大山ツーリング(2015年8月15日)
参加者:、自分(フォルツァ)
今年のお盆休みはまったくの予定なし。 世間は最大9連休などとぬるい事を言っていますが、自分は安定の13〜16日の4連休なわけですし、夏のくそ暑いときにツーリングしても、どこへ行っても混んでて疲れるだけだから、行っても半日のショートツーリングなんて考えていた訳ですが、なんでしょ、もう40代が見えてきて、今の職場もいつまであるかわからないようなところだし、行ける内に色々と言っておかねばっていう気分が急に湧いてきましてね、泊まりというのは無理ですが、急遽高速を飛ばして日帰り長距離ツーリングに行くことに決めたのです。 今回も例に漏れずの突発ツーリング、出発は9時半という遅い時間となりました。 今日目指すのは西日本ライダーのツーリングのメッカ、大山に決めました。 ルートは京都南ICから名神→中国→米子と走り蒜山ICを目指す予定。 気持ち的にはデカンショ街道を利用して、滝野社あたりまで下道で粘ってみたいところなんですが、この時間からの出発ですと時間的に余裕がないですし、こちらは帰りに時間や体力に余裕があった場合の選択肢の1つとすることにします。 ちなみにだいたいの目安なんですが、下道で社〜沓掛が2時間くらい、それを考えると高速って無駄に高い気がするんです。 中国道、池田で毎度の渋滞にハマってしまいますが、まぁお盆休みでここがスムーズに流れるとは考えてないので想定内の範囲。 むしろそこまでスムーズに走れてきたことが嬉しいくらいでした。 その後はとくにこれといった混雑もなく、逆にフォルツァなんてクソ遅いバイクにも関わらず、追い越し車線を譲られ譲られで快適に走ることができました。 まぁ譲られてしまうと抜かさないといけない訳ですから、エンジンぶっ壊れそうな勢いでひたすら全開固定ってのは逆に辛いんですけどね・・・。 せめて400ccくらいあれば追い越しのときだけアクセルブンって回して、頻繁に走行車線との出入りできるんだろうなぁなんて思えます。 高速に乗ったら「とにかく勢いを殺してはいけない」ってな走りになるのは毎度の反省点です・・・。 一度加西SAで休憩し、あとは米子道に入るだけと思っていたら、間違って鳥取道なる道に入ってしまいます。 えぇ、使っているツーリングマップルは10年前のものですから、そんな道が記載されてるはずもなく、「鳥取」の看板につられてしまった訳です。 でもこの道、無料の自動車専用道路らしいので、戻るのも面倒だから行けるところまで行ってみることにしました。 終点は鳥取西というところ。 さて、自分は今どこにいるのだろう・・・。 まぁ地図を見たところで鳥取西ICなど存在しない訳ですから、とりあえず方角だけを頼りに県道49号線という道を南下していくことにしました。 しかしこの49号線、なんか寂しい道なんですよ。 ただ何もない田舎をひた走るといった感じで、ずんずん山へ向かっていきます。 途中、県道281号線というのに変わって、あきらかに山に入っていくんだろうなというところで地図を確認してみた訳ですが、この道、自分の持っている地図では行き止まりっぽいです・・・。 ただ10年前の地図に点線で県道21号線(鹿野街道)へ繋がるような表示がされていたので、「10年も立っていれば道は完成して、当然ながら先に抜けることができるよね」なんて気楽に構えていました。 しかし、地図の通り、県道281号線は安蔵森林公園手前で行き止まりになるのです。 しかし公園へ入るためのような道には、公園より先に地図にない道がもう1本あったのです。 そしてその道には地名が表示されているので、間違いなくどこかへ抜ける道なのです。 このとき自分は何も確認せず、この道こそ鹿野街道へ抜ける道だと考えを切り替えてしまったんですね。
安蔵森林公園から先のその道は、見晴らしの良い山腹、尾根を行くワインディングロード。 「こんなにいい道があってなぜに誰も通らないの〜?」「鳥取ライダー何やってんだ、自分が近くに住んでたら毎週末でも通っちゃうぞ。」なんて貸切ワインディングを堪能していたのですが、途中からセンターラインがなくなり、斜面からの土砂が目立つようになり、なんだか怪しい雰囲気になってきたんです。 木々に埋もれた”元”片側1車線道路。 この時点で、なんとなく察していました、1度も車とすれ違わないし、たぶんこの道は対向1車線であっても問題がないのだろうと・・・。 むしろ、静かに自然に帰って行く定めを背負っているのだと・・・。 そんな道路をクネクネを走り、途中で見つけた巨木”落河内のカツラ” この先くらいからようやく田畑があらわれ、人の気配を確認することができました。 なんとか無事、道は別の県道(196号線)へ抜けることができました。 そして何も疑わず、またもや方角だけを頼りに進む自分、これが京都のライダーの悪い癖だと気づくのです。 その道は三滝渓という景勝地で行き止まってました。 悔しいので横にあった滝の写真だけ撮っておきす。 ここは沢山の滝を散策できるところのようですが。 いや京都という場所に住んでいる人間は、山に向かっていく道は最終的にはどこかへ繋がる道だと考えてしまいがちなのです。 京都の地形は盆地。その昔、都があったことから上洛(都に入る)するには必然的に山を越えてくるしかなかったのです。さらに京都を囲む山には低い山しか存在しません。 なので峠と名の付く場所を散策すれば必然的に歴史街道となっていて、遥か昔の主要道路であり、その先にはかつての宿場町などがあることが多く、山に突き当たってしまうというのはあまり考えることがないんですよねぇ・・・。 あぁ・・・鳥取まで来て散策型ツアラー化して・・・なにやってんでしょ・・・。 ちゃんと地図を見るべきでした。。。 で、ここから西に進める道となると、来た道をずっと戻って毛無山を越えるか、東に戻ってから南下しR482を西に向かうしかないみたいです。 いずれにせよ、かなり大回り・・・。 最初から地図を見ていれば、鳥取西ICがあると思われる場所の近くに、r21鹿野街道があって、それを真っ直ぐ西へ進めば問題がなかったということが判明しましたよ。。。 まぁとりあえず、走って来た道を戻るというのもシャクなので、R482を目指すことにします。 r196を東へ、r49に入って牛戸という交差点を南、途中でr49がr230に変わるので、それをトレースしていくわけですが、この道が農道や民家へ続く道と本線との区別がつかないようなド田舎の細い山道でしてね、ちゃんとトレースできているのか終始不安でしたよ。 まぁ景色や雰囲気はよかったんですけどね。 途中にあった日本最大級の望遠鏡のある天文台。 つまり空気が澄んでいて周りに明かりがないド田舎だってことの表れですか。 そんな道を進み、無事にR482へ出ることができました。 これでほっと一安心です。あとはひたすら西に向かうのみです。 R482→R192・482重複区間→R482→r306→r45って感じに走り、いよいよ大山の麓まで辿り着くことができました。 しかし、加西SAからここまで休憩なしで走ってきたので、喉が乾きましたし、タバコも吸いたかったのですが、休憩できそうな店、まぁつまりコンビニっていう存在がこれまで1件もなかったんですよね。 「コンバインはあるがコンビニはない。」鳥取市長の名言をパクってみましたがイマイチな様子。 いやまぁ、鳥取県民でも知らないような道を走って来ただけだろと突っ込みを入れられてはそれまでの話し。 てなわけで、r45手前に始めてコンビニがあったので、ここでやっと一服することができました。 r45はその名も大山道。 しばらく走っていると、田畑を貫く一直線の道路にかわり、高原イメージに気分が高まってきましたが、そこから先は超ワインディング。 いや、これはこれでむっちゃ面白かったんですね、でも峠を登っていくにつれガスが・・・、なんだか先行きが不安な暗い気分になってきましたよ。 途中に地蔵峠展望台というのがあったので立ち寄ってみました。 こっちの方角に大山があるはずなのですが、まったく見えません・・・。 地図によれば後ろには日本海が広がっているみたいなんですが・・・写真を撮る価値もないほど何も見えません。 まさかの「ここまで来て大山見れませんでした。」ってパターンの可能性大・・・。 その後、標高を上げるほどに霧は濃くなり、霧雨吹き荒れる中、国民休暇村まで到着しました。 ここは30年前に来たことがあるのですが、なんかすっごい綺麗になってますよ。 うる覚えな記憶でも、ここは広場というより草原?いや野原といった場所だったと思うのですが。 しかしここへ辿りついてもこの天気のままじゃ、この先、大山見れませんよ・・・ 暗い気分でバイクを走らせていたのですが、突如ガスが晴れ、奥大山スキー場のところで大山がドーーーン むっちゃくちゃ綺麗なんですけど・・・。 さっきまでは山の向こうに見える雲の中を走ってたということになるんでしょうか。 先に進んでいる途中、道の脇に生えている木がブナなんだと気づきます。 すごい大規模のブナの原生林ですよ。というか、こんな規模の原生林を突き抜けて走れる道路なんて、これまで体験したことがないです。 木漏れ日の中をバイクを走らせるなんて、まるでCMのワンシーンのよう。 そして、途中、途中で大山が顔を出すわけですから、ほんとに走っていて気持ちがいいんです。 ここが人気のツーリングスポットというのにすごく納得がいきました。 鍵掛峠展望台から大山はほんとうに綺麗でした。 岩肌の見える大山が立ちはだかって、裾野にブナの原生林、そしてこの青空、夏らしい雲。 山肌のこの荒々しさ。 まさに大自然。 ここはr45を跨ぐ乾いた川。 大山には3箇所ほど、このような道を横断する川があり、雨が振ると山肌から直接流れこんでくるようです。 こんな山肌ですからすごい勢いで水が山を下ってくるんでしょうね。 土石流でも通ったかのようなあとに見えます。 桝水高原
西側まで来るとこんな感じになります。さっきまでのはクリフハンガーな雰囲気でしたが、こっちなら登れそうな感じに見えます。
で、食べ放題は2400円。 誤り、誤字、脱字、質問、感想等があれば、 掲示板へお気軽にお書きください。 |