図では須崎東ICで道が終わってることになっていたので、通りすぎたことに気付いてなかったんですよね・・・。
戻る時間もないので泣く泣くあきらめましたが・・・。

・イメージしていた四万十とは・・・ R381
R56からR381を西へ。
横を流れる川を見ながら「これが四万十川か〜〜、でも・・・イメージと全然違うなぁ・・・」なんて思ってました。
川は浅いし、流れは早いし、岩は多いし・・・、最後の清流・・・?う〜ん。。って感じです。

でも沈下橋がちゃんとありました。

さっそく降りてみて写真を。こういう写真を撮るのも1つの目的だったんですよね。
でもね、京都も沈下橋がそこそこあるので新鮮味ってのはあまりなかったりはするのです(汗)

そういえば、そろそろどこかでガソリンを・・・
国道を進むのだから大丈夫だろうと安易に考えていた自分ですが、R318を西に進むにつれ、人の気配というのが段々薄れていくような・・・。
給油したいのにガソリンスタンドがぜ〜〜〜〜〜んぜん無いことに少しずつ焦りがでてきます・・・。
このまま四国カルストへ向かってはガス欠は必至です・・・。

道の駅 四万十大正に立ち寄りスタンプゲット。
川に降りれるようになっていたので降りてみます。

やはり思っているものと全然雰囲気が(汗) ここはかなり上流みたいですね(汗)

さらに進んでまたもや沈下橋

さっきよりは川もなだらかになり雰囲気は出てきたような気もします。

さらに進んで小さな集落でやっとこさ給油することができました。
嫌な不安感と気持ち悪さからは開放されましたが、高知はこんなにもガソリンスタンドがないのかと思ってしまうと一抹の不安が・・・


おぉぉぉ・・・
この遠くに見えるのは


こいのぼりだったんです。すごいダイナミック。
そういや、こいのぼりの川渡しって四万十川が発祥だった気がします。
(あとで調べたら、この十和村の鯉のぼりがまさしくそれでした)

道の駅 四万十とおわで休憩。
先ほどの四万十大正に比べてすごく賑やかで活気溢れた道の駅です。

川へ降りる歩道が整備されてるのは大正も同じですが、ここは展望デッキが広く、お弁当を囲む家族の姿なんかがあったりしてとても良い雰囲気でした。


とおわを出た直後、飽きもせず沈下橋。
河原に小石が増えてきてちょっと雰囲気がでてきましたが、四万十川とはもうお別れなんですよね。
下流の景色も機会があれば・・・。

その後はR320→R197と進みr36から四国カルストへ向かいます。

ここまで走ってきて初ワインディングです。
妙にテンションが上がって、うりゃうりゃ〜〜と、自分が言うのもなんですが、フォルツァのイメージとは正反対な走り方をして楽しんでいたんですけど、実際は登り勾配がキツイので速度は出てなかったりもします(汗)
高速走っても、ワインディング走っても、結局は終始パワー不足に不満はでちゃいますね、まぁパワーがないことも半分は楽しめてるんですけどね。

・ライダーとしては一生に一度は走っておくべし 四国カルスト

大野ヶ原から牧草地がぶわっと広がりました。


R440地芳峠を過ぎしばらくすると、白い石灰岩が地面からボコボコ突き出す風景が広がり四国カルストへ到着したことを実感します。


この景色に全国からライダーが来るとは聞いてましたけど、空の青、草原の緑、石灰岩の白が本当に綺麗で、使い回された言葉になってしまうのですが、まるで日本ではないような錯覚に襲われます。


フォルツァの白も映える??

しかしメインはここからでした。
天狗高原までのなだらかな登り傾斜。


視界は空!道!草原!ちょこっと牛。


やっぱり写真じゃ伝わらないと思います。
実際この空間を風を感じながら走れる気持ちよさ、開放感、想像してみてください。最高じゃないですか?
えぇ最高なんですよ。


これが最高地点1485mの天狗高原まで続くのです。
そして天狗高原では視界に広がる山々の稜線。
四国カルストは想像以上に広かったですし、綺麗でした。

しかしここらで少し日の傾きが気になります。
キャンプツーリングの鉄則、キャンプ場には明るいうちに着いておくこと!
ちょっと先を急がねばなりません。

天狗高原からR439までの下りは、序盤こそ道が狭かったものの、次第にセンターラインも表示されるようになり、それ以降はノリノリで走ってました。
スタンドがすぐに擦っちゃうんですよね、ビッグスクーターって、正直3回くらいフロントすっぽ抜けましたよ(汗)
高知まで来てなにやってんでしょ。バイク潰したら洒落にならない(汗)

土佐市の少し北側、越知町というところには無料キャンプ場が沢山あります。
そこを目指すためR439を北上していくのですが、途中からすっごい細い道になってくるんですよね。
いわゆる酷道。通称よさく。
まぁこんなのは序の口だというのは明日になってわかるのですが。

しかしね、こういう細い道、空気の読めない遅い車、どう動くかわからないフラフラな挙動で速度も安定していない車がいると思ったら「なにわ」「大阪」のナンバーとか・・・
京都でありがちなパターンが四国まで来て同じだなんて泣けてくるんですけど(涙)

地図ではたかだか15キロ〜20キロに見える距離を1時間もかけ、越知まで到着です。
薄暗いですが、まぁ視界のあるうちには辿りつけましたよ。

河川敷にある大きなグランドのような宮の前公園キャンプ場。
入ってバイクを停めて、「あれ・・・?人があまりいない・・・?」と思ったら、盆踊りの広場みたいな場所にはテントが2つ。
ここがサイトなのでしょうか・・・、下が砂利だけど・・・?
ちなみに停まってるバイクは2台。
ちょっと様子が変だと場内を歩いてまわると河川敷の堤防の上にみんなテントを張っていて、そこでバーベキューを楽しんでます。
下は土だしここが本来のサイト??
でもそこにはもう自分がテントを張れるスペースはありませんでした。

仕方なく少し離れた砂利のところにテントを張り、晩御を食べに出たとき、真上にある道路からちゃんと芝のサイトがあったことを確認するんですよね。 めんどくさいから「まぁいいや」でそこで一夜を過ごしたのですが、やっぱり下が砂利だと背中が痛かった。。。と。

夜になり、明日のルートを確認中、なかい君からメールが。
誰にも言わずツーリングに来ていたのに、四国カルストの写メをネットに挙げたら、地元のなかい君にはさすがに居場所がバレてしまったようで、「高知にいるんですか?明日デートしましょう」ってお誘いを受けちゃったんです。
ありゃ、明日も自分観光ライダーなんだけど、それに付き合わせちゃっていいんだろうか。
なんて思いつつ、集合場所、集合時間を決めたら地図広げたまま寝てしまってました。

で、、、
さむっ!と目が覚めるわけです。
気温5度。この時期に!?!?
まぁ寝袋の中に入っていれば怖いものなしでしたけど。


5/4(2日目)

・デートの待ち合わせ なかい君との再開、コトビ君登場

7時半にはテントを撤収。
待ち合わせは9時に道の駅さめうらなので、r18→R194→R493という行程になります。


時間に余裕があるので近くにある沈下橋を散策。


斜面に沿った集落と段々畑と沈下橋となだらかな仁淀川。いいですね〜。 こちらのほうが昨日の四万十よりはよほど四万十っぽいです。

 
朝早いので沈下橋貸切。
大胆にバイクから離れて写真を撮ることもできて最高ですね。


二つ目の沈下橋。


バイクから離れて写真を撮っていないのは、渡る直前に対向からデイサービスのワゴンがやってきたら。
100%離合不能な状況を目の当たりにすると、橋にバイクを止めて・・・なんて悠長なことしていてはいけないと思ったもので。
あとになってデイサービスのワゴンを撮っておけばよかったって思いました。
けっこう幅がギリギリで面白い構図でしたからね。
和歌山の酷道では小学校のマイクロバスが研ぎ澄まされた車幅感覚で対向車と離合してるシーンが見れたりと、田舎のこういうネタはたまらんです。

まぁこんな感じでちょっと遊びすぎました。
なんか出発点から全然進んでいないのに8時はとうに回っていたんですよね。
えぇ、ここからはダッシュで道の駅を目指しましたよ。
たぶん他人が見たらビッグスクーターでは違和感があるほど頑張って走ってましたね。朝で道も空いてましたし。
でも思うほどなかなか進んでいけないのがR439。昨日に続きまた439か〜。

待ち合わせの道の駅には、なんとか10分ほど前に到着しました。
なかい君は先に到着しており、お友達も(コビト君)も一緒。
観光に付き合わせるの申し訳ないな〜って気持ちでいたのですが、まずはダム湖脇を走ってハンバーガーを食べにいくとのこと。

ダム湖沿いのセンターラインのない対向1.5車線のワインディングをコトビ君のVTスパーダが先導してくれます。
自分は2番目、最後尾はKLX仕様のDトラの中井君
自分は散策型ツアラーなので慣れてはいるのですが、もし自分が人を案内したとしたら紛れもなく険道(県道)扱いされるような道。
そんな道をコトビ君は速いペースで駆け抜けます。

いや、上手いよ、普通に上手いんだよ。
進入でのマージンの取り方、センターをかすめないラインの取り方、そのラインでいても回転を落としすぎないアクセルワークとシフトワーク、そんな熟練の走りをまだまだ若いコトビ君が楽しそうに走っている姿を見て、これが高知のライダーなのかと正直びっくりしてしまったし、もったいない気がして仕方なかったですね。
自分の周りにいるだらけきったライダー達に高知ライダーの姿を見せられないのを。
自分もフォルツァで頑張ってましたけど、スクーターじゃ厳しいのが正直なとこ。
これフォルツァじゃなくマジェやスカブなら絶対無理だったろうな〜とは思ってました。

村の駅という場所に到着。
しかしまだ開店前だったので、周辺をしばらく散策していまた。

新緑が綺麗ですし、うぐいすも鳴いてますし、いい感じのところです。
この景色だけを見ていれば。

でも、これはあくまでもダム湖。自然の川ではありません。
ここは早明浦ダムが干上がったときに、湖底から庁舎があらわれる場所らしいのです。
さらにはダム建設の反対の意を込め、ダム建設が決まったあとに建てられた建物でもあったと。
ダムによりここらの一体の集落は湖面に沈むことになったが、肝心なダムの水のほとんどは高知側に供給されてないとか。
どこのダムも抱える大人の事情、複雑なしがらみ、そんなことをなかい君は話してくれました。

そうこうしてる間に、お店が開きオススメのチキンのバーガーを食べます。
うむ。
素材の味を生かした素朴な味といった感じ。
お店の雰囲気ももともと保育園だったのかな?そんな建物が貸切状態だったのでやけにほっこり長居してしまいました。

「今日はどんな予定なんですか?」ってなかい君に聞かれ、バイクから地図を持ってきて「かずら橋」「祖谷渓」「大歩危・小歩危」「落合集落」「剣山スーパー林道」なんていう内容で答えていたら、「スーパー林道はフォルツァではむちゃくちゃ時間かかりますよ」「もっともっといいところありますよ!」「例えば横波スカイラインとか」「カツオ食べたくないですか?」などと話しこみ、でも今日は祖谷渓中心で回りたい旨を伝えたので、次は竜王の滝というところへ行くことになりました。

・フォルツァトラブル・・・
出発時、なかい君がフォルツァに乗ってみたいというのでバイクを交換するはずが・・・。
エンジンがかからない。うんともすんともセルが反応しません。。。
シートを開けようとしてみるとシートすら開きません。。。

シートが開かないとき気づけばよかったんです。
そう、フォルツァはイグニッションONならシートが開かない仕様。
つまり地図を取りに来たときアラームが鳴らないようにイグニッションを回してそのままにしてしまっていたんです。
つまりずっとヘッドライトがつきっぱなしだったと・・・

スイッチカチャカチャやってたらシートは開いたのでスマートキーの故障か何かと思ってしまいました・・・。

まぁここから大変でした。。
ヒューズが切れてるんじゃないですか?って言われてヒューズ見てみたり、スタンドのスイッチかなとスタンドを見てみたり、キルスイッチを何度もパチパチしてみたり・・・

バッテリー上がりだとは思ってもいなかったので、悩むだけで時間がすぎます。

いよいよバッテリーくらいしか怪しい場所がないと思い、「誰かバッテリー貸してくれない?」ってことでコトビ君がバッテリーを貸してくれて、ようやくエンジンが掛かったのですが、バッテリーのアクセスもまぁめんどっちぃ作業。ネジ穴が見えない、外れたネジを取り出せない、今度はネジ穴にネジを上手くいれられない等々・・・
なんか汗だくになりましたし、1時間くらいロスしちゃったかもです・・・。

で、最悪なことにバッテリーのターミナルナットを紛失・・・。
バッテリーを返そうしたときポロッとフォルツァのバッテリーBOX下部に落ちてしまい救出不可能・・・
コトビ君のスパーダはバッテリーターミナルを針金で固定して走ることになってしまいました。
本当に申し訳ない・・・。

・ハッ!デ〜デデンデ〜デデンデデ〜ン♪ タクシーオープニングのピザ屋
フォルツァ初乗りのなかい君、上手いものです。
今さっき乗ったばかりなのに、もう限界性能を引き出しています。
柔らかいサスがオフ車のサスに似ていると、イン側の足を出しながらカーブごとにセンタースタンドから火花を散らして走る姿はタクシー1のOPそのもの。
いや、ほんと上手いもんです。

この姿、動画で残せてたら一生のネタになっていたのになぁ・・・と、もったいなくてしょうがなかったですよ。
自分は以前乗せて貰って少しは挙動もわかるKLXなんですが、フォルツァのなかい君を追いかけるにはけっこう頑張らないといけませんでしたし。

そんな感じに楽しんでたら、コトビ君が来ないことに気づきます。
Uターンしてるとみ、ターミナルが緩んでエンジンが止まってしまってとか・・・。
固定の仕方を変えてみて騙しまだしでの走行・・・本当に本当に申し訳ないです・・・。


早明浦ダムまでやってきました。
ダムカードって知ってる?という会話になり、ダムカードゲット。
そして上に展望台があるのでそちらへも行ってきました。


いやぁ〜〜階段を登るのがしんどかった。
繰り返す。
階段を登るのがしんどかった。(景色には触れないのかよ)
汗かいたわ・・・。自分だけ・・・。

その後スパーダのバッテリーターミナルに使えそうなナットがないかとホームセンターへ立ち寄り。
田舎には必ず存在するコメリ、高知でもその常識は変わらないようです。
何かにつけトラブル時に助けて貰ってますコメリ。
2ストスクーターに乗っていたときも安心の存在でした。(プラグも2stオイルも買える)

で、使えそうなナットを色々とは買って見たものの、スパーダのバッテリーが小さすぎてナットが入らない・・・
結局タイラップで固定というかなり一時凌ぎな対応しかできませんでした。
それが後々にも響いてくるんですがね・・・。

・何も知識のないまま案内された「ひばり食堂」がオススメ!
昼食は案内されるがままひばり食堂へ。

向いにある役所がバイク用ガレージ化しているほどライダーさんが集まっているのでここは絶対に期待ができます。

少し待ち、何がオススメなのかも知らず席につき、カツ丼がオススメということでカツ丼で決めたところ、隣の席に運ばれてきたカレーに目が行き・・・
カツ丼は”並”で注文することを決意したのでした。

なぜかって、自分には隣の席のカレーが優勝力士の祝杯の盃の大きさに見えてしまったから・・・。
まぁこれはさすがに大げさとしても、それほどのインパクトがあり、伊達にこの体格を維持してないと大食い自慢な自分ですら、目を逸らせたい現実があったのです・・・。
えぇ・・・食べられない、食べられるで言えば食べられるんですが、このメンバーとツーリングしていてはリバースしてしまう可能性が・・・。

しばらくしてカツ丼が運ばれてきました。

写真では大きさが上手く伝わらないのが惜しいところであります。
味はよかったですよ。最後まで美味しく食べられる味の安定感、これを評価したいです!

・ドラクエのラスボスだもん。竜王って
なかい君オススメの竜王の滝へ向います。
ナビゲーター役がいるのでお気楽気分で走っていたのですが、滝へ向かう道に入ると、まぁこれが狭い荒れた道でしてね。
道幅としたら1.5車線もないわ、砂浮いてるわ、落ち葉が多いわ、山汁も多いわなのに、なかい君素晴らしく速いペースで走るんですよ。
ヘアピン立ち上がりでリアが流れてるのにお構いなしで開けていくといった感じで、当然ながらついていくことができません。
こちらも落ち葉でのハーフスピンくらいなら気にしないくらいには開けてはいたのですが、みるみる離されてしまい、所々なかい君がスローダウンしてこちらの”安否確認”をしてくれていたという状態。
なははは・・・
バイクの性能差だけの話しではないような気がしてきた。


ひたすらジムカーナさせられたかのような気分で竜王の滝駐車場へ到着。
ここから滝までは徒歩10分とマップルには書いてあったのですが、入口に杖(適当な長さの木)が何本か置いてあったので嫌な予感はしたんです。
えぇ、この杖って「次来る人は使ってください」って意味ですが、総じて杖に助けられるような場所という意味を示してますから・・・

最初は平坦な細い道でした。
道脇の急斜面を指さしながら「知り合いのオフ車乗りがこのくらいの斜面を落ちていったんですよ」って話しを「えぇぇ〜〜〜w」って笑いながら話している余裕があったんです。

が、そんな平坦な道はすぐに終わってしまいましてね・・・
途中からは手も使って岩を登って行くような登山になってしまったんです。

もうだめ。楽勝だめ。
自分の脈拍がオーバーレブしちゃってるし、ふくらはぎの筋肉がブロー寸前なんですが・・・
肩で息をし、全身汗だくのフラフラ状態で滝には到着するのでした。


落差20m、綺麗な滝壺を形成し、岩を貫く1本流れの滝すごく美しいんだけど、まずはへたばらしてください・・・。
てか、君たちなぜにそんなに元気なの・・・。


あらためて竜王の滝。滝100選は納得です。
落差・水量・滝壺・ロケーションどれも見事ですよね。
これだけ見事な滝がマイナースポット化していることもポイント高しです。
マイナスイオンは独り占めしてナンボでしょ?

突如はじまった登山に、コトビ君のスイッチが入ってしまったのでしょうか。
「滝の上まで行ってくる」って道のない山肌を登っていっちゃいましたけど・・・
たぶん彼、筋肉痛めつけることに快感を覚えるタイプの人間なんだと思う・・・
おっちゃんまた岩場を帰るのかと思うだけでピクリとも動けないのに・・・

駐車場まで戻ってまたへばる自分、対照的にガレージ脇に立っているやぐらへ登ってくるという二人。
峠でテンションが上がってガンガン走ってしまうのと同じ状況が今彼らには起こっているのだろうか・・・?
「何が見えるか気になるから景色だけでも撮ってきてよ」とズルい自分。

「何がみえるの?」
「何も見えませんよ〜」だって。

・竜王の滝が実はおまけに思える超穴場スポット 梶ヶ森
滝を見終えたというのに先導のなかい君は山道をドンドン登っていきます。
状況はこれまでと変わらずか、さらに悲惨かといったところ。
えぇ先ほどと同じく楽勝ついていけないんで、途中何度か安否確認されていました。
いや〜高知ライダーの走破性はすごいなぁ。

鬱蒼とした森林から一転、視界がブワッと広がります。
一瞬牧場か何かに着いたのかと思ったんですが、ここで森林限界だというのは上を見たわせば山頂まで背の高い植物が生えていないことで感じることができました。
山頂までのこの間、ほんとに走ってて気持ちよかった。


何も隔てるものなく、バイクと空。遥か向こうに稜線。 すごい贅沢なアングル・・・ しかもこの知る人ぞ知るの特別感。


感動の360度の大パノラマ。
電波塔が立っているので大自然という訳にはいかないですが、電波塔があるから山頂まで舗装路で来られるんですよね。
少し下ったところにはロッジがあって宿泊もキャンプもできるらしいんです。
星が綺麗なんだろうなぁ・・・
この時期、超寒そうだけど

・こんな酷道を体験できるなんて、僕は幸せものだったよ。 京桂峠
梶ヶ森を下ってお次はリクエストの祖谷のかずら橋へ向かいます。
この道合ってるんだろうか?って思えるような集落間のすっごく狭い道を進んでいくコトビ君。
これ絶対道間違えてるし〜なんて思ったりもしてました。

先導役のコトビ君、こんな狭い道でもスイスイスイスイ走っちゃうのね。
てか、速いのよ、絶対に。こんな狭い道での速度域ではないんです。
自分が一緒に走ったことのあるライダーの中で、なかい君を除いて、このペースで走れる人って4人いるくらいかどうかってレベルにあるんですよ。

ブラインドカーブはカーブミラーで前もってわかっていたり、通り抜ける隙間があったりでなんとかなるんじゃないの?って思う方もいると思いますが、ここまで狭い道が長く続くと全カーブにカーブミラーがある訳もないですし、ブライドンコーナーを曲がったら対向車がいて、バイクの通り抜ける隙間すらないってシーンももちろんあるんです。

でも彼、ちゃんと止まれるんですよ。左をキープしたまま。
先導としてのスキルは完璧です。

でもこれ、後続ライダーが闇雲に前に付いていこうとするだけのライダーだったら彼に追突しちゃいますしから、素人にはオススメできない。

峠の途中でまたもや・・・

コトビ君止まってしまうシーンも・・・。

再度ターミナルの固定をやり直して再始動・・・
しかしこの道幅でバイクが止まると、車が来ても避けてもらえないのはデンジャラスです。
このときは民家に上がっていく私道に退避することができましたが。

「いつまで続くのこの道?」
ってのはず〜〜〜っと思ってました。
というか、一向に道が広くならないので道を間違えてるんじゃないかと思ったことも何度もありました。
いくら酷道とは言え、普通なら待避所くらいは頻繁に作ってありますら、道を外してるんじゃないかって。
しかし時折誇らしげに現れる三角おむすび。
いや、現れるってよりガードレールに貼ってあるレベルなのだが、それはまさしく国道であることを示す三角おむすび。真ん中には439と。

そんなひたすらタフな道を梶ヶ森を出てちょうど1時間くらいかけて走っていると、突如として視界が開け、道が広がり、峠へ到着します。


ここは京桂峠って言うらしいです。
ここれで確信しました。
自分、当初の予定としてR439→R32大歩危からr45で祖谷渓へアクセスする予定でいたんです。
地図を見るとR439はすごく時間がかかると書いてあったものですから。
でも、そのすごく時間のかかる道のほうへ来たんですね。
なのでここからは峠を下って・・・、東側から祖谷渓へアクセスすると・・・。

げっ、まだ半分あるのか!?!??!


でもね、自分が避けようとしていたこの道に、こんなに素晴らしいロケーションと、こんなにネタとして豊富な酷道と、こんな険しい山にもある人の営みを見ることができたことはホントにホントに嬉しかったんです。


眼下に通ってきた集落。
遥か昔から人は生きるためにこんな険しい山奥にでも斜面を開き田畑を作って生活をしてきたんですよね。

バイクに乗り出してから興味が湧いた棚田と峠。
バイクならではの気軽を生かし、散歩気分で山々を散策する中で出会えたノスタルジーだけでは語れない美しい日本の原風景です。

感慨に浸っていると、オフ車軍団が通り過ぎていきました。
自分達以外にも変わり者はいるんだなって、仲間意識が芽生えつつも、酷道はオフ車だけのテリトリーではないと変なライバル意識も芽生えます。

・今日中に帰らないといけないけど、四国の林道が帰らせてくれない!by広島ライダー
峠を出発し、下りに入ってもコトビくんは安定して速いので、正直下りきるまでにオフ車軍団に追いつくんだろなと考えてました。
でも峠を下り切るまでにオフ車軍団に追いつくことはありませんでした。
酷道にそぐわないペースだったのに?

マスツーリングというのは基本が”遅いものにならえ”、それか”遅い者は後ろからゆっくりマイペース”というのが常。
それらを考えると・・・、彼らは酷道慣れした猛者達だ・・・、そんなことを考えてました。

祖谷のかずら橋へ行くためにR439からr32へ進路を変えます。
しばらく走ると峠のオフ車軍団に追いつきました。
我々に気づいたのでしょうか、オフ車軍団序々にペースをあげていきます。
それに続くコトビ君、やはりペースをあげていきます。

フォルツァに何させるんだよ・・・と思いつつ、コトビ君を追走、なんか思いとは裏腹に妙に楽しくる自分でした。
コトビ君がオフ軍団に追いついたところでオフ軍団ペースダウン。
そのままかずら橋の駐車場へ到着しました。

なかい君が気さくにオフ軍団に声をかけると「今日中に広島まで帰らないといけないんだけど、四国の林道がなかなか帰らせてくれない」なんてとても共感のできる名言(笑)
そりゃ思いの他、時間がかかって帰れないという意味もあるでしょうけど、わざわざ京桂峠を越えてきているところを見ると、その言葉には楽しすぎて帰りたくないって意味も込めてるいうのでしょう。

ね、このコメント、自分の周りにいるだらけたライダー達にも聞かせてあげたいよ。
楽しい道でも景色が綺麗でも「まだ帰えらないの〜?」「もう帰えろう」を連呼するバカチンども、デザートは別腹だという名言があるだろうに!
あれ、なんか違う?
酷道は我々にとってスイーツであるっていう名言があるだろうに!
これは共感されないだけか・・・。

・観光地だと覚悟はしていたけど、立派な観光地だった かずら橋
r32沿いにあるさびれた駐車場から細い道を下りながらかずら橋へ向かっている自分の思いは「これ帰りにまた登るのよね・・・」って気分でした。


下りきった先にあったかずら橋は日没時間を過ぎていることもあって、とてもおどろおどろしい雰囲気でよかったです。


というか、ライトアップの色使いがいいんだとも思いますけど(汗)
足元のスカスカ感はとても良いです。けっこう高さがあるので手放しでスタスタと歩く気分には吊り橋好きな自分でも思えませんでしたよ。
正直、誰かドンくさい人は踏み外してしまうんじゃないかって思えるほど。


で、よく揺れます。重たい自分が歩いてる訳ですからなおさら。
ライディングシューズということもあって怖々歩くなかい君を見て、激しく揺らしてやろうかと思ったくらい簡単に揺れます。
吊り橋を揺らすのはご法度ですからさすがにしませんけどね。


真横からの写真は横にある普通の橋から撮れちゃうんです(汗)
緑色に見えるのは緑の光でライトアップされているから(汗)
さらに橋の上には駐車場、売店、食堂等の入った大きな近代的建物がどど〜〜んと建ってるんです(汗)
つ・ま・り・・・
秘境感はゼロでございました(汗)
えぇ四国ツーリングの楽しみにしていたかずら橋は、渡る面白さは体感できましたが、アクティビティの1つみたい印象で近代的な観光地でございました(汗)

そして自分達が降りてきた寂れた駐車場は対岸側にある昔に使われていた駐車場だったみたいですね。(汗)
そりゃね・・・、また登って帰るの、やっぱりしんどかったですもの(涙)

この後、祖谷渓にも寄ってみたかったのですが、もう真っ暗です。
それよりもガソリンがないという話しになり、目的地は最寄りのガソリンスタンドということになりました。
この二日間、四国のガソリンスタンドの無さにビビっていた自分ですが、まぁここは観光地ですし、コトビ君がスマホで探してくれたら近くにあるみたいなんで、さほど危機感もなく出発。


間違って細い道に入ってしまい、真っ暗の中辿り着いた怪しい施設の岩に掘られた洞窟の中を興味津々に覗いたりなんて寄り道もありつつ、最寄りのガソリンスタンドに着いたときには既に閉店していました・・・。

・立ちゴケしたハーレーを手伝いにいったらなぜか怒られた
再度どちらへ向かえばガソリンスタンドがあるのかスマホで調べてもらっていたとき、視界の横でUターンを開始するハーレー。

そのまま失速し、見事立ちゴケです・・・。

様子を伺うこともなく起こすのを手伝おうと駆け寄っていくと・・・「はよ起こせ」となぜか自分怒られるの巻。
もともとハーレー乗り嫌いだけどさらに嫌いになったわ!!
あほか。

で、気を取り直して次のガソリンスタンドへ向かったもののやはり閉店。
もう8時を過ぎちゃってますし、自分超焦ってきました・・・。ガソリンメーター振り切っちゃう寸前なんです・・・。
犬の散歩をしていた地元の人に、この時間でも開いているガソリンスタンドがないか聞いてみたところ「池田の宇佐美(スタンドの名前)しかないね」という絶望的な回答。
たどり着けるか不安を抱えつつ、超燃費走行でR32を池田向けて北上するのでした。

大歩危のセブンイレブンで一度休憩。
大歩危も見ていくポイントとして計画していた自分ですが、もう真っ暗で何も見えませんし、展望スペースのシャッターは閉じちゃっていました・・・。
高知には「セブンイレブンがないんですよ〜」となかい君。そうかここは徳島なのか。
しかし夜でも光のあるところにはガラの悪い子が集まるんですなぁ。どこに若者がいるの?ってくらい何もないところなのに。

ここでなかい君が音楽プレーヤーなるものを貸してくれます。
80〜90年代のアニソンは熱いですね!って。
まぁこれだけ田舎だとアニソン流していても恥ずかしさも少ないんだけど、考えりゃ自分ロボットアニメは見ていたけれど、普通のアニメがメジャーどころしかわかんない・・・。

それに90年代なんて既に中学生以上だったわけ・・・、なんの曲が流れていたのかさっぱりわかんなかったぞ(汗)
えぇ、これがオーディオパッケージである我がフォルツァがラジオ以外で初めて音楽を流した瞬間だったのです・・・。

先ほどまでのコトビ君&なかいくんが別人であるかのように、ゆっくりゆっくり池田を目指し北上していたのですが、ついにその時はやってきます。
先導するなかい君、ついにガス欠で止まってしまったんです。
場所は小歩危の無人駅横、ほんと周囲に何もないようなところで止まってしまいました。

・なかい君とのタンデム。BGMはアニソン。
「ガソリン入れて戻ってくるからここで待ってて」
「え〜待つんですか?嫌ですよ〜それは」
考えたらこんな何もない真っ暗なところで一人放置されてるなんて誰でも嫌ですよね。
そんなわけでなかい君を乗せタンデム走行開始です。

タンデムこそフォルツァの真骨頂。
座面は広いわ、運転はベテランライダーだわ、アニソンは流れているわで最高だったんじゃないですか?(棒読)

2台は無事阿波池田に到着。
運良くガソリンスタンドにポンプも売ってました。
ガソリンメーターは完全に振り切っている状態でしたが、満タンまで給油してみるとまだ1リッターくらいは入ってたようです。今後の参考になります。

タンデムで再び小歩危まで戻ってきて、いざDトラにガソリンを入れようとしてみたところとんでもない盲点が。
フォルツァの給油口はセンタートンネル真ん中の低いところにあるので背の高いDトラにポンプの先が届かないんです・・・。
コトビ君はバッテリーのターミナルの固定をやり直すとガソリンスタンドに残ったままですし、さてどうしたものか・・・。

で、ひらめきました。
「Dトラの前輪を外してしまおう!」
いや冗談ですよ。ここまでワイルドにはやってないです。
フォルツァを歩道に乗り上げ高さを補ったのです。
これでギリギリポンプの口が届きました。思いっきり溢れさせてしまいましたけどね・・・

・明日は朝から仕事なのに11時を過ぎて解散
池田に戻りなかい君の給油を終えて、近くのコンビニへ。
今日はここで解散となるのですが、なんやかんや話し込んでしまい、気がつけばもう11時すぎ。
ここから高速に乗って帰ろうと思ったのですが、「R193は実質高速みたいなものだからお金がもったいないですよ」となかい君。

しかしこの時間でまだ池田にいるだなんて精神的にキツイです・・・。
明日仕事なんですが・・・

そうそう、話すの忘れてましたが、コトビ君は明日から京都ツーリングを予定しており、今日は和歌山に渡る徳島のフェリーターミナルまで行く予定をしているのです。
なのでコトビ君に連れられ、R192を徳島に向かって走ることにしました。

たしかに信号も交通量も少なくなかなかのハイペースです。
いや、これは先導するのがコトビ君だからだね・・・(汗)

とはいっても、やはり下道ですから車もいますし、信号待ちもあります。
そして徳島県の市街地に近づくほど、そのどちらも多くなってきます。
横に吉野川が見えなくなってきた辺(阿波川島くらい?)では「けっこう遠いなぁ〜」って感覚にはなってました。

・デートからのお持ち帰り。
1時間と十数分でしたね、R55へ出たときやっと帰れる実感が湧いてきました。
それと同時に明日(いや日付の上では今日だ)の仕事への不安も大きくなってきましたけど・・・。

鳴門インターに乗る直前に四国最後の給油と休憩を済ませます。

フェリーを予定していたコトビ君、予定を変更して一緒に高速走り、大阪辺で一泊すると言うので、それじゃとりあえずは西宮名塩まで一緒に行こうって話しになり、高速をランデブーすることになりました。

道が空いているのでフォルツァにしては高め巡航速度で走ってましたが神戸淡路鳴門自動車道って高速の割りには暗いですねぇ。
それもあってか一定速度以上ではコトビ君が速度をセーブしていることには気付いていたんです。
ただ、スパーダだし、その気になればいつでも追いついてこれるはずと、自分は追い越し対照となりそうな車を見つけると、なるべく車速を落とさず走るほうに意識がいってしまってたんです。「エンジン壊れないかこれ?」なんて思いつつも・・・。

神戸西料金所まで走り、後ろにコトビ君がいないことに気づきます。
自分、途中で抜かれた?、それとも後ろからやってくる?、それともETCレーンでさっさと出て行ってしまった?
もう軽くパニックです。

答えは出せないのでしばらく待ってみることにしました。
でも・・・
来ないんです。
やっぱり先に行ったんじゃ・・・、いやもう少しだけ待って様子を見てみようか・・・

こんな感じでしばらく待っていましたが、こんなに待つのはおかしいと、出発するこにしたんです。休憩を入れる西宮までには追いつかなければと、そりゃもうずっとフルスロットルで、さらには速度が伸びるようベタ伏せで、お願いだからエンジン壊れないでなんて思いながら。

途中でバイクを1台も見ないまま西宮名塩へ到着
駐輪場にコトビ君の姿はありません。
30分間待ってみましたが、来ないんです・・・。
それどころか、SAから走行車線を見ながら「今の排気音はバイクなのでは・・・?西宮で休憩というのを忘れてしまってるのではないか・・・?」なんて違う不安もでてきたので、自分がバイクだと思った排気音を追いかけSAを出ました。

・深夜のメール・・・
けっきょくコトビ君を見つけることなく京都ICへ・・・。
ひょっとしたら京都南ICで降りてこないかと30分ほど待ちましたが、京都南の出口は二つ・・・。
途中から第2出口へ行ったのではと不安になり、寝てしまっていたかもしれないなかい君に、はぐれ旨を伝え、コトビ君に謝っておいてと伝えて自宅へ帰りました。

今思えば一緒に走るのであれば連絡先など教えておけばよかったんです。
失敗だらけです、今回のツーリングは。

家に着いたのは3時45分でした。
振り返ってみれば、おみやげを買うことすら忘れ、走り回った1日になってしまいました。
で、荷物を降ろしているときなかい君の所有物をもって帰ってきてしまったことに気づくのです。

それは・・・
ガソリンを入れるための ポ・ン・プ・・・。



後日談
コトビ君はまたもやバッテリーのターミナルのトラブルのため、料金所で回転が下がったと同時にエンジンが止まってしまっていたようです。
つまり自分が料金所にいたときコトビ君もすぐ近くにいたんです。

その後無事に走り出し、大阪で一泊したそうです。



back
top