不良おやじツーリング(07年4月22日)
参加者 た〜〜〜〜〜〜〜くさん・自分(CBR600F4i)
木曜日と祝日が重なるときは、不良中年達とのツーリングの日。
代表する不良おやじは二人いまして、その二人は若い頃のレースの師弟関係だったとか?
お弟子さん(亀仙人さん)は50代後半でT-MAXとスパーダを所有。
師匠は(まっちゃんさん)アヴェニス150だったんですが、最近DR-Zモタードを購入。
二人とも歳に関わらずやる気まんまんです。
亀仙人さんはT-MAXを購入する以前、シグナスXでバイクにリターンし、それをあちこちいじってはまっちゃんさんともう一人、病気で亡くなったマジェ125の人との三人で小排気量スクーター同士、仲良くバトルを楽しんでいました。
負けず嫌いの三人は何がなんでも相手より速く走りたいんです。
外見はノーマルを一貫しながら、見えない部分でカスタムの嵐。
下り坂なら150キロでるアヴェニス150、平地で120出てしまうシグナスX
小排気量に乗る人を募っては速さを競ってました。
しかしここまでくると、彼等の鋭いライディングテクニックで小排気量でも中型バイクと対等に走れてしまうんです。
むしろ、タイトなワインディングでは大型スポーツさえもカモっていました。
彼等はスクーターで大きなバイクをカモることに味をしめてしまったのだと思います。
彼等は新たな相手を探します。
バイクに乗っていると聞けば一緒に走る。
しかも根っからのスポーツ指向。相手が大型SSであれ、おかまいなしに走るんです。
ただそうなると相手の技術が自分達よりも劣っていたとしても、アクセル一捻り100キロなんてマシン達ですから、悔しい思いをするシーンは増えたのだと思います。
亀仙人さんはシグナスからT-MAXに乗り換えたのです。
そんな亀仙人さん、T-MAXに乗るとそりゃもう飛ばす飛ばす。
ツーリング仲間はいつのまにやらリッタークラスばかりになっていました。
しかも亀仙人さん、負けるどころかいつもぶっちぎって楽しそうです。
しかしですね。
ツーリングがハイペースになると今度はアヴェニスのまっちゃんさんが辛いです。
直線があればみんなが消えていきます。
さすがに乗り換えを余儀なくされたまっちゃんさんはスポーツスクーターの本場ヨーロッパの250クラスのスクーターに目をつけます。
その中でも最も過激なモデルである、デルビのGP1、マラグティのファントムMAXが候補にあがりました。
しかし、ますますハイスピード化していくツーリング。
おのずと走るメンバーなども絞られてきました。
だってそうですよ、600SSに乗る自分ですら「こんなT-MAXはありえない」と思うほど速いのですから。
そうなるとスクーターにこだわっていられません。
まっちゃんさんの出した結論は、60代前半にして峠でのSSキラーと言われるDR-Zモタードでした。
身長は自分と変わらない160ちょっとでありながらのこの選択。
やはり根っからの負けず嫌いとしか思えません・・・。
さて、前置きが長くなりました。
今日はその亀仙人さんとのツーリングの日。
残念ながらまっちゃんさんは仕事で参加できずです。
今回亀仙人さんに招集されたメンバーは、ビッグネイキッド集団でした。

排気量順に並べて
パン屋さん (まったり派 40代) ZRX1200R
GSさん (普通 40代) GS1200SS
BMWさん (マッタリ派 40代) BMW R1200R
まゆげさん (カッ飛び派 40代) ゼファー1100
ちょい悪さん (カッ飛び派 40代) ゼファー1100
らんまるパパさん (カッ飛びたいけど怖い派 30代) ゼファー750
自分 (まったりも行きたいけど、はしゃいでもみたい派、30代) CBR600F4i
亀仙人さん (超カッ飛び派50代) T-MAX
まゆげさんの息子さん (フルフェの暴ヤン、まったり派10代) CB400SF
集まったときには、大半のメンバーがタイヤの端まで使ってる人なので嫌な予感しかしてませんでしたね。。
今日もどんなに飛ばすのだろう・・・。
少なくとも亀仙人さんにとって彼等はカモなのかもしれませんが・・・。
しかし600SSなんかに乗ってる性でしょうか、全員からターゲットにされているような気がしてしかたないのですが・・・。
やはり許されませんよね・・・SSでマッタリというのは。。
そんなで、いつもの周山街道を裏道織り交ぜながら走ります。
あ、そそ
今回ツーレポとしては内容薄いですからね。期待しないでください。
だって終始走って(飛ばして?)いたんですから・・・。
高尾駐車場〜日吉ダム
まずは高尾を出発して栗尾峠手前の細野交差点まで。
この区間では車の後ろをスローペースでした。
ただでさえ暑いのに、バイクの熱まで伝わって最悪すぎです。。
サウナでの我慢大会と変わりませんって…。
細野からは裏道使ってR363→R477→R162いわゆる裏栗尾区間。
前から順に亀仙人さん、ちょい悪さん、自分と走ります。
なんか、、、ちょい悪さんも亀仙人さんもやる気満々なオーラだしてませんか?
で、亀仙人さん、ちょい悪さんをジワジワ引き離しながら飛ばしていきます。
ちょい悪さんはクリップを外すシーンなんかもあって、いっぱいいっぱいな様子。
もう最初からヒエェェってな気分です。
今日も皆が一日無事に帰れますように・・・。
R477との合流で一度後続を待って再び出発ですが、亀仙人さんの対抗本命馬のまゆげさんは、息子さんの先導につくようで今日はマッタリなんですね? 先頭集団に加わる気配がありません。
そうなると自分かちょい悪さんに白羽の矢が立つわけですが・・・
「自分だったか〜(涙)」
全員が揃ったところで亀仙人が出した合図は、自分に先行けとのことでした。。。
気分的には複雑で、飛ばしてみたいけど、引き離せずに突付かれるのであればかなり嫌。。。
でもとりあえず自分が先頭で再スタートです。
スタート後、たしか後ろはちょい悪さんだった記憶があるんですけど、山に入る直前に気がつけば亀仙人さんがベタ付けしています。。。
この先の連続ヘアピンで飛ばしたいんですね…わかります。
でも、悲しいかな、こっちはミッションの600ですよ。
上り区間で差を開いてしまえば、タイト区間では突つかれることなく逃げきることができちゃいます。
せこい気もしないでもないですが。
でもまぁこれが対亀仙人さん用の走り方。
皆さんにもお勧めかと・・・。
さて、再び周山街道へ。
再び亀仙人さん先頭に、マンガン鉱で左折。日吉ダムへ向かいます。
左折してすぐの山道で亀仙人さんまたもや先へ行けの合図をだしますが……
無視!!
次は自分が亀仙人を追い掛ける番にさせてもらいます。
もうね「お痛はいけません!」てな気分で亀仙人さん追走しますが・・・
いやーー彼には戦意喪失というものが無いみたいなんですよね。
この区間、以前にもノボル君が不良おやじ達をぶっぎるため、どえらい速度で走り抜けた区間だというのに、今日もおんなじような走り方になるのかなぁ・・・
そんな空気に、ちょい悪さんは後ろに下がってました、、、、。
美山方面とのT字路、府道19に入ったところで一度隊列を揃えるために休憩。
Kさんはまだ陰を潜め後方にいます。
やはり今回は息子さんの先導に徹するつもりなんですかね。
しかし、ツーリングだというのに人の出方を気にしないといけないなんてどういうことでしょうか。。
ベテランライダー揃いの不良中年って質(たち)が悪いなーーとつくづく思うのでした。
ちなみにこのときパン屋さんが熱中症気味だと訴え長めの休憩となりました。いや、ほんと今日はまったりいってしまうと暑さにやられそうですよ。
日吉ダムまであと10キロほど。
亀仙人さんを先頭に自分と続き、ここらはまったり走行。
車がいなくなり、ちょっとずつペースがあがって快適ペースになった頃、突如自分の前に割って入って来たのはらんまるパパさん。
内心「そろそろ亀仙人さんがペースあげてくる頃なのに・・・」と思っていると、案の定亀仙人さんがペースを上げ、らんまるパパさん以下の自分達を引き離してしまいました。
自分はその姿を静観し、らんまるパパさんに「前に出てきたのだから頑張ってみては」って気分で後ろについたまま日吉ダムへ到着するのでした。
日吉ダム〜名田庄

「このバイク速いねー。」
今では見向きもされなかった6Fが話題の中心になり、自分としてはここぞとばかりに6Fの素晴らしさを大アピールです。
人に優しいポジション。
目線だけでも曲がって、奥でよく曲がる自由度の高い旋回性。
そして軽さ。
さらに汎用性の高さ。
誰が乗っても普通に操れてしまうホンダのFコンセプトの極を皆さんわかって貰えたでしょうか。
国内仕様の69馬力と説明すると、さらなる大排気量・ハイパワーな方々は驚いてくれたので、少しは伝わったような気はするのですが、亀仙人さんだけは「ヤマハのR6ええかなー」なんて言ってます……
トータルバランスより、やはり過激なものがいいんでしょうね…
ったく…速さだけを求める人ってのは・・・ぶつぶつ・・・
さてお次はダム湖沿いを往復してからR19を北上、美山を走り抜けて名田庄までいきます。
ダム湖沿い往復から九鬼ヶ坂までは一番後ろをまったり走ることにしました。
自分が亀仙人さんの相手をするから飛ばしまくるのだという思いからです。
しかし、違ったんですねーー。
亀仙人さんここでも飛ばしまくってましたよ。
後続ちぎってウッシッシーてな気分だったんですかねぇ。。
九鬼ヶ坂手前で後続を待っていた先頭集団。
ここぞとばかりに前へいき、またもや亀仙人さん、ちょい悪さん、自分の先頭集団が完成。
「亀仙人さんを疲れさせてペースを落とさせるしかないかなーー」といった思惑だったんですけどね、堀越手前でちょい悪さんも抜き去る計画が、逆に信号で車一台挟んでしまい、自分だけが完全に孤立してしまいました。。。
前、見えない
後ろ、見えない
うーん。。。
追走するか、後続と合流するか、、、。
しばしマイペースに走りながら出した結論は追走。
またちょい悪さんをちぎってますます調子に乗せてしまってはいけないのだ。
そこからバビーンとペースを上げて堀越の上りで亀仙人さん発見!
しかしちょい悪さんが後ろをベタづけしていたので、自分はちょい悪さんの後ろにつくことにしました。
やりますね、ちょい悪さん。
名田庄に到着後はソバでランチ。
そのあとどうするかという話になり、亀仙人さん「石山坂峠行く!」って・・
もう誰にも止められません。。
さすがにここまでくると皆折り返し地点を想像していたようです。
もちろん自分もそうだと思っていたので、内心「げっ」と思ってました。
しかしここでまゆげさん親子が別ルートを行くことになり、それにパン屋さんも同行することになったので、亀仙人さんもしぶしぶながらも帰る気になり、来た道で美山牛乳まで戻ることになりました。
とは言っても!
堀越と九鬼ヶ坂があるんですよねーー。
「また亀仙人さん飛ばすだろうな〜」と思っていたとき、果敢にも先頭にでたのはらんまるパパさん。
行きの堀越でちょっと消化不良気味だった自分。
心の中では先頭に抜擢されてもいいよ?なんて思ってたんです。
なので「隙があったら、らんまるパパさんを抜いてしまおう」なんて考え、丁度車に引っ掛かってて「ここかな?」と思った瞬間、先にしかけたのは亀仙人さん。
で、また一人カッ飛んで行きます。
「堀越下り滑りそうで嫌いやねん」
さっきそう言ってた筈なのに、まぁこれが速いペースでして、ジワジワーっとしか追い付くことができず、ケツに付いた!とおもった矢先、亀千人さんオーバーランですよ。。。
対向はみ出すどころか、その先にある路側帯のゆずりスペース?なとこまでまっすぐいっちゃいました。。。
いわんこっちゃないです
実は亀仙人さん、たまにオーバーランしていっちゃう癖があるんですよね。。。。
自分帰りたい気持満点になりましたよ。
そこまで飛ばすこと誰も望んでませんから。。。
で、堀越過ぎてからは自分が先頭に交代しました。
でも、九鬼ヶ坂手前まで亀仙人さん追い掛けてくるんですよねー。
どうやらぜんぜん懲りてません。
で、ここはやらしく立ち上がり重視なコーナーワーク&直線控え目で牽制。
600に比べれば非力でギアチェンジできないT-MAXは直線で速度を乗せて突っ込み重視で曲がる傾向にあるんですね。
なら、こっちペースで進入してクリップ手前からジワジワと離していく。
で、また直線で追い付いてもらって、また離す。
排気量とパワーにものを言わす嫌らしい走りですが、効果はあったようで、美山牛乳で「やっぱし立ち上がりがぜんぜん違うなぁ・・・」と言ってました。
そろそろテンション下がってきましたかね・・・?
ここからは府道19→周山街道→477で栗尾迂回、周山街道→杉坂ルートらしいです。
477までは亀仙人さんの先導でしたが、ここまでくると、亀仙人さんにとってはマッタリな、自分にとっては快適なペースが続きました。
しかしですね。。。
二番手を走っていた自分が、R477手前の信号(黄色点滅なので徐行)を慎重に行きすぎた為か、らんまるパパさんが割って入ってきたんです。
この先裏栗尾になるのでらんまるパパさんには厳しいというのにですよ!?
亀仙人さんからしたらいいカモですよ。
連続ヘアピント区間に入るまでにまたもやペースをあげていきます。
らんまるパパさん、それについて行こうと最初のコーナー頑張って、自分もそれに続いていった頃には、その後ろを走ってたGS1200SS以降をさようならーですよ。
カッ飛んでいく亀仙人さんに付いていきたいのか、自分のいけるとこまで行こうと頑張っているのか、さっきまで「タイヤが滑る」なんて言っていたお兄さん、けっこう頑張って走ります。
しかし、、、
三つ目のブレーキングで硬直からのリアロックでヘアピンを一直線にオーバーラン。。
またもや目の前でバイクがカーブを直進していきます。。。
運よく道路脇にガードレールがなく、何かの小屋への細い道の部分に入り込んだので転倒はまぬがれていましたが、バイクで人が怪我するのは勘弁ですよ・・・。
各自がそれぞれのペースで走ればそれでいいのに、みんな負けん気強すぎですって。。。
でもねぇ、原因は亀仙人さんにあるんですよ。。
師弟の二人でバイク屋に来ては「誰だれはたいしたことないでー。」なんて話するから、、、それ知ってる人は頑張っちゃうんですよ
ほんと、、、不良中年どもは。。。
R477から周山街道の細野へ向かう府道の入り口で亀仙人さんは待ってました。
後ろで何があったかも知らずに。。
お兄さんは意気消沈といった感じで最後にトコトコと合流してきて再スタート。
さっきの区間で満足したのか自分を先に行かし、自分、ちょい悪さんの後方にまわる亀仙人さん。
自分が先導ということで速からず遅からず、でもちょっぴり速くカーブはフルバンクできる程度で引っ張りました。
ツーリングはこれくらいがいいんです!
戻ってきた周山街道は車の後ろをまったりと。
その後、杉坂ではいつの間にやら後ろにいた亀仙人さんと最後のじゃれあい。
でも、自分は亀仙人さんをちぎるつもりもなくお互いにとって安全快適ペースで帰ってきました。
さて、いかがだったでしょう・・・
これを読んで誰もツーリングだとは思いませんよねぇ。。。
そうなんですよ、、
そこなんですよ、、
メインが飛ばすことになっている・・・
いや・・・自分もどっちかいうと好きですよ。
でも・・・限界越えるような走りはしちゃだめですってばー!
亀仙人さん前回のGWのツーリングでも自分の目の前でオーバーランしていきましたし・・
昔にレースをやってたくらいですし競争が好きなのはわかりますが、少し控え気味くらいが一番楽しいんだと個人的には思うのですが・・・。
この先、不良中年達はどうなっていくのやら。
「T-MAXじゃDR-zの加速についていけん!」なんて言ってますし、更なる速いバイク求めてる気がしないでもないです。。
ちなみにDR-zの加速ってリッタークラスでももってこないと・・・てな世界じゃないですか・・・どこまでいっちゃうのか、、、
不良おやじ達がSS乗り出したら自分は後ろをまったり行かせてもらいますけどね。
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