伊賀上野ツーリング
ゴールデンウィーク(以後GW)前にバイク屋のお兄さんと「GW、予定空いてるならどこかお勧めの場所に連れていってくださいよ。」と頼んでみたところ、ほな、三重県のほうまで走ってみる?と言っていただき、バイク屋のお兄さんと初めて一緒に走った。
朝9時半、西大路十条のジャスコ前で待ち合わせなので、10分前に待ち合わせ場所に行く。
現地に到達したが、お兄さんは見当たらない。
「やっぱ早かったかな?とバイクから降りると向こうで手を振る大きな人が」
考えたら私服姿のお兄さんを見るのは初めてで、バイク(CBR900RR、以後900RR)も車の陰になるところに止めてあってわからなかったのだ(笑)」
「ここのマックまだ開いてないから、横大路のマックまでいこうか」とお兄さん。
これはしまった、、、朝マックでもしてからと言われていたのに自分は朝ごはんを食べてきてしまったのである、、。
「朝ごはん食べてきた?」とお兄さん。
「う、うん(^^;」(うは、嘘のつけない性格だ・・)
「そっか(笑)でもこっちまだだし食べさせて。とりあえずついてきて。」
というわけで朝マック目指してのツーリングは始まった(笑)
お兄さんは以前この辺りで働いていたらしく、抜け道にすごく詳しい。同じ京都人なのにまったく知らない道を前の900RRのウィンカーに集中しながらとにかくついていく。
すると、広い道が見えた。どうやら1号線のようだ。標識を見てみる。そこには赤池の文字が
当たり前といえば当たり前なのだが、自分には不思議でしょうがなかった。(笑)
店内は朝だというのにほぼ満席。さっさと注文を済ませたお兄さんは席を取りにいった。
自分も何かを注文せねばと、チーズバーガーとホットコーヒーをオーダー。
しかし、朝のマクドナルドは朝マックとドリンクしかメニューがないということを始めて知る。。。。
「じゃ、じゃぁ、、コーヒーだけでいいです、、。」とコーヒーだけ飲むことに。
席について今日のルートや道の状況などを話す。
ふむふむ。京都、滋賀、三重というルートになるらしい。コーナーは緩やかで片道1斜線らしい。
コーナーは緩いのかぁ、、内心がっかり(笑)どう頑張っても900RRには直線で勝てない。それならコーナーだ!!なんて思っていたからである。(笑)
さて、朝マックを食べるお兄さん、体格どおり見事な食いっぷりである。自分が熱いコーヒーに苦戦中、兄さんは全部たいらげてしまい。逆に待たせることに(汗)
自分「は、はやいですね(汗)」
兄「朝ごはん食べてきたからコーヒーも入りにくいやろ。ゆっくり飲んでていいよ。」
朝といってもパン1つにコーヒーを飲んできただけで、腹が張ってるわけではなかったのだが、、、お兄さん速さでも勝てないが、大食いでも勝てなさそうだ(笑)
ようやく全部飲みきり、店をでた。
メットなしで聞く900RRの排気の音はすさまじい、、、
自分「これ、どこのマフラーですか?」
兄「これはモリワキ。20万近くしたなぁ」
自分「に、にじゅうまん!?!?自分の12万でもひーひーいって買ったのに、中古の250買える値段じゃないですか(笑)」
兄「笑」
そんな話もしながら、いよいよ伊賀上野目指して出発になった。
さすがにGWだけあって道は混んでいる。自分のホネだけならすり抜けも簡単なのになぁ、、、と少しもどかしい思い。
途中ネズミ捕りを発見!
うひゃぁ、、GWは怖い怖い・・・でもこれのせいで渋滞してるのでは・・と警察に対して怒りが込み上げてくるが、国家権力に刃向ったところでこっちが損するだけという悲しい現実があるのだ・・。
こっちから言わせると渋滞でも、スピード違反でも事故は多くなるのにさ・・・。
ま、いいや
街中らしいとこは過ぎ、風景はだんだんと田舎になっていく。
やっぱしツーリングは田舎に限るね!信号少ないし、景色は綺麗だし。
でも、、この渋滞はいつになったら終わるのさ・・・・。
ペースカー(レースなどで先導する車)に連れられ、2台はゆっくりと伊賀上野まで到着する・・。
途中、車のない場所も少しはあったが、瞬間的に140まで加速をみせる900RRを必死で追いかけるホネは悲しいものがあった。。
加速がちがいすぎる・・
ジュドー・アーシタの言葉を借りるなら、加速がだんちだ。
ランバ・ラルの言葉を借りると、中型とは違うのだよ。中型とは。
アムロの言葉を借りると、900RRは伊達じゃない!
シャアの言葉を借りるとホンダの900は化け物か。
マニアックにワッケインの言葉を借りると大型免許が教習所でとれる中、私は経済的理由で250に乗っている。寒い時代だと思わんか。などである。(しつこい)
暑い!とにかく暑い!!風がないとバイクほど地獄な乗り物はない・・。
上野城で駐車して汗まみれになりながら、Tシャツ1枚でこなかったことに後悔した。。お兄さんもTシャツにチェックのシャツの2枚で熱いはずだが、へたり具合はこっちのほうが上だったみたいだ。(涙)
重い体に鞭を打ち、上野城まで坂道をあるく。
お城はもちろん有料。しかも500円も取るのだ、、。ま、せっかくだからと中に入ることにした。
中はありふれた資料館。
しかも階段の傾斜がきつい。これでミニスカのお姉さんがいて、その後ろを登っていけるなら疲れも癒えるだろうに。。(笑)
天守閣からの景色は絶景だった。

ついでにお兄さんが写真を撮ってあげるといったので自分も
逆光で見えにくいうえに思いっきり小さくしてやる(笑)
そのあと忍者屋敷へ向かう。だが。。。

見てのとおり大行列・・(しかも800円もとりよる・・・)見学をあきらめ写真だけをとることにした、、
さて、次はいよいよ待ちに待った昼食へ!しかし、飲食店がない。上野城の周りをぐるぐると走り、これといった店がないので安心して入れる「さと」に入ることにした。しかし、満席、、かなりの組が待っていた。
さとをあきらめ他の店を探すことに、駐車場をでるときホネにまたがりながらバック。すると右足がつかない!!歩道のへこみに足が付かず、危うく立ちゴケ寸前(涙)お兄さんもヒヤヒヤしながらこっちを見ていた。。
(足つきのいいホネで立ちゴケする男性って自分くらいだろうなぁ、、あぁ身長が欲しい・・)
苦笑いでごまかしながら、めしを探しにまた走る。
すると駅前にラーメン屋を発見!そこに入ることにした。
自分はチャーシューメンの大盛り、兄さんは特性チャーシューメンとチャーハンを注文。なんとも言えない大食い二人組である(笑)
あとでメニューを見るとラーメンとチャーハンセットのメニューがあることを発見し、二人ともやられた気分になる。(笑)
お兄さんが特性チャーシューを分けてくれた。美味しい!!おかえしといって普通のチャーシューを返す(笑)
う〜んなんていいお兄さんなんだろう(食い物に弱い 笑)
味は和歌山ラーメンみたいな懐かしい味というやつで、美味しかったが、これといってインパクトもない味だった。
昼食をすませて、まったりとした二人は、帰りのルートを決めることにした。
どうする?このまま帰る?それとも亀山まで行って1号線でかえる?とお兄さん。
正直来たルートはつまらないと考えた自分は「亀山まで行きましょう!」と言い、亀山まで向けて出発することになった。
亀山までは名阪国道という自動車道路で。
さすがに信号のない道。車も余裕で100キロを越えて走っている(公道なので60キロ制限です 汗)900RRは水を得た魚のように、100キロで走る車をビュンビュン抜かしていく、、。
こっちは、100キロ超えてからの加速は最悪、、。一度5速に落としてやらないとまともな加速はしてくれないのだ、、。
それでもお兄さんはビュンビュンとばす。平均速度130くらいで、、。
お兄さんについていくにはどうするか、、それは6速で10000回転以下には落とさないことだ。お兄さんとは少し距離を置き、お兄さんが追い越しにかかるなポイントを見極め一気に回転を高める。
コツをつかめば楽についていくことが可能だった。
しかし・・1度タイミングを外してお兄さんだけが前に出てしまった。
なんとか前の車をかわし、追尾体制に入ったとき900RRは遥か前方に位置していた。必死でアクセル全快・・150キロ突破・・まだ離される・・160・・距離は変わらない・・165・・。
スピードメーターはどんどん回る・・。
後ろがいないことに気が付いたお兄さんは110まで速度を落とした。こっちは165出ていた。フルブレーキングで5速まで落とす。これでやっと一安心。なんとか後ろへつけたのだ。
亀山で降り、1号線鈴鹿峠へ入る。前の車がパッシング。びびって速度を落とすがお兄さんは100キロで走る。
う〜ん見間違い?・・・。前にお兄さんがいたら大丈夫か?と思い速度をあげて後ろについて走る。峠が終わるころ、お兄さんが手でなにやら合図をする。どうやら速度を落とせということらしい。
後で聞いて納得したのだが、「峠なんかじゃネズミしないよ。峠の下り坂で頻繁にやってるから合図だしたの」とのことだった。
ペースダウンして走るも、ネズミはしていなく、細くなった1号線をペースカーに先導されながら走ることに。
滋賀県に入ったころ、ガソリンが少ないことに気づく、。
信号待ちで「あとどれくらいで帰れますか?」とお兄さんに聞くと、あと1時間半くらいと。これなら十分足りる。
だが、道は渋滞、、、ガソリンに不安がよぎったままの走行は続く、、。
しかし、さすがはお兄さん。この渋滞を予想しての1時間半。ガソリンにまだ余裕のある中、見覚えのある風景が視界に入る。
あ、な〜んだ。もうここ(大津)まで来てた訳だ。これだったらもう京都までは目の前だ。よかった。
心配が消えると急に疲れがきていることに気がついた。
渋滞が続き、自分のスペースで走れていないから当然である。
信号待ちで一度休憩を入れようとお兄さんに伝え、1号線を淡々と走るが、どうも止まる気配がしないのだ、、。
前の車が左ウィンカーを出した。それを避けるために右斜線に入る。お兄さんを置いて、、、。
お兄さんはペースダウン。どうやら、そこにあったコンビニに入ろうとしていたのだ、、。自分が先に行ってしまったことに慌てたお兄さんは、そこのコンビニを諦め、次のコンビニにすることに決めた。
てっきり喫茶店かファミレスで休憩するものだと思っていた自分は、勝手な行動を取ったことを反省し、お兄さんを抜かないと心に決める。。
かし、、そこからコンビニは全然みあたらず、気づけば京都へ入っていた。
そこからはまた山道になり、山科市街まではコンビニどころか休憩場所もない、、。
疲れを癒せないまま二人は山科へ向けて爆走を続けた。
信号待ちでバリオスとCB−1に乗ったお姉さんのペアの後ろについた。
青になってもノロノロと走っていく。どうやらサンデーライダーのようだ。
お兄さんが追い越しにかかる。ありがとうの左手をだした。
むむむ・・お兄さんばかりかっこつけさせる訳にはいかん!!
こっちはピースだ〜!と、抜き際にピースを出した。なんとも単純で浅はかな男である・・。(笑)
山科市街へ着き、コンビニを発見。コーヒーをおごってもらう。
さすがにお尻が痛い、、。なんか二人ともガリ股になりながらコンビニ内を歩く(笑)
駐車場では他のライダーたちも休憩していた。ふとZZーRに目がいった。
以前から疑問だった。ZZ−Rの本来の呼び名。。自分はずっとゼッツーアールと呼んでいたのだが、違うという話も聞いたことがあった。
恥を偲んでお兄さんに質問。
ゼッツーアールでも間違いはないが、正式名称はダブルズィーアールとのことだ。これを機にダブルズィーアールと呼ぶことに心がけた。
「あ、そういえば」とお兄さん
以前頼んでいたチェーンが入ってきているとの話だった。
すぐに取りに行きたいが、財布の中身が足りない、、
一度家に戻ってからバイク屋へいくことにした。
休憩を済ませてからの帰路は追い越しのオンパレード(笑)
それならホーネットの機動性をみせたる〜と原付しか通れない幅をビュンビュンすり抜け。
さすが大阪府警がひったくり対策に用いたバイクである。両方ミラーをつけた原付の通れる幅があれば見事に通れる。
が・・調子に乗りすぎて、後ろのお兄さんが信号で止まってしまった(^^;
そんなこんなもありながら、5条川端でお別れ。
お金を持ってバイク屋へ行くと、休みだというのにお兄さんのお父さん、つまり佐々木のおっちゃんがスクーターの組み立てをしていた。
「これ、学生に2万で作ってくれ言われたスクーターやねん。無理いう客が多くてほんまかなんわ〜〜」
「に、にまん??そんなんでおっちゃん儲かるの?」
「正直儲からへん・・でも、こういう繋がりを大事にしたいねん。この人が色んな人に紹介してくれたり、修理にきてくれたらええやろ?でも、なんか愛着湧いて売りたくないわ(笑)」
「そんなん思ってるの今だけやろ、明日になったら売りたくなるくせに」とお兄さんのツッコミ。なかなかの名コンビである(笑)
「でも、GW明けによそで買わんか心配やわ」
「それやったら、これ他の客に3万で売ったらいいやん(笑)」
「そのほうがええな(笑)」
などと冗談の会話を交わしながらチェーンの交換も終わる。
その間、店が開いてると客が来たが、帰すことなく仕事を受けるおっちゃんはさすがであった。
今回のツーリングは900RRの恐ろしさを知った1日でもあったが、バイクがもっともっと好きになれた1日だった。自分もいつかは大型に、、、、先立つものもないくせに、大型乗るならF4iだ〜!などと夢膨らむ1日でもあった。
後日談。2万円の原付を頼んだ学生は後日来たそうです。しかも、5万円の原付にバージョンアップして!!
例の2万の原付はというと、用事もなくバイク屋に遊びに行ったとき、違うお客さんが買いにきました。2万6千円でね(笑)
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