生野・砥峰高原ツーリング(2015年10月18日)
参加者:、自分(ZX-6R)
時期的にちょっとだけ早いかなと思いつつ、以前から気になっていた砥峰(とのみね)高原へ。
砥峰高原は兵庫県生野にあるので、定番の兵庫横断ルートR429メインでのツーリングになります。
まず家を出て周山街道(R162)を目指し、細野から宇津峡へ、日吉ダムに抜けたら日吉を北上し胡麻駅まで、そこからr445でR27へ。
一度和知で休憩を入れ、R27を綾部、由良川の対岸へ渡りr74、三段池公園を過ぎたら橋を渡って福地山の市街地を抜けてR9、そこからR429へ入っていきます。
この区間はワインディングを楽しめるわけもなく、けっこうのんびり走ってました。
というかR162でずっと先導されたワゴンの運転が下手すぎて、体がパッキパキになって辛かったのですが、追い越し禁止で追い越しなんてかけたら、「バイク乗りは馬鹿で危険で無謀で」など言いたい放題言われてしまうと、ひたすら我慢、そのうち「こんな辛い思いをするのなら、バイクなんかもう原付で十分だわ・・・」などと、かなり欝が入っていたのです。
SSをひたすら直立状態で乗る厳しさ・・・、分かってもらえるはずはありませんね、同じバイク乗りでもクルーザー、スクーター派の人なら想像もつかないでしょう・・・
「飛ばさせてくれ」とは口が避けても言えませんが、せめて体が楽な状態で走らせて欲しい、そういうことを譲ってくれないドライバーさんに6Rに跨って貰い、ハンドルを握った姿勢で小一時間お話し合いができたら・・・など・・・、「そんなバイクに乗ってるのが悪い」ですよね・・・。えぇ・・・ごもっとも・・・。
警察の取締の優先順位や、ドライバーの高齢化などで”遅いが正義”がまかり通る現代、SSに乗っていることに”精神的”な限界を感じてしまいます・・・。
話を戻しましてR429、通な人ならわかる狭路酷道。
完全1車線区間のある榎峠や青垣(生野)峠などが有名なのですが、榎峠にあたっては車はおろか、バイク1台すれ違いませんでした。

榎峠
知らず知らずに増えてるような気がする「大型通行不可能」の看板と、カーナビが賢くなったおかげなのかなと、嬉しくもあり、寂しくもあり・・・
そして待避所が年々増えている青垣峠、車が来ればバイクでも離合困難なので、何度か退避所でやり過ごすシーンがあったのですが、峠にさしかかると道路拡張工事のためにアスファルトがめくられていた。
嬉しくもあり、悲しくもあり・・・
(過去の写真)
ここが拡張工事中
いや、絶対自分悲しんでる気持ちのほうが強いと思う。
一番細かった空家と石垣の間を通り抜ける区間も迂回ルートができて久しくなりましたし・・・。
(過去の写真)
おっと、この写真でもう10年前となってしまうのか・・・。
両峠ともに長い付き合いじゃないか。
峠を下った先で追いついたツーリング集団。
先頭のVストローム1000(先代)が、けっこいいペースで集団を先導、その後ろをなぜだかハーレーが追いかけてるのですが、正直苦しそうでありつつも、お兄さんや軍曹さんとは比較にならないペースでの走行、というかジャメリカンならまだしも、ハーレーではあまりお目にかかれないライディングテクニックでスムーズに流すVストロームになんとか食らいついてます。
ハーレーの後ろにいたのはなんでしょう、スパーダかな?これも安定して上手に走ってます。
ここまでなら「全員が一定レベルで、こんな道でも上手に走るのはすごいな〜」って関心するのですが、問題は自分の前にいたXJR1300。
カーブがおっかなびっくりでクリップがかなり手前、先の見えない大回りしてるカーブになると後半ではらんで、ハンドルをこじって無理やり修正して、加速で前に追いつくのを繰り返してるんですよ。
「自分の技術なりで走ったらいいのに・・・」
「先頭は後ろがミラーで確認できている限りは、そんなこととは露知らずペースを保ってしまうんだろう」
なんとなく先頭のVストロームがお気の毒に思えてしまいましたし、彼らの走りを見て、自分達のツーリングのとき後ろで起こっている色々なことを悟ってしまった気がしたんです・・・。
欝ばかりですね、今日は・・・。

とりあえず黒川渓谷のいつもの写真スポットで自分は停車、写真撮ってツーリング集団とは距離を置きました。
紅葉はちょっと早いですが色づき始めていますね。
生野ダムのダム湖で再びツーリング集団に追いつきます。
Vストロームが相変わらず綺麗なキープレフトのままいいペースで流しているので「うまいなぁ〜」と関心するのですが、それはやはりXJRにはオーバーペース。
4度目のオーバーランのときに、流石に怖いと内側から抜きました・・・。
今日の自分、ひたすら欝ですからね、何かあったとき「後ろのSSが煽りやがった」なんて、あることないこと言われるのは勘弁願いたいんですよ。
端から見てて、「言うても、ハーレーで走れている程度のペースだぞ」と思っていても、技術のない人ほど自分を守るために他人を傷つけるのは、これまでのライダー人生嫌と言うほど経験してますんでね・・・、バイク歴が長くなってくるほど超ネガティブライダーとして完成されてきましたよ自分・・・。
あぁなんだか泣けてきた・・・。
その後、前3人はそれぞれに道を譲ってくれて、「譲れるかどうかや、譲る場所の選び方ってのもやっぱり技術なんだよなぁ・・・」、と思うと同時に、いつぞや誰かが言った「速い奴は勝手に抜いていけばええねん」という言葉に、心の中で「未熟な相手にそれはできんのよ・・・」と嘆いていたことを思い出していました。
あぁ・・・欝、欝、欝。
遅いが正義・・・、遅いが正義・・・、遅いが正義・・・。
まぁそんなこともありつつR312との交差点へ到着しました。
ここから砥峰高原へは県道39号線1本で行くことができます。
が、そういや自分、地図を持ってくるのを忘れてました・・・。
生野へ行くのに(ぷっ)地図など不要、生野からはr39をトレースするだけ、有名な観光地だから案内看板も出ているだろう。
なんて鷹をくくっていた訳ですが、R312とr39の交差点には”生野高原”って標識には書かれていますし、しばらく行くと生野高原右折との看板があったので「ひょっとしてこっちなのだろうか・・・」と疑心暗鬼のまま生野高原へ向かってしまい、ゴルフ場を過ぎて道が行き止まって、戻ってくるという失態をしてしまったのです。
案内標識を出すなら有名な観光地の名前を書いてくれたほうが助かるのですが・・・。
とりあえず、まだ行ったことのない方は看板には惑わされるなと。 迷わず行けよ。行けばわかるさ。
で、やっとこさで砥峰高原へ到着したら、駐車場が渋滞してあとちょっとなのに辿りつけないんですね。
急坂でのガレージ待ち。
右足はリアブレーキ踏みっぱなしになるのでバイクを支えるのは左足のみ。
足ツンツンで乗っているバイクなので、足首が疲れたら反対の足という短足ならではの工夫を、この場面では使えない。
もう足がぷるぷるしてきたのですが・・・。
そして坂道発進の繰り返しで左手の握力も・・・。
てか、自分の前にいるアルファ156よ・・・
坂道発進のたびにウゥ〜〜〜ンってエンジン唸らせながら勢い良く後ろへ下がってくるな・・・
そのうち轢かれてしまいそうで超怖いんですけど・・・
1.5tの重量物が坂道下がってきたらこっちはどうにもできませんて・・・
「たかが鉄っころひとつ、カワサキで押し返してやる!」「男カワサキは伊達じゃない!」って?某ニュータイプじゃあるまいし、サ●コフレームじゃなくて、むしろオトコのフレームだし・・・(意味不明)
とにかく坂道発進が下手ならサイドブレーキを使え、いやそもそもMT乗るな(涙)
ガレージ待ちの間は、逃げる場所も、逃げる方法もない、生身であることの、虚しさと・・・♪、せつなさと・・・♪、立場の弱さを・・・♪いつも感じて・・・♪ いた訳ですが・・・
なんだこの無理やり感ある小室繋がりは・・・。
てか、さっきから30代にしかわからんネタばかり言っている気がするし・・・。
で、プルプルする足で必死に待っていたのに、さっきの4台のツーリンググループが横をピュ〜〜〜と通り過ぎていきましたよ。
「これはひょっとして・・・」と自分も列を抜け出してみたら・・・
でた〜〜・・・バイクあるある(涙)
バイク用の駐車スペースは空いているので列に並ばくてよかったというパターン(涙)
ふぅ・・・。

で、ガレージから見た砥峰高原。すっごい綺麗。
さっそく散策に向かいます。
さっきの入場待ちでエンジンの熱にさらされ汗をかいていたのですが、バイクを降りて歩くとなると、もう暑い暑い。今日は10月だというのに気温が高過ぎます。(京都では27度まであがったらしい)
山間部は寒いだろうと、ちょっと厚着しすぎたのも失敗です。
で、とりあえず汗かいて喉が渇いたので、高原の迎にある施設で飲み物でも買おうと思ったのですが、なぜか自販機がないという罰ゲーム・・・
。
いや、自分が見逃している可能性も大きいとは思うんですけどね・・・。

喉が乾いたままですが、そのまま高原を歩くことになります。

綺麗だな〜
って平地な部分は良かったんですけどね、ほかの人たちの歩く方向につられて展望台へ向かってしまう自分・・・

ちょっと丘を登ったら息も絶え絶えの超汗だくなメタボおやじですわ・・・。

展望台まで登ったったわ(どやぁ)
あ〜しんど・・・。
で、自販機どこ・・・?
あるわけないわな・・・。。

今日はこの辺で勘弁してやらぁ〜・・・
ふぅ・・・。

正直、苦労して山を登っていくより、平地を散策しているほうが雰囲気はいいかもしれません(汗)
散策を終え、もう一度ジュースの自販機を探したのですが、やっぱりみあたらないんですよねぇ・・・
変わりに売店のソフトクリームでも食べようと思ったら、長蛇の列。
この時期に!?!?
ってよく見たら女子トイレの行列でしたわ・・・。
最近、行楽地はどこへ行っても年配女性ばかりで・・・こんな感じですよね・・・(ぼそっ・・・)
で、ソフトクリームは売り切れですか、そうですか・・・
もう麓のコンビニまで我慢しますよ・・・。

ってな訳で帰ります。
砥峰高原からの下り道は楽しいです。
観光シーズンなので1台遅いと大名行列であはあるんですが、喉が渇いて仕方がなかったので、もうスイスイスイ〜っと行かせてもらうことにしました。
行きはひたすら欝だったのにね・・・。

R312との交差点にあるコンビニへ。向いにある生野駅はいい雰囲気の駅です。
生野って銀山があったり、近くに竹田城もあったり、温泉もあるし、渓谷もあるし、高原もあるし、古い町並みもあるし、B級グルメ(ハヤシライス)もあるのに、どこか寂れた雰囲気でもったいない気がします。
人が賑わうのはダム湖ばかり(バス釣り)ってのもね・・・
帰りも同じ道で帰ってきたのですが、日が落ちてからの狂路酷道はなかなかのものがありますね(汗)
わりかしカーブの緩やかな生野峠はまだなんとかなるとしても、榎峠に至ってはほとんど直線がないのでハイビームにしていても進行方向にライトが向いてくれないんですよ。
狭路というよりは、狂路だったかもしれません・・・。
というか、CBRでなら真っ暗な榎峠も何度か通ったことがあるのですが、ここまでの難易度を感じたことはなかったような・・・
6Rのライトの照射範囲の狭さが、自分のようなツアラーを泣かせます。
さらには日が落ち、気温が下がると、高原散策でかいた汗が冷えて超寒かったですね・・・。
厚着したせいで汗をかいて、逆に冷えてしまうと・・・。まぁこういう失敗、けっこうもあります。
で、帰宅後・・・
足首に痛みが・・・
さらには油断しているとふくらはぎがつるという悲惨な状態。
うかつに足首を伸ばしておけません・・・。
えぇ、言うまでもなく高原を登ったのと、坂道での渋滞のせいですわ・・・。
もう、自分の体ダメダメすぎです。
本日の走行距離約350キロ
生野なんてすぐ近くなんて思っていましたが、距離を記録してみるとそこそこには遠く感じますね。
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