近畿道の駅スタンプラリー2007 津田の棚田を見に行こうツーリング(07年8月5日)

参加者 自分(CBR600F4i)


ふと本屋で目についたツーリング雑誌の関西版。
パラパラーっとページをめくると美しい棚田と滝が目にとまる。
福井県高浜町の日引きの棚田と若狭町の瓜割りの滝だった。

自分はその美しい写真にしばし心を奪われた後、激しい後悔に襲われる。
どちらも若狭という近い距離にありながらなぜ今まで一度も立ち寄らなかったのだと。。。

これは一度自分の目でその光景を確かめるべき。

そんな経緯から今回のツーリングは始まり、この時期お決まりのスタンプラリーも兼ねてしまおうというせこさも加味されます。

自宅〜美山〜名田庄〜舞鶴
起床したのが昼すぎということもあり、若狭までの周山街道は既にサンデードライバー達のトロトロペース。
走りながらもラジエターのファンが回るという灼熱地獄に耐えながら、たどり着いた若狭湾には海水浴渋滞。。。

そこから日引きの棚田に向うはずが、曲がる交差点を通りすぎ、気が付けば舞鶴に入っていたという大失敗。
戻るのも面倒と、暑さに耐え、渋滞の辛さに耐え、ヘロヘロ、汗びしょびしょの状態で道の駅舞鶴とれとれセンターへ到着するのであった。。 このとき3時半。

舞鶴〜津田の棚田
海水浴シーズンで人がごったがえしている道の駅。
まぁ人が集まれば色んな人がいるもんですが、、、
タンクトップやTシャツからもんもんはみ出してる若者多すぎですよ。。
むかしは夏でも長袖きてるのがヤクザなんていいましたが、、、。

最近はタトゥーなんて言い方しますから、その筋じゃない人でも背中一面にご立派な絵を書いてらっしゃるんですかね。。。

どちらにしてもお近付きにはなりたくない方々です。。。

さて、来た道を引き返し、今度こその日引の棚田へ。
大浦半島を縦断するr21に入ると先ほどとは別世界となる。
のどかな農村、複雑に入り組んだリアス式海岸、点在する小さな漁港。

様々に変わる景色の中に一貫して存在する日本の原風景。

癒しの一言で済ませられない感動がある。

しかし、、まぎれもなく過疎地。

ここらが漁村、農村としていつまで存在するかを考えると複雑な心境になる。
去り行くものを去り行くものとして受け止め、いまここにある風景を、その"時"の風景として受け止める。
そう割りきるには自分がまだまだ未熟な気がした。

思わぬ道との出会い、思わぬ景色との出会い。
棚田を見るべくここを訪れ、人の暮らしや時代の流れを考えさせられる。

珍しいことではない。
むしろ、毎度のように考えさせられる。

道は暮らしを繋ぐもの、田畑は暮らしの中で営まれるもの。

暮らしというキーワードを繋ぎ合わせれば、それはむしろ当然なことなのだ。

津田の棚田〜シーサイド高浜〜自宅
目的を果たしたと、すぐに帰るのがもったいない気持になった自分は脇道に逸れ海岸線の細い道をたどる。
それが行き止まりであってもあまり関係はなかった。

たどりついた五色山公園。
高台にある公園からは内浦半島の一部が綺麗に見えていた。

と、、、文を繋ぎやすいよう途中を省略しているが、、、、
ここに至るまで実はとんだハプニングに見回れていたのだった。

一つはたちごけ寸前
一つはオーバーヒート。。

海岸線沿いの細い道への入り口、そこから見える静かで小さな入り江の海水浴場が綺麗で思わずバイクをとめた。
この時期海水浴場は人とゴミであふれているというのに、1家族がひっそりいるだけの綺麗な静かな入り江が心にとまった。
何かのワンシーンかのようなこの瞬間……

地面に着こうとした足が固まった……。

ステップにズボンの裾がひっかかり地面に届かない足……、バイクはそのまま傾いてき……

このままでは倒れる!!と無理やりに足をだしたせいでズボンの裾は破れ、勢いよく地面についた足には激痛。。

一人で間抜けでかなり必死……


そして辿りついた五色山公園。
丘を登ったところにあった展望台へ着いたのだが、中年アベックの先客がいたため、そのまま丘を上がっていく。
道はすぐに行き止まりあえなくUターン、アイドリングのままトロトロ坂を下っているとエンジンがストップ。
そしてボコボコ湯気を出しながらあふれ出るクーラント。。。

ラジエターファンのヒューズが切れていた為の水温上昇。。。
さらに低速で追い討ちをかけていたっと。。
実はこの時期よくあることで、ファンの作動や水温には注意が必要なのに、景色しか目に入っていなかったための失敗。

静寂の中の喧噪…

一人お祭り騒ぎで笑えてきてしまった。

爆音バイクが通り過ぎ、戻ってきたかと思えばボコボコと音を立ててストップ。
騒々しさに負けたのか、中年アベックは展望台から帰っていった。
そんな展望台を独り占めしてしばしのクールダウン。
止まっているかのような時間は、日の傾きが否定していく。

「日のあるうちにまだ見ておきたい景色がある。」

たどり着いた古い民家の個人商店。ここはすでに通ってきた道。
このまま道を行くと日常に引き戻されるような気分になりバイクを停めた。
表にある自販機で飲み物を買い、暮れゆく日の中ボーーーっとした時間をすごしていた。


途中に見えていた高浜原子力発電所。
なんといってもこれが最たる現実。。。

ひょっとしたら原発マネーでこの過疎地も維持されているのだろうかなどと考えると…
こんなところにあんな綺麗な公園などできる訳がない…という実情を垣間見てしまった。考えすぎであればいいが。

福井のあらゆる場所で整備されすぎている交通事情。
実は高放射性廃棄物を陸送するために整備されているなんて話も聞いたことがある…。

あらゆるものが渦巻きすぎて、興味は湧くが好きになれそうもない。。。


で……

瓜割りの滝は…?

内浦半島で日が落ちてしまい、そのまま来た道を爆走して帰宅しました。。。

ほら、ツーリングの原点って、観光でもなくお出かけでも、どちらか言うと散歩の延長。寄り道、わき道文化でしょ?
だからバイクは面白いのです。

で、瓜割りの滝を残したことが次に繋がるわけですよ。
峠もいい。サーキットもいい。
でも、こういうバイクの楽しみ方、よければ一緒に楽しみませんか?

本日の獲得スタンプ4
現在23/98

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