南紀ツーリング(06年3月20日)

参加者 自分(CBR600F4i)


スタンプラリーも残すところあと10日。
なのに自分まだ12ヶ所も残こしてしまっているではないか。。。
考えたら今年に入って押せたスタンプは1月の3つと2月の1つで計4つ。
積雪に阻まれペースが狂いまくってしまったのが原因。。。

さらに悲惨なのは一番遠いであろう和歌山南部だけで8ヶ所も残ってる。。。
最初のうちは泊まりでゆったりなんぞ考えていたのですが、こうなってしまっては強行手段にでるしかない。
ここはズバリ、下道、日帰りで全部押して帰ってくる!!!これしかないでしょう。
下道はこだわっているようで、、、、こだわってなくて、、たんに貧乏症というか貧乏だからなんですけどね・・・
でもここまで下道で全部きていたら、最後まで日帰り下道にこだわりたいところではあります。

で、

いきなり結論から言いますと、全行程560キロ。
北海道を除く下道過去最高記録をまたまた更新しちゃいまして、ダラダラ書くと終わりがないのでサクサクすすめようと思います。

自宅〜橋本
今日ばかりは気合を入れて早起きをしようとするも…
結果、寝坊。。。。

そういう訳でいつもとあまり変わらない7時45分ほどに出発です。
ルートは毎度ながらのR24を南下して橿原を目指します。
毎度ながらの渋滞、毎度ながらのすり抜けオンパレード。。。
もう正直書くこともないのですが、今回ちょっと頑張って?走ったので以前に比べて15分ほど短縮することに成功。約2時間20分で橋本まで走りきりました。

橋本〜道の駅龍神
橋本からはR371で高野山を目指し、高野山からは龍神スカイランで和歌山のど真ん中を一直線に南下していきました。
しかしですよ。桜も咲こうかというこの時期に、龍神スカイランは残雪あるわ、凍結あるわ、アイスバーンあるわ……。

これまでを思い出すと可愛い程度とは思いつつも、やはり恐怖は感じましたね…。

それと…むっちゃくちゃ寒いです。。
ジーパンにトレートナー、その上に3シーズンジャケットと、この時期なりの装備はしてきているのですが、龍神スカイラインを甘くみてましたね。。。

恐る恐る走りながらも、なんとかスカイタワーまで到着。

寒くて、すぐさま走りたい気分ではいたのですが、「この先の下りで凍結でもあったら…」なんて考えると走る気分になれません。。

しかも、、、ドライバーさんたちが凍結箇所の話をハイテンションで話かけてきたり……、、、内心「4輪じゃ関係ないやん…自分はこれ(2輪)でここまで来たんだぞ」なんて妙に一緒にされることが腹立たしかったりなんかしておりました。。。

さて、龍神後半の下りなんですが、凍結路面はありましたけど、これまでのことを考えると楽なものでした。
まぁ…一ヶ所、本気でタイヤがスライドしましたが。。。

道の駅龍神〜龍游
12時に到着。「龍神にあがったら速攻だな」なんて考えていたのですが、けっこう時間がかかってしまいました。
しかし、ここまでくると一安心。
あとはこの周辺をウロウロするだけでスタンプが集まってしまいます。

水の郷日高川龍游〜みなべうめ会館
13時に水の郷日高川龍游へ到着。
走りたいように走ったわりには時間がかかってしまった気がする…

スタンプを押しに中へ入るとスタンプ台に先客がいる。
すごく綺麗なスタンプ帳にスタンプを押している中年のおじさんだ。
自分のスタンプ帳は風雨にさらされ、排気ガスに埋もれてズタボロになっている
スタンプ帳はライダーとドライバーの違いを表しているかのように思えた。

先を急いではいるが、マイナーなきんき道の駅スタンパー同士。おじさんが気さくに話かけてくる。
偶然にもおじさんは同じ京都でさらに同じ伏見から来ているとのとこ。
今日は180SXに乗っているが、実はドラッグスターを所有しているライダーでもあるらしい。

「もう期日が迫ってきているでしょ。今日は有給とって早朝から高速を飛ばしてきたんですよ。」とおじさん。
話を聞くと今日は南紀中心にまわり、ここを押した今、あと一ヶ所で完全制覇だとか。
「すごいですね!」と笑顔で答えてみたものの、敗北感でいっぱいだった…

挨拶をしておじさんと別れた後は、みなべ梅会館までバイクを走らせる。
ここから南部(みなべ)へ向うR424は国道な割りに交通量少なく、ひなびたローカルルートといった印象を受けたが、南部へ近づくにつれ道は広くなり沿道に梅畑が広がってくる。
梅の綺麗な時期は最高な道なのだろうが、もう3月も下旬で、梅の花はほとんど散ってしまっている。
とくに写真に収める景色もなく南部までは一気に走りきった。

みなべうめ会館〜紀州備長炭記念公園
13:40にみなべ梅会館へ到着する。
紀州の梅を少しは知っておきたい気持ちはあるが、残り4ヶ所を4時間ちょっとでまわらなければならないと思うと、そんな余裕もない。。
見学はあきらめ次の目的地、紀州備長炭記念公園へと走る。

直線距離にするとかなり近い位置にある紀州備長炭記念公園だが、国道でいくとなるとかなりの大回りを強いられる。そこで少し冒険をしてr30をチョイスすることに。吉とでるか凶とでるか。。。

どうです!この綺麗な景色。梅が咲いている時期はほんとうに綺麗でしょう。
しかしですね。。

すさまじい険道をチョイスしてしまったみたいで、完全1車線、急勾配、急カーブの続く峠をひたすら走らされました。
大型SSではヘアピンカーブが曲がりきれないかと思うくらいの道です。6Rでこなくてよかった…。

途中で道に間違いがないかかなり不安になりましたが、この険道が和歌山クォリティー。農道でなく、ちゃんとした険道だと標識が訴えってきます。もちろん説得力はゼロですが。
ほんと和歌山は新たな発見の連続で飽きませんね。

さて無事にr29田辺龍神線に出ることが出来ました。
交差点から見えるトンネルとは逆方向に進めば道の駅と覚えていたのですが、険道の峠を越えることでいっぱいいっぱいになって頭からすっかり抜けてしまっていました。。
トンネルというキーワードだけを覚えていたようで、道の駅とは逆に走り、気がつけば奇絶峡ですよ。。。

観光地の前でUターンするのにも抵抗があったので、あたかも観光にきたと見せかけ写真を撮ってきました。。

紀州備長炭記念公園〜志原海岸
道の駅でしばらく休憩していると、さきほどのおじさんと再会。記念すべき最後のスタンプをここで押す。おじさん完走おめでとうございます。

しかし同時にわかれて自分が二つ押している間に、おじさんは遅れて1つ。
このおじさん、どこで何していたのだろう。。

さて、次に行く道の駅をどうするか。
一番近い場所となると「ふるさとセンター大塔」になるのですが、ここはすさみからの帰りに寄ったほうが無駄がない。
となると、ここから志原海岸→すさみと行くのが効率を考えると一番いい。
しかし、効率の前に時間を優先しなければならいのが道の駅スタンプラリー。。
やはり近いとこからまわるのがセオリーとなる。

困ったものだとおじさんに相談してみると、「海沿いを先にいっても戻ってくる時間はあるよ。この先も交通量はそれほど多くはないから」と。
これで志原海岸を目指すことに決定です。

r29を南下。さきほど通った奇絶峡を再びかすめていきます。
奇絶峡から田辺バイパスまでは距離もなく、田辺バイパスをひたすら南下。
和歌山の海沿いは悲惨と思い込んでいましたが、このバイパスのおかげでスムーズに走れます。

バイパスが終わると海岸線沿いの追い越し禁止、対向2車線道路となり信号もそれなりにあってペースは落ちてしまいますが海が綺麗なのでまったりまったり。内心はちょっとイライラ。

志原海岸〜イノブータンランドすさみ
14:40志原海岸に到着です。

ここまでくると龍神とは大違いで、風は強いが温かい。
自分が遠くまで走ってきたことを実感させられます。

売店に入ると美味しそうな魚介類がた〜〜〜くさんあって、2Fの食堂で食べようかと本気で思ったのですが、食べる時間がありません。。
飯も食えないとはなんと過酷な……。

そして毎度のように少しの休憩だけで再び走ります。

志原海岸からすさみまでは、緩やかなカーブやアップダウンの続く楽しい道。
景色もよくバイクで走っているには最高の道だが、難点といえば片側一車線で追い越し禁止ということ。。。
遅い車が1台でもいると大名行列状態なんですよね。。。

イノブータンランドすさみ〜ふるさとセンター大塔
ただいまの時刻15:10。
ついに来れました〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!
本州最南端の道の駅!!
これまで何度アタックして、敗れ去ってきただろうか…。
思いを寄せる子をやっと振り向かせることができたとかそんな気分です。
道の駅にあるドレスを着たイノブタを見て達成感をかみ締めます。。

それでもまだ、これで終りではないんですよね。
あと二つ押さなければ今日帰ることはできません。

次の目的地ふるさとセンター大塔向けて走りだします。

大塔までのアクセスに選んだ道はr37、日置川沿いを北上していくルート。
マップルにもお勧めルートと書かれているので快走路であることを期待して走ります。

期待は見事に裏切られました。
最初は走りやすい道だな〜と思っていたのですが、道はすぐに細くなり山の奥地へとどんどん入っていきます。
それに連れて道も荒れだし、見事な険道へ。民家すらありません。
それなのに小学校はあります。

この滝は途中にある八草の滝。滝百撰にも選ばれている滝です。
対岸の遠くに見えるので、ズームしてもこれが精一杯なのですが、かなりの落差から垂直に落ちる水は迫力があります。
ただ、ここからでは水の音も聞こえませんが…。

r37→r36→r37。さらに険道は続きます。というより、ますます険道になってきているかも。
そんな道であるにもかかわらず、この道はスクールバスが走ってるんですよ。
もちろん対向車が来れば離合もする。運転手さんの腕の良さには関心させられます。。カーブのインの攻め方なんて、センチ単位ですよ。。。

r37→r36→r37→r221と走り険道の旅は終わりました。ショートカットはできましたけど、時間は短縮されたんでしょうか。
とにもかくにも道の駅ふるさとセンター大塔へ到着しました。

ふるさとセンター大塔〜熊野古道中辺路
ここで16:20。すさみから1時間もかかってしまい、そろそろ日暮れも近くなってきました。
今日、最後に立ち寄る予定の道の駅である熊野古道中辺路までは距離にして20キロないくらい。閉店が17時なのでなんとか間に合いそうです。

R371は久々の快走路。おのずとペースもあがっていきます。
途中にあるトンネルではアクセル全開です。まぁそのおかげでヘッドライトバルブが破裂しちゃいましたけどね。。。

熊野古道中辺路〜高野山
16:40なんとか間に合いました。約20キロを20分で走ったわけですから…
平均速度にすると60キロ?あれ?おかしいなぁ〜〜〜。
なにがどうおかしいかは伏せておきますが。。。

スタンプを押して今日のノルマは達成できたので、やっと飯にありつけます。。
餅3つですけどね。。。

ここから帰るにあたってナイトステージ突入ということで、破裂してしまったロービームとハイビームをここで交換することにしました。
しかしですねぇ…

ラムエアダクト邪魔!!

バネ固い!!

ハイビームをロービームに付け替えることはできましたが、切れたロービームをハイビームのソケットに入れることは、暗くなってきたんでやめました・・・
整備性悪いなぁ…

これでやっと京都まで帰ることができます。
しかしハイビームはナシ。ただでさえ暗いライトなのに…。
自分、これで紀伊山地を越えることができるんですかね?

R371を北上、暗くなる前に龍神スカイラインは抜けておきたいという気持ちからペースアップしましたが、龍神の道の駅の時点で暗くなってしまいました。。。
暗くなるということは、当然気温も下がるわけで…
おさらいで書くと、自分3シーズンジャケットにトレーナーとTシャツ。したはジーパンだけという装備。
半端でなく寒いです。。。

龍神スカイラインではRのきついカーブは勘で曲がります。ロービームじゃこーナーの外側しか照らしてくれませんもん。。
しかも凍結路面があるんですよ。。。それが見えないこの恐怖。。。

でも、、、それどころでもなかったんですよね。。。
あまりの寒さに。。。
3月下旬、今だに雪が残っている標高1000m越える道の夜間走行でこの格好は、我慢比べを通りこしてビックリ人間コンテンスだっつうの!

自分、本気で生命の危機を感じましたよ。。。

高野山〜橋本
どうにか龍神スカイラインを走り抜けましたが、もう寒くてバイクに乗っていられなくなったので高野山で一度休憩することにしました。
ただ、ここにはコンビニなどお金を使わずに体を温められそうなお店がないので、というか店があってもどこも閉まっているのでバス停のベンチで休憩です。。。
寒さは…風にさらされないからマシといった程度です。。。
で、トイレに入ったんですよね。鏡を見てビックリ。。

あまりにもブサイクな顔がそこに…

ってそれはいつものことか……

チアノーゼがでてたんですよ。。唇と指先に。。。
チアノーゼって唇が紫になるあれです。

自分、やはり生命の危機にあったようです。。。

本気でやばくなる前に山を下るべきと判断した自分はR371で高野山を下ることにしました。
ちなみに大門にある温度計では1.1度を表示。ここでこれということは、スカイタワー付近では軽く氷点下だったという訳ですね。。

高野山からの下りはロービームだけで走ってみると。。これが見事なくらい何も見えないんですよね。。
このときだけは寒さよりも怖さが先行していました。。

橋本〜京都
20:10、橋本に下りてきたところで走り仲間のノボル君にメールをする。あまりにも寒いので暖かいものが食べたく、橋本に美味しいラーメン屋でもないかと。

しかし返事が来る前に寒さに耐えかね京都に向けて走り出し、途中で見つけたcoco壱に入る。
ラーメンが食べたかったんですけど、もう寒さから開放される屋内ならどこでもいいって感じで。。でも、辛いものなら体が温まる?
辛さは普通のまま得意のスパイス追加で辛味を追加。これぞ生活の知恵。体がホクホクしてきました。汗をかきながら頬張ります。
うむ、カレーを選んで大成功?

飯を食べ終わったところでノボル君からメールが届く。
「今、橋本にいるんですか〜?」
R24沿いのcoco壱だと伝えると、そもそも橋本にはcoco壱は1件しかないようで「今、実家に帰ってるんでそっち行きます」と。
こっちはすでに食事を終えていたので、店の外にでてノボル君を待っていた。体は十分に暖まったからと。。。

しかし、、、、、辛いものを食べたせいで汗をかいてしまって、余計に体が冷えることに。。
ノボル君が着く20分間は龍神を走っていたくらいの寒さに襲われしまう結果となる。。。

ノボル君が到着しても屋外で小一時間雑談。
「何か飲みますか?暖かいものおごります。」とのありがたいお言葉に「コーヒーはトイレ近くなるんで紅茶で。」と答えた自分は素でした。

紅茶を買ってから「紅茶もトイレ近くなりますよ?」って(笑)
「遅い!もう飲んでるし!!!」

あ、それとそれと、自分のバイクの状態を見て(ハーフカウルになっている)
「小僧仕様ですか?」ともつっこまれたし。。。青一色で前より大人な感じわかんないかなぁ〜〜〜。。。

昇君と別れたのが10時過ぎ。
そこからひたすらR24を北上する。

正直、つまらん!!
正直、寒い!!
正直、もう疲れた!
正直、どこでもドアプリーーーズ!!
正直、早く帰りたいよママ〜〜〜ン。。
正直、明日の仕事休んでもいいですか〜〜〜?(涙)

とまぁ・・・ふて腐れながら帰ってきたわけですが、思いのほか早く走れてしまい、帰宅は次の日になる3分前。つまり11時57分帰宅。

バイクから崩れおちるように降り、マンションの階段を登る気力もないので日が変わるまで地面に座って煙草を擦ってましたね。。。。

これが下道過去最高記録を更新した1日の出来事。どうにか今日中に帰ってこれましたが、次からはもうしませんよ!!!

あ、いや、、、走ってもいいけど、次回からはもっと余裕のある気候のときに。。
でもって、次の日も休みのときにね。。。。(もちろん次の日も仕事いきましたよ。。)

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