二輪合同試乗会in上野自動車学校 (2017年5月28日)
参加者:自分(フォルツァ)
今回は伊賀上野までバイクの試乗へ行きました。
道の駅南やましろ村へ立ち寄ったときに、たまたまみつけたバイク試乗会のチラシ。
内容は5/28に伊賀上野の教習所でホンダ、カワサキ、ハーレー、ドゥカティの試乗会をするとのこと。
先月舞洲(大阪)でおこなわれたホンダドリームの試乗会を、定員による受付終了にて逃していた自分には、とても興味のある内容です。
伊賀上野は三重県とは言っても、大阪の舞洲へ行くよりは早いし、快適に走れるので、試乗車等の詳細はわからなかったのですが、とりあえず行ってみることにしました。
自宅から宇治川ライン→R307→R422と走り、約1時間ほどで上野自動車学校に到着。
事前に場所は確認しており、記憶通りには辿りつけたのですが、途中から山と畑しかないような景色になったときはすごい不安に襲われていました。
教習所内の試乗ということで、「ゆっくりゆっくり走らされるのでは・・・?」と心配していたのですが、試乗の様子を見ていると外周コースをけっこうな速度で周回しています。
これなら楽しめそうです。
で、さっそく受付へ。
受付のお姉さんがまさかの外国人さん。
なんとグローバルな教習所だと思ったのですが、試乗に来ている人の中にも数名の外国人さん。
うん・・・?伊賀上野は忍者を目指して来日してきた外国人さんであふれているのか・・・??(失礼)
あぁ〜6Rに乗ってきたらよかったよ〜(あれも一応Ninja)
まぁそんな冗談は置いといて、さっそく試乗に向います。
どこに並んでいいか、どんなのがラインナップされているのか、会場についても何の案内、張り紙もありません。
とりあえず近くにあったテントのカワサキのシャツを着ていたお兄さんに聞いてみると
「ラインナップはもう見てもらったままなんです」
「並ぶ場所は適当に試乗車のある場所の後ろへ並んでください。」
「そんな感じでゆ〜〜るくやってます」とのこと(汗)
で、何があるか見てみるのですが、ホンダがグロムと先日カタログ落ちとなったCBR250R(MC41)しかないのです。
「ラリーないんですか?」って聞いて見ると、
少し表情が変わって・・・
「ラリーってなんですか?」と。。
「え、CRF250RALLYです。」と改めて伝える
「うちはカワサキなので」と少し強ばった表情で返答されてしまいます。。
おぉぉ、、、いきなりやってしまった、、、。
「あ、それぞれ店舗別に並んでいて、ホンダは向いのテントへ行かなければいけない訳なんですね(汗)」
「じゃ、ベルシスで(汗)」と、なんとか軌道修正し、ベルシスX250ツアラーに並んでいるであろう列に並ぶことにしましたが、この車種に一番人が多く並んでおり、けっきょく午前は1台も乗ることなく、お昼休みになってしまうのでした。。。

説明が遅れましたが試乗ラインナップは以下の通りです。
【カワサキ】
●Ninja1000(2017NEWモデル)
●Ninja650(2017NEWモデル)
●バルカンS
●Ninja400
●Z250SL
●エストレア
●ヴェルシスX250ツアラー(2017NEWモデル)
【ホンダ】
●グロム(TSRマフラー)
●CBR250R(RRじゃないほう。MC41)
【スズキ】
●GSX-R1000(なぜかレーサーなL2?)
【ドゥカティ】
●モンスター1200S
●スクランブラー(の、何だったかはわかんない・・・)
【ハーレー】
●ファットボーイS
●883アイアン
●ストリートロッド(2017NEWモデル)
う〜ん。。
ホンダやる気なさすぎでしょう・・・。
なんで今世間が注目しているCBR250RRやCRF250RALLYやX-ADVがないのさ・・・
そして告知にはなかったのに、なぜかしらスズキもいる。
だけど自分の眼が確かなら、置いてあるR1000はレーサーに見えちゃうんだけど・・・(耐久仕様のヘッドライトはあるが)
さて、ここからは乗ったバイクのインプレになるのですが、念のため今回も言っておきますかね・・・、わたしくし身長は162cmしかないので、足つき、ポジション等に関してはシビアなインプレをします。。。
その点を踏まえて読んでください。。。
【Ninja650】

今年のニューモデルの中で非常に気になっていたNinja650。
まさか乗れる機会があるとは思っていませんでした。
196キロまで軽量化された車体、シート高も790mm、ハンドルの位置も高くてゆったりポジションというのは四肢の短い自分には非常にありがたい仕様。
馬力は68馬力と控えめな数字ですが、排気量が650ccもあれば加速は悪くないでしょうし、国内仕様速度リミッターの180キロであれば普通に出せるパワーだと思うので、サーキットや高速をメインに考えなければ、こういうバイクで充分であると自分は考えるんですよね。
まず跨って、スペック通り足つきは非常に良いです。
車体を起こす際も、SSに比べて重心は低いですし、ハンドルが高く、腰を曲げた無理な姿勢のまま起こす訳ではないので、直立させるのが非常に楽です。
ニョキっと生えた少しカッコ悪いハンドルは、思ったほどの高さはなく、ハンドルとの距離は近いのですが、ネイキッドよりは前傾姿勢になります。
パワー感は上まで回していないので、今回は語ることが無理としても、トルクは全然問題なし。
とても自然なアクセレーションだと思います。
普段乗っているのが600ccの4気筒ですから、650ccのツインであるこちらのほうが断然回さなくても進んでいくわけです。
サスペンションもよく動いてくれて、今回のようなシチュエーション(教習所外周+1箇所交差点右折)では非常に接地感が高かったですね。
ただ軽さの面はイマイチ実感できなかったのが正直なところ。
CBR6004Fiが198kgで、ほぼ同じ重さなのですが、履いているタイヤの特性なのか、着座位置が低いせいなのか・・・、200キロ以上あるバイクの印象を持ちました。
個人的に今回のモデルチェンジで一番評価したい部分は、安っぽさがなくなったことですよね。
スイングアームがアルミになりましたし、リアサスもリンク式、マフラーもなかなかカッコイイ。
このNinja650、もとをたどればER-6になるのですが、ER-6は大きなVTR250と非常に好感の持てたバイク。
乗りやすさ、扱い安さは折り紙つきですね。
【Z250SL】

「Ninja250SLだ〜」って思って乗ったらバーハンだったので、Z250SLだということに気づきました(汗)
見た目からしてそうなのですが、乗ってみると、このバイクの細さと、軽さは、やはり際立っていて、原付気分で乗ることのできるバイクです。
走行順は運良くNinja1000、Ninja650の後ろを走ることができたので、直線は頑張ってブン回していたのですが、エンジンの音や振動はCBR250R(MC41)に比べたらこちのほうが控えめに感じました。
パワーはやはり控えめ、というか単気筒250ccなので、どうしても上でパワーが盛り上がってくれないんですよね。
なので追い越しなどは厳しい面が出てくるとは思うのですが、このバイクを選ぶ時点で峠をガンガンに攻めるか、街中で軽さを活かすかといった使い方にはなるとは思うので、そこは大きな問題ではないでしょう。
サスが固いと聞いていたのですが、印象としてそれほど固くないんです。
というかフロントはけっこうフニャフニャしていました。
リアサスはたしかに腰があるのですが、バネレートが高いというよりも、ダンピングが強い?そんな印象。
峠をガンガンに攻めたければ、自分は「フロントをもうちょっと固くするかも」って思ったくらいです。
「バイクの軽さは正義」
これは自分も強く思う半面、最近一部ライダーを見ていて思うことは、軽いことがアドバンテージになる人と、ならない人がいるということ。
バイクにあまり乗らない人が、車体が軽くなったからといって、頻繁に乗るようになるかというと、そんなこともないでしょうし、ワインディングをおっかなびっくりで走っている人が、車体が軽いからといって、鋭い進入ができたり、ペタペタ寝かせられるようになるというと、やはり無理な話なんですよね。
それならばそういう人には、そこそこにパワーがあり、車重も重くなく、とくにこれといった技術を要しない、Ninja650のようなバイクに乗るほうが楽には走れるような・・・。
非力であるがゆえに、遅い車にずっと捕まったままになってしまうのであれば、250ccではなく、原付2種でもそうそう不便はない・・・、軽さを活かすにも最低限の技術が必要になるんだなと思うと、考え込んでしまう面があります・・・。
まぁそんな話はほんとに極一部の例外とするなら(そんな極一部しか自分の周りにはおらんけど)、単独で峠をアクセル開け開けで体動かしまくって「一生懸命頑張る!」って感じに走るにはむっちゃくちゃ楽しそうなバイクですよ。
ただ高速、ワインディング、街乗り等、全部含めてしまうと、やはり2気筒のNinja250などは非常に出来が良いので、このバイクはピンポイントに遊びたい人向けに思えました。
【ヴェルシスX250ツアラー】

今回一番人気の車種はヴェルシスXでしたね。
個人的にはNinja1000に人が集中するかと思ったのですが、そちらはヴェルシスX、Ninja650の次くらいの人気でした。
デュアルパーパスとして、やはりシートが高いことに少し不安を感じてしまうんですね。重いバイクではないのでしょうけど。
横に立ってシートの高さを測ってみたら、ちょうどズボンのベルトの位置くらいにあって、やっぱり自分の身長にはミスマッチなんです。
そんなことをしてしまったせいか、スタッフがこちらへ移動してきて、どうも後ろを支えようとスタンバっている様子なんです。
待て。ちょっと待て。
試乗会ではけっこうな確率で受けるこの屈辱。
いやいや、自分はVストローム1000だって、アフリカツインだって、この短い足1本で支えてきたのだから・・・。
ベテランさんが歳と共にどんどんバイクを大きくしていくのは、身長が伸びるという訳ではなく、扱える技術が身につくからだろ?
じゃぁ自分だって同じことだよ。”ベテラン”として(笑)
これまで約12年、短足としてZX-6Rと戦ってきた自分を見くびってもらっては困る。
今となってはCBR600F4iなど、足つきのいいバイクの印象になっているもの。
えぇ、パパパっと跨り、後ろを支えてもらうことなく、直立させましたとも。
つうか、見た目に反して足つきいいんですね、このバイク(汗)
足の平が届いてます。
(あとで調べたらシート高は815mmと6Rより低かった(汗)サスペンションが沈み易い分断然足つきはいいのです)
標準で装着されているタイヤは、溝は多いけど完全なロードタイヤです。
走らせてみたらオフタイヤにあるような振動もないし、寝かしこみでの粘りもないし、接地感やグリップになんら不足はないので、安心してバンクできます。
サスが思ったよりしっかりとしていて、フロントブレーキ引きずりながら寝かしこんでいっても、前輪に乗っているような感覚にまでならず、ニュートラルなハンドリングであることに驚きます。
正直NC750X(クロスオーバー)よりもオンロード車に感じたくらいです。
軽さからくるものかもしれませんが。
初代Ninja250Rに乗ったときはブルル〜〜ンっと、エンジンの音がけっこう大きめであることと、微振動がそこそこにあるとの印象が残っていたのですが、そのNinjaのエンジンを継承しつつも、現行Ninja250より2馬力ほどアップさせたエンジンは、それに比べてけっこう振動が少ない印象を感じました。
う〜ん、Ninja250Rはサーキットで乗ったからでしょうか?、それとも現行Ninja250でバランサーなどが改良されたのでしょうか?
このあたりは詳しくわかりませんが、自分はブルブル感が薄いエンジンのほうが好みなので好印象でした。
クラッチが驚くほど軽かったですね。
去年のNinja250からアシストスリッパークラッチが装着されていますが、こちらにもそれは装着されているみたいです。
スリッパークラッチについては「250ccでそんなもんいるかいな〜〜」っと笑う人に対して、「250なんて高回転キープしてナンボ」「コーナー手前では2段落とし」「ブリッピングでレッドつっこんじゃう」などといった若気の至りありきな反論をしてきましたが、バックトルクもそうですが、アシスト(入力が軽くなる)の機能があると、原付並にクラッチが軽くてすっごい楽。
これは女性ユーザーも対照にする250クラスには、十分にアピールできるセールスポイントだと感じました。
目立った機能でないのがもったいないし、まぁ女性ならヴェルシスXでなく、同じ装備のNinja250を選ぶんでしょうけどね。
ヴェルシスXツアラーは、STDのベルシスXに対して、エンジンガードと左右パニアケース、ハンドガードが装着されているモデルになります。
そのパッケージでSTD比約55,000円アップという超お買い得プライス。
そんな値段なら本来エンジンガード+取り付け工賃くらいしかつけられませんし、この内容のオプションを全部揃えると部品代だけでも11万円ほどするらしいのです。
(試乗車にはフォグランプも装着されていますが、こちらはオプション扱いで本来装着はされていません。)
ただこの箱がね・・・
乗るときは視界に入っているので気をつけていたのですが、降りる時には、足をあげるときにも、下ろすときにもパニアを引っ掛っかけてしまいました。
つまり自分は左右のパニアに蹴りを入れてしまったこと。
そこかなぁ。低身長に辛いところは。
まぁパニアなんて、旅に出る時意外は外しておくものですからね、大きな問題ではないんですけど(擦り抜けに不向きだから)
全体的な印象として、すごくいいバイクでした。
ツーリングセローもCRF250RALLYも乗ったことはないですが、日常でオフ散策とかを重視しなければ、Ninja250のエンジンはツアラーとして武器になります。絶対。
何より250クラスという若者向けのバイクに”過激さ””速さ””格好良さ”とは別の、”旅バイク”として冒険をイメージさせるバイクがラインナップされるというのは、長くバイクに乗ってきた自分には嬉しく思えてしまうのです。
速さを追求してしまう若者は、早々に車へ乗り換えてしまったり、長く続かない人が多いですからね、実際。。。
【グロム】(TSRマフラーつき)
軍曹さんのお父さんのバイクと言いつつ、軍曹さんがメインで乗りまわしているグロムと同じ型なので、乗ったことはあるんですよ。
ただ街中で乗ったので、寝かすシーンもなけりゃ、回すシーンもなかったので、今回改めて乗らせてもらうことにしました。
ポジションは言うまでもなくコンパクトなのですが、窮屈さはないです。
見た目こんなに小さいのに、ステップを上げたカブくらいの姿勢はとれちゃうんですよね。
静止状態で車体を前後にゆすってみたら、それだけでFサスがフルストローク近くまで持っていけるのは少々の不安を感じます。
エンジンをかけたらポポポポって歯切れの良い音がするんです。
これ、TSRのマフラーがついてました(試乗車を提供しているのがTSRなので)
で、軽く吹かすとボル〜〜ン、ボル〜〜〜ンと、なんとも言えないユルさと、少々の頑張り感の演出が良くて、自然と顔がニヤニヤしてしまいます。
巷ではボララ〜〜〜ラン!ボララ〜〜ラン!って下品な音させてるの多いじゃないですか。。
そこは安心のブランド力なんですね。
だけど自分、テクスポには爆音イメージがあるのも確か。
いや、違うな、半年で爆音になるマフラー(笑)だからこのマフラーも正直なところはわかりません(汗)
グロムの走行順はなぜかしら先頭です。
えぇ、後ろにいるがのCBR250R、GSX-R1000、モンスター1200Sですから、気持ちとしては先導を煽るくらいな勢いで挑まなければいけませんよ(笑)
まぁ冗談は置いといて、やっぱし遅いバイクだからって迷惑はかけられないので、先導にはビタっとついて走っていました。
でもどう頑張ろうと直線は先導(NC750S)と離れていってしまうのです・・・。
なので1コーナーは少々頑張ってしまうのですが、低い速度でのFサスのストローク量は武器になるんだなって、フロントを引きずり気味に進入していて、そんな風には感じました。
ただこの味付けですと、XR100モタと同じで最高速付近で全開のままコーナリングするようなシーンでは、ハチャメチャな挙動がでる雰囲気はムンムンに感じましたけどね。(笑)
でもミニバイクのように足元固めてしまった短いストロークのバイクではなく、街中でオモチャに乗っているかのようなノホホホンとした雰囲気を楽しむバイクなのですよこれ。
で、たまにワインディングも走ってみて、サスはハチャメチャに動こうが全開で走ることを楽しんだり、ノーマルサスの動きの良さを利用してウィリーやジャックナイフをして遊ぶバイクなんですよ。
見た目は倒立になっていてもコンセプトはXR100モタと共通だと思います。
レーサーや峠仕様にしたければ、カスタマイズパーツも豊富だしキャラを変えることはできるよ?ってそういうバイクですよね。
えぇ自分が自分の使い方でカスタマイズするなら・・・減衰圧の調整機構がないのでオイル粘度をもっともっと上げて・・・とか買いもしないくせにこんな妄想をしている自分がいましたよ。
ちなみにマフラーは変わっていても低速がスカスカになっていることはありませんでした。
一つ気になったのはシートの段差ですね。タンデム部分が盛り上がっていてポジションの自由度が少ない。
これアクティブに腰を動かす人にはすごい邪魔じゃないですか?
公道でやるかどうかは別として、伏せるときには絶対邪魔です。
それにしても面白いバイクですね。
他の人の試乗の様子を見ていると、みなさんもニヤニヤしながら運転していましたよ。
このバイクはやはりそういうバイクなんです。
乗っているだけでなんだか楽しい。
移動手段じゃなく、速く走るツールでもなく、乗ることそのものを楽しむと。
つまりね、軍曹さん!、まぁ軍曹さんは通勤でしか乗ってないんだろうけど、通勤なら通勤でも、グロムの持つ楽しさをしゃぶり尽くすような乗り方しないと勿体無いよ??
そんなこと言おうものなら「いや、おやじのバイクだし」って言い訳されるのわかっているけどさ・・・。
【CBR250R】(RRじゃないほう)
軍曹さんがYZF-R3に乗り換える前に乗っていたMC41の後期型ですね。
2眼ライトでルックスが大きく変わり、馬力も2馬力上がってます。
回転フィールがダルルルルルって、「こんなガサツだったかなぁ」とか、「あぁ無理くり回してる感じはあったし、微振動はたしかにすごかったよね」、などと色々思い出しつつ乗ってました。
基本的に、エンジンはダルっぽさはあるし、パワーは全然ないんだけどけれど、単気筒の軽さを生かして徹底的に振り回して遊ぶバイク、そんな印象ですよね、普通に乗ったら振動と音の面でもパラツイン達に劣りますし。
これの1つ前のモデル(軍曹さんの)は、様々なシチュエーションの中、ヘアピンが連続するようなタイト峠の下りでも乗っていたので、軽さと、250の割には厚い中速トルクと、案外奥では踏ん張れるサスで、値段や装備のわりには楽しめる要素が多いバイクが今も残っていますが、教習所内で乗るってしまうと、ダルさは目立ってしまうし、前走車(グロム)もいるので速度を伸ばすのがしんどくなる。そこちょっとは残念でしたね。
やっぱ試乗ってシチュエーションが大事ですよ。
【GSX-R1000】(なぜかレーサー)
もしかしたらK9かもしれないんですけど、L3の型だと思います。
マフラーが1本だしの社外になっていて、キャリパーがブレンボになっていれば、どこで見分けていいか素人にはわかんないんですが・・。
「う〜んレーサーだよねこれ?」って思いながら跨がりましたが、それでもビックリしましたよ、「うわ、サス沈まんし!」って。
ミラーはつけてあったのですが、標準のウィンカーが内蔵されているものじゃなく、適当につけましたってミラー、まぁここではウィンカーは必要ないとは思いますけどね・・・。
で、ステップがむっちゃくちゃ高い。スクワットでもしている気分なくらい高いんです。
いやほんと、ステップ荷重メインで乗ってたらお尻浮いてるんじゃない?ってくらい・・・。
短足の自分がこう感じるのですから、よほどの高さですよ。
motoGPレーサーだって、スーパーバイクだって跨いだことはありますが、このステップの高さは異様に思えました。
でも、その仕様でいて、尾てい骨キラーのペラペラウレタンシートでなかったのは救いでしたね。
ちゃんと座って乗れましたし。(笑)
トップブリッジにはレーサーによくある、ビニテにマジックでのセッティングのメモ書き。
イニシャルアジャスターの縁にもマジックで印がしてあって、セッティングの基準点(ノーマルということではない)が一目でわかるようにしてありました。
なのに、今日この場(教習所)に合わせてサスセッティングを戻す気などもさらさらなかったのか、印のままの位置にしてあるのですが(汗)
で、タイヤ・・・、S21か、よかった・・・。
同じ会社が持ってきていた展示用のレーサーはR10(RS10じゃないよ。)履いてたから、こっちもR10履いてるかとドキドキしましたわ。。
でもサスの沈まないこの仕様で、教習所内を走れってのは正直びびっちゃうんですが・・・。
でも、乗ってみれば、けっこう楽しくは乗ってました。
それでも正直びびるわ。。どっかですっぽ抜けないかと。
なぜにこんなん(レーサー)がここに紛れ込んでいたんだろう。。
やはり気づく人は気づくみたいで、またいだ瞬間(あれ?)って感じになって、フロントサスをストロークさせてましたね。
気づかない方はそんまま、とくに確認もなしで乗っていて、この方々は平和に乗れていただな〜なんて思ってました。(笑)
そういう方々は乗り方自体も、平和以外の何物でもないって感じでしたけどね。
インプレは・・・
できません。
だってここまで来ると、自分の知っているR1000じゃないもの(笑)
それにキャラを見るにはサーキットへと持ち来ないと無理です!
【モンスター1200S】
跨ったときにニュートラルに入っていなかったため、ニュートラルにしてエンジンをかけようしたら、むちゃくちゃニュートラルに入りづらいんですね、このバイク。
なんかね、シフトタッチに違和感もあるんですよ。カチじゃなくてカニュってそんな感じで。
う〜ん、なんかこう、この感触が、ネスカフェのCMのごとく、違いのわかる男達が悦に入ったりする部分なのかもしれませんが、逆なんですよ、逆。
ドカだというブランドを消したら、中国製バイクかと思うような、シフトタッチ・・・。
ひょっとしてオートシフターでもついてんだっけこれ・・・?
で、エンジンかけて興味本位だけでモードセレクターボタンをポチポチ押していたら
「モード変えました?」ってお店の方が来られて、「ツーリングモードでお願いします。」なんて注意されちゃいましたよ。。。
どこの試乗会でもあることなのですが、そんなに今の大型バイクって危ないんでしょうかね・・・。
アクセル開けなきゃ、どんな排気量のバイクに乗っても安全だし、ダルダルなモードで一生懸命アクセルを開けていくよりは印象がだいぶ変わると思うのですが・・・。
走りだすと、頻発するアフターファイヤーのパンパンという音が気になりました。
そんなに回していないですし、ノーマルマフラーなのにです。
まぁドカらしいと言えばドカらしいのですが。
エンジンの音と振動がけっこうすごいです。未体験の領域です。
う〜んどんな例えをすればわかりやすいんでしょうか・・・
ごめん、本当に例えが悪いんだけど、焼き付いた2stエンジンみたいな感じです・・・。
「カッコいい」とか「イタリアン」って印象はなく、「これで長距離乗れって言われたら疲れるだろうなぁ・・・」と感じてしまいます。
操作感はツーリングモードで乗っているとはいえ、トルクの塊だし、重くはないですし、面白いバイクだとは思いますよ。
でもなんか車両重量の割には軽快性が薄い印象になるんですよね。
これはたぶんシート高が低いすぎるというのも影響しているんじゃないでしょうか。
というか、シート高とハンドルの位置が全然あってなくて、それほど高さのあるハンドルが装着されていないのに、絞りの少ないストリートファイター系のハンドルでもともと腕が伸び気味になっているところに、低いシートですからね、意識して前傾をとらないと腕が伸び切ってしまうんです。
上体をハンドルに引っ張られているような感覚。
自分、身長が低いですから四肢の短さが影響しているのはもちろんあるのですが、それでもやっぱり上半身の姿勢が変に感じて、試乗後に「これあんこ抜きされてますか?」って聞いてみたところ、「下半身窮屈でしたか?」と聞かれ、いや、「上半身がいっぱいいっぱいだ」と伝えると、「日本仕様はもともとローシートが入っているところ、シートも2段階の低いほうに設定しています」とのこと。
「あとでシートを高いほうに入れ替えるので、よかったらまた乗ってください。」
と言ってくださったので、しばらく経ってからもう一度乗りにいったのですが
乗り終えてから「すみません、まだ低いシートのままで」なんて言われて、けっきょく3回もこのバイクに乗ってしまったのです(汗)
シートを高いほうに変えてもらって軽快感に違いがでるかは・・・、正直わかりませんでした。
前の人がカーブをスッと入ってくれるかどうかの影響のほうが大きすぎて・・・、違いが出るかどうかは隊列のペースによって大きく変わるとしか言えないかもしれません(汗)
上体は幾分マシにはなりました。
最初の低い設定のままでは肩も上がってしまうレベルですが、高くすると肩は上がらないのでハンドルは遠いなりにも、操作のしやすさは格段によくなりましたよ。
ただ言えることは、もともと自分の体格がストリートファイター系ポジションに合わないってことですかね。昔乗ったZ800同じようなこと思ってますので。
で、このバイク、気になるお値段。
なんとたったの1,933,000円。
けっきょくこれですよねぇ・・・。
もう貧乏人は相手にされてないし・・・。
【スポーツスター883アイアン】
特に乗りたいってわけでもありませんでしたが、待ち時間なしで乗れるようなので乗ってみました。
考えてみると自身始めてのハーレーになるのかな?これ。
鍵の位置はステムパイプ下側のサイドにあったので、迷うことなくエンジンはかけられました。
アメリカンに慣れていないと、探すんですよね、鍵の位置・・・(汗)
まず座ってお尻の感触に違和感・・・、これシートがフラットではなくお椀型になっているんですか。
そのため着座位置は必然と決まっていて、窪みにお尻をすっぽり収めようとすれば、けっこう前に座らされます。
自分は短足なので、どんなバイクでも必然的に前方に着座してしまう癖があるのですが、それでも、いつもよりさらに前に座っているといった印象です。
エンジンをかけると意外や意外、静かだし、振動も少ないんですよね。
まぁその前に乗ったのが超ガサツなモンスター1200Sだったかもしれません。
そんな感想を述べると「EVOはハーレーじゃねぇからwww」(EVO=エンジン)
こんなこと言われてしまいそうですが、自分はこの振動がなく静かなエンジンがいいと思いましたよ。
でも、らんまるパパさんのお友達のスポスタ883Rは、同じエンジンなはずなのに、エンジンかけたら ギワン(セル) バカーン(かかったときの炸裂音) ダダンダダンダダンダダン(アイドリング)ってな感じのハーレーらしい音を出しますし、すんごいバイクが振動してたんですよね。
何か違うのかなこれ。横から聞くのと乗って聞くのとの違い?
加速感はけっこうありますね。
やっぱりVツインで排気量があればいい加速はします。
よくトンネル内でハーレー乗りの方が、アクセルON/OFFを繰り返しているときに聞く、ダダダダダ!!って、アスファルトを平らにする機械みたいな音と振動が出るのかと思ったら、こちらも意外、スムーズなんです。
しかしですね、エンジン特性はいいのに、バンク角が全然なくて乗りにくいんですよ。
寝かしこみは進入から擦ってしまうレベルで曲がれない。突っ込んだらアウト。
ステップのバンクセンサーが長すぎるんですよ。危ないだけじゃん。。。
それに対処しようと進入速度を緩めても、やっぱり旋回中にバンクセンサーが擦ってしまいます・・・。
こうなりゃステップを折りたたんだまま足で抑えてコーナリングするしかないかなって思ったら、これステップの可倒部分に、スプリングが入っていないので畳んだままで固定できるんですね。
しかも畳んだままにしていても、ステップ付け根に足を乗せるスペースがあるという嬉しい設計。
これなら畳んだままでもギアやブレーキ操作が可能です。
メーカーの人も考えてくれているんだな〜と関心しました。
「これで安心」と普通の感覚で乗ってみたら・・・
げ、なんか違うところ擦りやがった・・・
もうダメ。。ありえない。
自分がオラオラと飛ばしているわけじゃないんですよ?
それに自分なんて飛ばしたところで知れてるレベルですよ?
単純に先導のペースで走っているだけ。
しかも教習所内はフラットだし、ブレーキでサスを沈めるなんて速度域の話でもないですから、これを公道に持ちこむとさらに危険が高まるってことに怖くなってきちゃいます。
「ハーレーは腰で乗るんだよ」
毎度のこれを言われそうな気がするのですが、そもそもあんなお椀型シートじゃ、腰がどうのって話じゃなくて骨盤が固定されちゃいますし、それでも頑張ってカーブ外側のお尻の下に手のひらが差し込めくらいインに荷重をしていたのですが、それでもこれですからね・・・。
う〜ん・・・。サンデードライバーに習ってカーブは毎回毎回減速しろってことでしょうか。
降りてからどこを擦ってたんだと確認してみたら、マフラーですよ。。。前バンクの。
「うわ、、、いらんことしてもうた。。。むっちゃいらんことした。。。。どうしようこれどうしよう。。。」って気分ですよね・・・。
知ってます・・・?
最近のハーレーに採用されているテールランプ内蔵型ウィンカー、あれ片方で3万円するらしいんですよ?
それがマフラーになったら幾らになるんでしょうか・・・、たぶん20万超えるくらいじゃないんですかね・・・。
アメリカ人の人件費って高いんだなぁ・・・。
てか、自分だけが擦ったのではなく、もとから擦り傷があった、そう願いたいし、そうであって欲しい。。。
無理無理。もう乗れない。ハーレー乗れない。
別室へお呼びがかかって、怖いお兄さん達に囲まれるのではとドキドキしてましたが、とくに何かを言われることなく、ってまぁ細部のチェックなんてされませんでしたが、でも場内を出るまで安心できない心境になっていました。
う〜〜ん・・・
正直怖いな、これに乗るの・・・
いや、もうちょっと普通に乗れるモデルはあるんでしょうが、このアイアンが昔で言う883L(ローダウン仕様)になっているのは、単純な話カッコいいからでしょ・・・。
で、日本では少なくともローダウン=悪っぽくてカッコいい仕様みたいな認識があって、そうなってくると使い勝手とかけ離れていってしまうんですよ。
「そんなバイクじゃねぇから」これを言われそうだと思う時点で自分には無理。
”そんな=飛ばす” なんだろうけど、飛ばしてないもの。寝かしてないもの。教習所だし。先導されてたし。
えぇ逆に思ったことは、「これカーブ毎にいちいちブレーキしなきゃいけないの?」ってことだから・・・。
バイクはどこにでも気軽に行ける冒険ツールだし、走っていて気持ちいいのは、信号の少ない郊外だと思っているから、場所やシチュエーションをかなり絞ってしまうバイクは自分にとっては意味がないのよ・・・。
あとハーレーに対する発言って、すっごく気を使うのよね・・・。
本音を並べてるように聞こえるかもしれないけど、これでも実は・・・。
これらはなんとかならないのかなぁ・・・。って、この辺り、すごく気疲れするところ。
試乗は以上です。
午後だけでも、けっこうな台数を乗ることできましたね。
乗った中で「このバイクいいわ〜〜」って思ったのはベルシスXです。
自分がもし人に合わせた(街乗り中心のルートはまったりな速度)バイクの選定をしなくてよかったなら、フォルツァの代わりにこういうバイクが欲しいと思いました。
最初から箱もつくのは大きいかと。
こちらの試乗会は毎年行われているようで、試乗以外にも楽しめる要素が多かったです。
子供さんが遊ぶスペースも提供されているので、バイクに乗らない地元の方だと思われるファミリーも多く、規模の割にジャンケン大会の商品が豪華だったり、地元の警察が協力してパトカーの展示や、白バイデモランなどがありました。
白バイデモランは昼休み中だったため、自分は外へ出て行ってしまってましたが、「あれを見れば逃げようとする気にはならないね。」と教習所の指導員がボソッと口にしていたのを聞いたとき、自分よりも圧倒的にトータルライディング時間が長く、技術に長けた人でも、そう思えるほどなのかと、言葉の意味が重かったです。
試乗会は3時を過ぎれば乗り放題みたいな状態になっていて、バイクを降りたらヘルメットは脱がず次のバイクって感じで乗れてたのもよかったですね。
全部乗ることは簡単にできたでしょうけど、そこはちょっと遠慮しちゃいました。
うん。メーカーの試乗会よりも全然いいなぁ・・・。
少なくともモーターサイクルショーとドリームの試乗会みたいに、待ち時間は長いわ、徐行みたいな速度で走らされるのは苦痛に近いものがあります。
毎年どこかで期待でするのですが、やはり毎年そんな状況ですし、それでもありえないこけ方する人がいたり、立ちごけする人が出ますから・・・。
ちなみに今回は立ちごけする人も、転倒する人もなく、見てて危なっかしい人もいなかったので、こちらも安心して乗ることができました。
あと、自動車学校のスタッフさん、すごく対応が丁寧でしたよ。
地域に開かれた、こういう教習所っていいなって、これは正直に思いました。
暑い中、立ちっぱなしで本当にお疲れ様でした。
でも適当に手を抜いてくれないと、お客さんも気を使っちゃうかもよ。
ただ今日は本当にありがとうございました。
質問、感想、誤り等があれば、
掲示板へお気軽にお書きください。
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