NON's Garage

ZX-6R クーラント交換

用意するもの
・クーラント
WAKOS ワコーズ/LLC ロングライフクーラント【2L】
WAKOS ワコーズ/LLC ロングライフクーラント【2L】

こちらは薄めて使うタイプ。自分は水冷のバイクが3台あるので2リッターサイズで購入していますが、これですと4〜6リッター分のクーラントとなります。
ワコーズを選ぶ理由は安心のブランドだから。
ホームセンターに売っているもので全然問題ありませんよ。

・ドレンワッシャー
カワサキ純正品番:92022-304 ワッシャー6.2×11×1


必要な工具
・六角レンチ

・マイナスドライバー(クリップを外すための)

・8mmソケットレンチ

・10mmソケットレンチ

・ラジオペンチ

・バット等の廃クーラント受け


まず初めに、これらの作業を行う際は、かならずエンジンが冷えた状態でおこなってください。

1)
・左右サイドカバー・シートを外す。


左サイドカバーは前方の上下2か所
右側は前方上1か所


後方は爪で固定されていますので、ネジを外したあとは手前に引っ張って抜きます。


サイドカバーが外れればシートを固定しているネジが見えますので、左右とも外します。


シートは前側を浮かせて、車体前方の方向にスライドして外します。


これでサイドカバー・シートが外れました。


2)
・右インナーカバーを外す。

※左カバーの画像しかなかったので左で解説します。方法は左右同じです

アッパーカウル下部を固定しているボルトの一番後方側を外します。
あとは爪2か所で止まっているので順番にひっぱります。


カバーの後側を上方向にひっぱると後方の爪が取れます。


カバー前方部分を後ろ方向へ引っ張ると前側が外れます。
取付の際はこの逆の順番で行います。


くどいですが、ラジエターキャップがあるのは右側ですからね。
この写真は車検で光軸がいじれるようにと、もともと外してあったものを装着した際に撮ったものでしたので・・・。

3)
・左ロアカウルを外す。


ロアカウル前方上部に1か所


ロアカウルの底の部分に3か所クリップがあるので、中心部分を引っ張り出してロックを解除して取り外してください。


ロアカウルを固定しているネジ5か所外します。
(ミドルカウルとの固定3か所、フレームとの固定1か所、反対側のロアカウルとの固定1か所)

あとはミドルカウルとロアカウルをつないでいる爪(2か所)を外してロアカウルを取り外します。


4)
・ドレンボルト・ラジエターキャップを外す。


ドレンボルトはこれ。ドレンワッシャーをなくさないように注意しながら外します。
外しただけでは数滴クーラントが垂れるだけですが、下に廃液を受けるバッドを用意しておいてください。
(てか、まだ2万キロちょいなのにオイル染み出してきてるの見つけてショック・・・)


ラジエターキャップはラジエター右上。
キャップを反時計回りに回してはずします。
外す際、冷却水漏れの形跡がなかったかチェック、同時にキャップのパッキン等に亀裂がないかチェック。


キャップが外れた途端にクーラントが放物線を描きながら飛び出てくるので、バッドの位置はちょっと離し気味に。
こうやって、ばっちり位置が合ってたらちょっとうれしい(笑)

クーラントが抜けたら次の作業に移ります。


5)
・ウォーターラインを洗浄する。


こちらに水道水を流し込みます。
こうやってホースから直接はやめましょうね。ここはいろいろと配線の通っている場所ですから。


廃液が透明になるまで何度か繰り返してください。


透明になったらドレンワッシャーを新品に交換し、ドレンボルトを締めます。
新品を使わず徐々に染み出してきたことがあるので、ネットで何か注文する機会があれば一緒に注文しておいて、手元にもっておいたほうがいいですよ・・・
やり直しはかなりの手間ですし、やりなおすまでリザーバータンクにクーラントを補充しなければいけませんから・・・


6)
・リザーバータンクのクーラントを抜く


リザーバータンク下部のホースを抜きたいのですが、あらゆるものに阻まれて取れません。

そこでリザーバータンクの固定を外す必要がでてくるのですが、ガソリンタンクを持ち上げないと不可能なようです。


今回の画像ではないのですが、リザーバータンクはバッテリー左斜め前方にあります

まぁどのみちクーラントの注入口がガソリンタンクの下にあるので、タンクを持ち上げる必要があるみたいですが・・・。

なんという整備性の悪さでしょう・・・。


タンクがフレームに固定されているネジは3箇所。
前方(ステムパイプ後方)に1か所と、両サイドです。


タンクを持ち上げた際に、フレーム内側に取り付けられているダンパーラバーが落ちてしまう可能性があるので注意してくださいね。
これはタンクを戻すときも同様です。けっこう落ちてしまいます。


ここまで持ち上げるとエアーホースがけっこう引っ張られるので、タンクを戻す際にはこのホースを下からひっぱってやることもお忘れなくです。

タンク部分はこれでOKです。浮かして固定して角材のようまものがあれば便利。


リザーバータンクの固定は後部と


左側の計2か所。

って、リザーバータンクが割れてて左側のネジを外さなくても、タンク外れましたやん・・・。
以前車検のときにクーラント交換お願いしたことがあるからから、バイク屋さんが折ったぽいな。。。
壊されないorネジを間違わない完璧な車検って1回もされたことがないぞ。


リザーバータンクを持ち上げて、画像のタンク根元のホースを抜き、クーラントをすべて抜きます。


7)
・リザーバータンクを洗浄する。


写真を撮り忘れていましたが、この写真の左側のキャップを開けて、ペットボトルで水を流し込んでやればOKです。

クーラントは有害物質であるためタンクの洗浄でも廃液の受けは置いておいてくださいね。


綺麗になったらホースを戻してください。


リザーバータンクも元の位置に固定します。ネジ2か所。
(写真のは水が入っていますが、このときは空になってます)


8)
・クーラントを入れる

原液タイプのクーラントはそのままで注入。

写真のは希薄タイプの原液。
(向かって左の容器のは、今は希薄用の容器として使っていますが、ヒートブロックプラスという原液で使用するタイプのクーラント。)


希薄タイプのクーラントは50〜30%の濃度のものをつくってから注入します。
(パッケージに適用温度が表示されていると思います。寒いところは濃いめです。自分は33・3333%でつくります。計算が楽だから・・・)

クーラントを用意するのがめんどうだし、寒冷地でもないので、水道水をそのまま入れるという人が見受けられますが、絶対にやめてください!

クーラントは不凍液という意味合いがあるのはもちろんですが、さび止めという意味合いも強いのです。
さびは走る走らないにかかわらず、入れているだけで発生することをお忘れなく。


クーラントをこの辺りまで入れます。


同様にリザーバータンクにもクーラントを入れます。

上のライン(アッパーレベル)ぎりぎりまで入れておいてください。
これからの工程、減ることはあっても増えることはないので。


9)
・エアを抜く

ラジエターキャップは開けたままでエンジンをかけます。

小さい泡がポコポコでてきますので、しばらく泡がでなくなるまで続けます。

サーモスタットが開き始める水温までアイドリングしたほうがいいので、5〜6分くらいでしょうか?
水温計が表示されたくらいでエンジンを切ります。

それ以上やりすぎると水温があがりすぎてずっと気泡がでてしまいますし、水面も上がってきてクーラントがダダ洩れになるので注意。


10)
・ラジエター、リザーバータンクのキャップをはめる、外装を戻す。


ラジエターキャップを締めます。


リザーバータンクの水量をチェック。
バイクを直立させた状態で確認してください。

水面がアッパーレベル(上の線)と、ロアレベル(下の線)の間にあればOK

ロアレベルよりも少なければ補充しキャップを締めます。

もしロアレベルよりも下になっていた場合、冷却水漏れも考えられますので、ボレンボルト等からの漏れがないかチェックしておいてくださいね。


作業はこれで終了。
あとは外装を戻していきましょう。
・ガソリンタンクを戻す(ダンパーラバーの脱落、エアホースの位置に注意)
・ロアカウルを取り付ける
・シートを取り付ける
・サイドカバーを取り付ける
・インナーカウルを取り付ける(爪をはめる手順に注意)

念のために交換後100キロほど走ったら、リザーバータンクの水量に問題がないか、ドレンボルトから水漏れがないかをチェックしてください。
あきらかに減っていれば、どこかで水漏れの可能性もありです・・・。

以上です。お疲れさまでした。


質問、疑問、感想等があれば、 掲示板へお気軽にお書きください。

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