ラ・パラin鈴鹿ツイン(2016年11月3日)

参加者:、自分(FORZA) 


フォルツァを買って3年半以上が経過。
少しでも乗りやすいバイクになるようにと、サスをいじってみたり、コンビブレーキをキャンセルしたりと、下道ではそれなりの効果が現れたようには思えるところなのですが、これで本当に乗りやすくなったのか、やはり数字で実感してみたいと思い、カスタムの集大成として鈴鹿ツインへ行ってきました。
無論、スクーターで走れる枠などラ・パラしかありませんから、今回もラ・パラ様々で楽しんできました。

らんまるパパさんがバイクを降りてからというもの、すっかり遠ざかってしまったサーキット。
思い返すと今回は約3年ぶりのサーキット走行になってしまうんですね・・・。
ちなみに自分、バイクに乗り出して十数年、今日は一人サーキットデビューの日になるのです。

いや、実のところ10月の16日に走りに行く予定はしていたのですが、この日は目覚ましの音にまったく気がつかないという見事なまでの寝坊をしてしまいましてね、ちょっとモチベーションとしては降下気味になっていたので、目覚ましで目は覚めましたが、眠たくて眠たくて「今日はやっぱりやめとこうか」なんて思っていたら二度寝ですよ・・・。
30分後にふたたび目を覚まし、最悪つなぎとグローブとメットとブーツさえあれば走れる!と慌ててバタバタと準備にとりかかってはいましたが、「一人でサーキットなんて柄じゃないし、フォルツァなんて浮きまくるし・・・」なんて考えていたらブーツの上にジーパンの裾が入らないだけで「やっぱやめとこうかな・・・」なんて超ネガティブ入っていました。

名神を飛ばして(速度はだしてませんよ?)ツインにはミーティング開始ギリギリセーフで到着。
フォルツァで走るのは一番下のエンジョイクラスなのですが、ルールが改訂されエンジョイクラスの走行枠が増えたのはありがたいことでした。

せっせと走行準備を開始。
ってエンジョイの枠まではかなり時間が空いているのですが、ぼーっとしているとお隣に停まっているR1から「見学人はここに停めたらダメですよ?」なんて言われかねないので、必死に走るんだぞアピールです(汗)

(今回はちゃんと白のテープを用意してましたよ。)

準備を終え、着替えも終わって、やることないから喫煙所でぼーっとしてたら、今日もFJRさんが来ていて声をかけてもらいます。
で、「いつ以来?」って聞かれて「ガス欠以来の2年半ぶりです」って答えてましたが、いや、考えてみたら3年ぶりでした(汗)

「自分の周りの人が全然バイクに乗らなくなってしまって、みんなと走るがためにフォルツァ買ったのに、使い道すらなくなって、逆にそれで意固地になって、サーキットですらも、下手でも、遅くても、ビッグスクーターでも、お金さえ払えば気軽に走れるんだって叫びたくなって、初めて一人で、フォルツァで来たんですよ。」
「バイクなんて本来、朝起きて、天気が良ければ気軽に走りに行って、それで満足して帰ってきたら幸せな乗り物なはずなんですけど・・・。」

自ら進んでバイクと真正面から向き合っているFJRさんにはあまり伝わっていない感触ではありましたが、一生懸命語ってましたね・・・、自分。

ガンガンに乗るタイプの人に「(乗れない人と)何が違うんでしょう?」と問いても、「乗れない人は乗れないよ〜」ってそこに行き着く訳ですが、総じて”乗れない人”がどこかでバイクに対して未熟や苦手や恐怖を隠していることに対して、速く走るのがバイクじゃないし、寝かすことがバイクじゃないし、加速することがバイクじゃないんだと、自分がビッグスクーターであれやこれやと楽しんでいたら、そのうちわかってもらえるんじゃないかって期待を、見事に覆されて、もう本当、ドン詰まり・・・。

わからないでしょうね・・・バイクに”乗らない理由”を”一生懸命探す”人たちを見たことがない人には・・・・

フォルツァで来ている自分に対して、FJRさんはもう攻める気(スキルアップの意思)がないと思ってしまったのでしょうか、「楽しむレベルで走ってきてください」なんて言うものですから、 「いや、ガンガンに行く気でいるんですけど。」とだけはにこやかに返事しておきました。

別に6Rを封印したつもりはないんです、周りを見て自分までバイクへの気持ちが悶々として、周囲が萎縮してしまわないようにという理由から、上達したいという気持ち(雰囲気?)を封印しているのは確かなのですが、でも今日は少なくとも25秒は切っておかないと”安全に乗れるようにするため!”と原付小僧みたいないじり方をしたフォルツァへの正義が揺らいでしまいますし、「どこの誰がこんなセッティングで製品化したんだ」という、勘違いからの上から目線発言が今後できなくなるのは面白くないので超本気なのです(笑)


エンジョイの走行枠は最後になるので時間を持て余し、ふたたびピットに戻ってボケーーっとするのですが、お隣さんがね、さっきも言ったようにYZF-R1なんですよ・・・、えぇ峠のカリスマって呼ばれるバイク・・・。
こちらの「遠出(とおで)のカリスマ」なんてふざけたステッカーを貼っているのを見られないようビクビクしてみたり、あちら側は見てはいけないバイク(ビッグスクーター)を見ないようにしているのか、超至近距離ですっごい壁のようなものを感じつつ、殺伐とした雰囲気の中、1本目の走行がはじまるのを待っていましたよ。

「私はただ・・・駆け抜けるだけのことだ・・・」

いや〜〜3年ぶりのサーキット走行はやっぱり良いです。

某アナベルさんみたいに我々は3年待ったわけではなくて、3年誰からもお誘いがなかったということではありますし、腰をオフセットしたときはソ●モンの悪夢ならぬ、肛門の悪夢(詳しくはフォルツァのインプレを参照)なんてオマケはあったりなんかしちゃってて、「私は帰ってきたぁぁぁぁ〜!」って気分ですよね。
普通3年もサーキットを走っていなけれな、走りの感覚のレベルどころか、目の慣らしから始まるといった具合なのですが、そこはクソ速度の出ないビッグスクーターですし、ぶっちゃけてしまうと朝走ってきた高速のほうが速度が出てしまうので・・・って感じですので、1本目からのこの感覚、すごくテンションがあがってしまいますよ。


1本走り終えて、また喫煙所でぼーっとしてたらかっ飛び先生からお声が。
普通「いや〜偶然ですね〜」と言うところですが、思わず「来るなら誘ってくださいよ〜・・・」って言ってしまいましたとも。
「らんまるパパさんもバイクやめちゃいましたし、自分の周りに好んでバイク乗る人がいませんし、もう自分意固地になって(以下略)」
えぇ相手が変わるとまた同じこと一生懸命愚痴ってしまいます・・・

どうやらかっ飛び先生も1年ぶりのサーキットで、しかも中華屋さん、その他とツーリングに行く予定をしていたのに、天気がいいからとドタキャンでこちらへやってきたとのことでした。 先生が来るとわかっていれば6Rという選択肢もあったんですけどねぇ・・・。
フォルツァのテストなんてもうちょっと寒くなっても問題ないシティータイヤなバイクですし、むしろ気温が下がったほうがパワーが出るから嫌でも結果がよくなりやす・・・げふんげふん。(もう無理にでもノーマルより良いという結論に繋げたいらしい)

しばらしくてパイロンコースを走っているスカイウェイブ250タイプMがいることを発見。
「ビッグスクーターで膝すりなんてどうやってするんだ?」な自分に対して、この方、マジェやフォルツァなんかよりバンク角がぜんぜん確保できないスカイウェイブで膝を擦っているんですよね。

えぇ超人見知りな自分ですが、思わず声をかけてしまいましたよ。

自分「リアサス伸ばしたりしてますか?自分もフォルツァで来ているので思わず・・・」

スカブ氏「まったくのどノーマルです。」

自分「自分のフォルツァも車高を下げるサスなら腐るほどあるのですが、車高を上げるサスがないんですよねぇ・・・」

スカブ氏「車高なんて下げていいとこないですからね。」

自分「危ないだけですもんね。」

って思っていたら、さらにはこのスカブ、センタースタンドが付いたままで走っている。
しかも3分の1は削れて平らになってるどらえい状態(笑)

思わず「スタンドえぐいことになってますね」というと

スカブ氏「センタースタンドは消耗品です」と。

いやはや、このセリフを自分の口以外から聞いたのは初めてですよ(笑)

もうね、我々は分かり合える人類なんじゃないのかと・・・

すなわちニュータイ(以下ry

もうね、ビッグスクーターオーナー相手にライディングについてあれやこれやと語ることなどできるわけがないので、この機を逃してはいけないと、色々話させてもらいましたね。
他には「マニュアルのボタンシフトは使いますか?」とか。
いや、スカブってスロットル操作だけでシフトダウンできたりとフォルツァよりもさらにスポーツな走行モードを持っているから気になるところでしょ。
結果、「使わない」とのこと。
フォルツァのS7もそうですが、オートシフトが賢いと、操作がしっちゃかめっちゃかになるので結局使わないほうが確実だったりするんですよね(汗)

で、このあとミニコースで少し後ろを走らせてもらったのですが、アウト側の二の腕がハンドルよりも下になるほど体を落としているから驚きでしたね。
自分からみたらアクロバティックにしか見えないんです。
むかし自転車で漕ぐ人の前後に1人ずつ乗って、3人乗りとかして遊んだでしょう、その前側、すなわちフレームに跨って乗ってる人みたいなライポジに見えるんです。
ビッグスクーターの座面は無駄に横に広いので、なま半端な腰のオフセットでは腰は落とせない、腰が落ちないと膝は擦れない、結果こうなるのでしょう。

自分がアドレスでは膝が擦れても(空き地限定)、フォルツァでは膝が路面にすら近づかない理由が、他人のビッグスクーターに乗っている姿を見てようやく理解した気がします。
ただ、腰をそこまで落として、安定させながら速く走るスキルが今の自分にはないんだなぁ・・・。
前の方のシートが狭いとこで腰を落として、膝すりだけを目的とするなら、そのうちできそうな気にはなったけれども・・・。

しかしサーキットに来てビッグスクーターが2台もいる光景はグロテスク奇跡のようなものなのに、さらにはミニコースでランデブーまでしてしまうというのは、スクーターをバイクと認めない人が多そうなこの場所でどんな風に他人の目には映っていたのか・・・、
スクーター好きな自分は、逆に端からぜひとも見てみたかった光景ではあります・・・。



エンジョイ3本と、自分にしてはめずらしくミニコースも積極的に走って午前は終了。
コース内はなんだかもう勢いだけでめっちゃくちゃに走っていたような気がしましたね・・・。
オーディオ操作部(左スイッチBOXの上)に頻繁にメットの顎が当たることなどこれまでなかったのに・・・。
気持ちが先行しすぎて体が前へ前へ行ってたんだろうなぁ・・・と思います。

というのも、今日は休日のラ・パラですからすごく人が多いのです。
スーパーHIを除けば一番走行台数の少ないクラスのはずなのに、今日に限っては列になってしまって前を抜くのが大変なくらいの台数が走っています。
その状況を、加速で抜けないビッグスクーターで前へ前へと抜いていくのは体力的にもきつい一面があって、なんだか息があがって、汗だくになってましたよ(汗)
前回は「フォルツァならサーキットでもクルージングやん〜w」とすら思っていたのに。


昼休みに入って辺りが静かになると、なんだか寝不足だし、ちょっと疲れたしで、どこかで寝転がりたい。
そんなときフォルツァのシートはソファー代わりで、跨ぎながら背中をのけぞっていれば快適に休めるバイクなのですが・・・

今日はセンタースタンドを外しているからそれができない。(涙)
地味にショッキングな出来事でしたわ・・・。


午後はエンジョイ4本、C1本、ミニコースもそこそこに走って、コース最後の2本なんて足パンパンになってましたよ。
600でこれだけ走ると確実にガス欠しちゃいますが、250ならまだ余裕。体力のほうが続きません(笑)



午後はちょっと冷静に走ることができたとは思いますが、やっぱり台数が多すぎたのと、エンジョイにはほぼありえない赤旗が2回も出たことで、タイムを狙いに行くには条件が悪すぎました。

結果、24秒台後半・・・。
う〜ん・・・、3年半前のドノーマル状態から1秒ちょいのタイムアップですか・・・、正直自分の腕じゃこれは誤差の範囲なような気も・・・。

むしろフープ(スクーター用タイヤの銘柄)が廃盤になってバトラックスSC(シティタイヤには変わりませんが、かなり曲がりやすくなった)に変わったことの恩恵を考えると、カスタムの効果ってどんだけ〜?って気分です。。

いや、もう正直言ってコースが完全クリアで、さらにデッドにインをつければタイムを伸ばすことはできるとは思うんですが、自分が安心して無理なく走れそうな域が見えてきたので、空いていたからといって大きくはタイムが縮まらないような気はしましたよ。

ただ、これは言っておきたいのですが、ノーマルのフォルツァ、減速帯ありギャップありの峠じゃ超絶怖いバイクでしたが、サーキットじゃ変な動きが少なく意外なほど平和な走行だったのです。
それが現状、峠でもそこそこには平和に走ることができ、サーキットでもちこっとだけ速くなっているので、方向性は間違っていない、いや超オススメだとは言っておきましょう(笑)
けっきょくサーキットじゃ速度が出てなんぼな話しなので、マフラー変えたほうが効果あるでしょうしね。


そうそう・・・
3年ぶりに履いたブーツはプロテクター部がボロボロと剥がれ落ち、最後のほうは底の接着も剥がれ、ラピュタのごとく崩壊していく姿にはため息ものでした。。。

で、今回も膝は擦れませんでしたねぇ。(こだわりすぎw)


さらにタイヤの端っこも余ってますしねぇ。(ありんこが端にあるだけで、端は使えていません)

まぁそうそう上手く走れる訳がないよね。基本バイクというものは千本ノックなんですよ。


最後にスカブさんと一緒に写真を撮り、「またお会いできたら」って声をかけてもらって別れました。
うっ、次、違うバイクに乗ってきてたらごめん・・・。

かっ飛び先生はトランポなので現地解散。
一人、名阪国道を使ってあやま、信楽経由で帰ってきました。


いやぁ前回と同じことを言ってしまいますが、何に乗っていてもサーキットを走るのは楽しいですよ。
人より速く走りたいというのであれば、少しでも速いバイクで走るべきなのでしょうが、自分にはその意思が薄いですし、どんなバイクでも体を一生懸命使って加速なり、減速なり、コーナリングすることが何よりの醍醐味だと思っているのです。
それにこんなメタボなおっさんが、自ら喜んで運動をする機会なんてありえませんからね、むちゃくちゃ健全で健康な遊びなんです。


あ、そういやね
今回、Zコーナーで一回はみ出したんですよ(笑)
裏ストレートで100キロちょいしかでていなければ、Zの進入の減速なんてアクセルオフにちょいブレくらいでいいのに、そのちょいブレを前を沈めたくないがためリアでかけたら簡単にロックしてしまったのです。
これはコンビブレーキキャンセルが裏目にでた部分(汗)
Zではみ出しただなんて初めて走ったとき以来だわ〜(滝汗)


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