信州ツーリング一日目 諏訪・ビーナスライン(2014年5月3日)

参加者:自分(フォルツァ)


今年のゴールデンウィークは4日が仕事で、最長でも2連休という状況だったので、走るにしても気分まかせの近場ツーリングくらいしか考えてなかったのですが、連休1週間前になり突如として4日も休みの3〜6日の4連休が決定。

「よし!信州行く!」
な〜んて気持ちだけは固めてみたものの、連休前のドタバタに疲れきって、結局前日になるまでツーリングの準備もせず、行く場所も大雑把にしか考えてもおらず、キャンプツーリングなのにキャンプ場まで押さえていないという、とことん無計画なまま当日を迎えるたのでした。

出発当日。
9時に起床。とりあえずキャンプセットをバイクに積み込み準備はしました。
けどそれで満足して部屋でゴロゴロ・・・
正直寝起きが悪くてまだ眠いし、動きたくない。

「う〜んどうしようかなぁ・・・」
「もう1日ずらしてもいいかなぁ・・・」
無計画ゆえ、モチベーションも高まりません。

出発したのが10時半。
「とりあえず現地の天気でも・・・」と天気予報をチェックすると信州は今日が一番いい天気で、5日は雨。
もう今日中に出るしかなかったので慌てて出発したんです。

京都南ICから名神へ。
京都東にたどり着く前にからさっそく渋滞って・・・先が思いやられます・・・
走行レーンのさらに左に謎のバイクレーンができていたので自分もそれに紛れこんで走ってました。。。

草津ICを過ぎて一旦解消したかに見えて渋滞も竜王手前から養老まで続く混雑・・・。
ここ!ほんとここ!
竜王はアウトレットが出来てから混む地点にはなりましたが、そこから先の緩やかに続く上りですよね。
「坂だから渋滞になるって、お前らの車の性能はアドレスV125並かよ!」って言いたくなりますよ・・・まったく・・・
80以下になったらアラームでも鳴るような装置だれか作ってくれませんか。
まぁしょうがないんでね、車の流れに乗ってまったりまったり行きます。
登坂車線以外はね。(謎)

養老SAで一度休憩。ここまで1時間半、一時間半の目安は一宮なのに・・・出発の遅れを後悔します・・・。

水分補給を済ませて駐輪場へ戻ってくると、カワサキ軍団のオッサンに囲まれたフォルツァの姿が。
「これ楽そうやなぁ」
「足でする操作ないからなぁ。ケツも痛くならへんし。」
「カメラつけてんのか?動画とれるんや」
「なんやこれ?ボタンぎょ〜さんあんで。」
「ボリューム?あぁ音楽聞けるんか」
「ほら、よくいるだろ音楽かけてやかましい若い奴ら」
「あぁぁ・・・」

コンビニなどでのフォルツァのおっさんホイホイっぷりには所有してから驚いていた訳ですが、まさか高速の駐輪場でバイク乗り相手ですらオッサンホイホイだとは恐れいりました・・・

が・、しかし・・・

・・・・・・・

ひどい言われようだ・・・・・・

あのね・・・自分・・・
そもそも音楽プレーヤーを持ってないですよ(涙)

さらにね・・・乗ってみてわかったんだけど・・・、高速では上り坂に向けて全開で助走が必要なバイクって全然楽じゃないよ(涙)

走行レーンでトラックやサンデードライバーに紛れておけば楽だろって・・・?
それは性に合わないので勘弁してくださいな。。。
全開固定でひたすら頑張るより、そちらのほうが辛いです。はい。

それに自分、今回のツーリングは6Fで走るつもりでいて、6Fを自宅に取りに行きそこねて急遽フォルツァ。
そのため前日の仕事上がりに急遽リアタイヤを交換するというドタバタ劇。
さらに3万キロ無交換のドライブベルトが高速のひたすら全開走行に耐えるのかドッキドキなのでありますけど・・・。

いやだから、トラックやサンデードライバーに紛れておけって?

そのような辱めはデカスクであろうと勘弁願いたい・・・。


さて、小牧から中央道へ。
「料金所がなくなって快適だ〜」なんて思ったのも束の間・・・またもや渋滞。
土岐手前で前の車がハザードを出し流れはぴたっと止まりました・・・。

またもや出現していたバイクレーン・・・
すみません今回も利用してしまいます。

混んだり流れたりを繰り返し渋滞の名所恵那山トンネルへ。
日本屈指の長いトンネルでね・・・バイクで渋滞に紛れろって・・・炭鉱夫にでもなった気分になりません・・・?
トンネルにバイク用レーンを作ってくれというのは無理な話ですかねぇ・・・。

さて、ここらでガソリンがありません。 フォルツァの燃料タンクは12リッターと小さくとも、街乗りでリッター27〜28走れるので後続距離は長いのですが、高速道路を走るとなるとひたすら全開のためリッター24〜25とかなり悪いです。
逆に高速になると燃費が伸びる600SS達、ともに燃料警告灯が残り3リッターで点灯し、こちら側へ走ってくるときは虎渓山PAが給油地点となるのですが、たぶん空になるまで走れとなると後続可能距離はあまり変わらないような気がしてきました。

ということで改めて計算してみましょう。

【高速道路】
●CBR600F4i タンク容量18リッター×燃費リッター17 = 後続距離306キロ  1位
●FORZA    タンク容量12リッター×燃費リッター24 = 後続距離288キロ  2位
●ZX-6R    タンク容量16リッター×燃費リッター17 = 後続距離272キロ  3位


【ツーリング】
●FORZA    タンク容量12リッター×燃費リッター27 = 後続距離324キロ  1位
●CBR600F4i タンク容量18リッター×燃費リッター14 = 後続距離252キロ  2位
●ZX-6R    タンク容量16リッター×燃費リッター14 = 後続距離224キロ  3位

ま、燃費が悪くなってもそこそこには走るということですね。

ちなみに阿智PAで給油したら9.34リッター入りました。
走れてあと50キロくらい。いやぁ危ない危い(汗)


さて時刻は1時半。
ゆっくり昼食を食べている時間もないので大福3つを頬張り再出発。

しばらくすると、流れる山の景色もお椀をひっくり返したようななだらかな形から、だんだんと合掌をしてるかのように切り立った山の風景に変わってきて、頂に雪を残した山も見えてきました。
これだけで気分が盛り上がります。や〜っと信州へ来ましたよ。
中央アルプスですね。
流れる景色がすごく綺麗で、景色を流しているのがもったいなく感じたので、先は急ぐのですが駒ヶ根SAに立ち寄ることにしました。

駒ヶ根IC〜ビーナスライン美ヶ原
サービスエリアにはバイクが溢れかえっており、明確に駐車スペースのある車と違って止める場所に苦労しました。
たぶん原因は自分が横にこっそり紛れ込ませてもらった20台くらいのツーリンググループなんでしょうが、これがGL1800やR1200GSを筆頭に1400GTRとかFJR1300とか本格ツーリングマシンの御一行なんです。格が違いすぎて停めづらいったらありゃしないです・・・
こっそりフォルツァを紛れこませたら、何もなかったかのようにそそくさと駒ヶ岳を見に行きましたよ。


おぉ・・・大きい・・・。
雪をまとって輝いて見えます。。。
立ちふさがるかのように存在する駒ヶ岳はなんというか・・・

普段実感をすることのない地球という存在をあらためて見せられたというか・・・

山は山として何万年、何億年と人知を超えた存在として常にそこにあったというか・・・なんというか・・・

すごく神々しくて・・・

うん、ボスですね。ラスボスです。とても敵う気がしません。

しかし子供の頃、家族旅行や自然教室の合宿で来ていたとき、本やTVで見る映像と重ね合わせて「一緒だね〜」程度にしか思っていなかったアルプスの山々が、この歳になると何故にこんなにも胸に響くのだろうか。
教えて〜アルムのもみの木よ(違)

そうこうしてる間にも2時になりました。
おかしいなぁ・・・もう諏訪についてる予定だったんですけどね・・・
とにかく先を急がねばなりません。

自分が出て行く同じタイミングで本格ツーリング集団も出発。
この軍団の最後尾にフォルツァというのは誰が見ても異様な光景で精神的にキツイなんて思っていたのも束の間、先頭を切っていったGLは車を右に左とかき分けながらグングン離れていき、とてもフォルツァじゃ追いつけませんよ。

あなどっていました・・・
普段下道ツーリングで曲がりくねった道を好んでいたせいで、GLなどはコスプレ集団か、動くパイロン程度にしか認識していなかったのですが、奴の真の姿はシルキーエンジンと呼ばれる低振動となめらかな出力特性の1800ccフラット6を筆頭に防風効果の高いカウルやスクリーン、乗り心地を追求したシートなどを、時速200キロでの巡航ですら、快適に行えてしまうマシンだったという現実を忘れていたかもしれません・・・

GLを先頭に蛇が進んでいるかのごとく軍団は前へ前へと進んでいきます。
先頭にいたGL数台やFJR、GTRなどが視界から消える一方で、自分の前にいる3台はレーンチェンジをほとんどせず追い越しレーンで前の車に続いて淡々と走っていたので、追いつき、離され、追いつき、離されを繰り返しながらほぼ一緒に走っていました。
たぶんね、自分の2台前の人が不慣れでその前後をベテランが挟んでエスコートしていたんだと思います。


その3人が集団のメンバーだとわかる理由がシートバッグやグラブバーにくくられた同じ色の布。
下道ではあまり見かけませんが、高速のマスツーリングなどでたまに見かける目印です。
これがあるだけで旅慣れしてる感じがしてかっこいいです。

しばらくして後ろからよくわからないアメリカン2台が追いついてきました。
これまでアメリカンに道を讓った経験などほとんどありませんが、素直に譲ろうかなって思ったんです・・・・・・
だって前が開けば自分の前3台達はピューーと離れていきますし、自分はそれについていけずアメリカン2台を従えてますし・・・

でもね。フォルツァやればできる子。(ほんまに?)
瞬時に加速はできないにしろ、伸ばせるだけ伸ばせばけっこうな速度も出せるってこと、アメリカンに見せつけたらネタになるんじゃないかなって思ったんです。

そんな感じで頑張ってみると、最初は一定速度以上だったり、カーブがあると離れていたアメリカンだったのですが、なんだろ?自分に対して「”無駄”なことしてんな〜」とでも言いたげな感じで、前の1台はお連れさんをほったらかしにして自分についてくるようになっちゃんですよね。

う〜〜ん・・・。

もうね最終奥義ベタ伏せですよ。 

そんな姿に「デカスク必死でやんの。ぷっ」なんて思われていたのなら悲しいんですけどね。
こちらとしては同じ道を行くものとしての遊び心の提供のつもりなんですが、その旨が伝わっていたらいいなぁっと・・・。
まぁ伝わってる自信はないんですけどね・・・。

ライダーをスポーツ志向、まったり志向の2つで分けた時、アメリカン、ビッグスクーターなど非スポーツ系のライダーはバイクに静的イメージを求めるんです。
わかりやすい言葉を使うと「乗り付ける」「見せつける」「キメる」「集まる」などです。
人が集まるところへバイクに乗っていくとか、ヴィンテージのレザージャケットを格好良く着るだとか、乗車姿勢で大きく股を開くだとか、アクセルを煽って大きい音を出すとかですね。
状況が静止状態でも成り立っているのが特徴なので、静を求めると自分は言っているのです。

対極的なスポーツ志向の言葉「開ける」「寝かす」「突っ込む」といった乗り物の三大原則、走る・曲がる・止まるにはあまり興味がない。
いやむしろスポーツ志向がまったり志向を忌み嫌うように、まったり志向はスポーツ志向を忌み嫌う側面はあるので、乗り物の三大原則を追求することに関しては否定的。
つまり速度を伸ばすってことに対して否定する。
「飛ばすならサーキット行けよ」っていう言葉は、サーキット走行にどっぷりはまっている人より、むしろこちら側の人が使う言葉だったりするでしょ・・・
まぁ、こういう傾向だから・・・

なんともかんとも・・・。

やっぱり「必死だな」「ぷっ」って思われてるだけなのかな・・・?
で、お決まりのごとく「飛ばすならSS乗れなのかな・・・?」
いやさ、たぶんだけどさ、自分がもし6Fで来てたらお連れさんほったらかして付いてくるなんて端っからしてなかったでしょ・・・?
自覚はないと思うけど、どこかで気持ちはあるはずだよ。
だからね・・・

「お互い出せるだけは出そうぜ。」(バカっ)

つか、、、デカスクって文化さ、、、何やっても「必死だな」って冷たいお言葉をデカスク乗りからも非デカスク乗りからも投げかけられる風潮がありえないのだよ。
あえてバイクという乗り物を乗る以上、それは少なからず趣味の話だし、悔しかったら必死になってみやがれコンチクショー(他人の迷惑をかけない範囲で。)
スクーターだってスタンドやカウルが擦るまではバンクするだろうし、速度計の針が止まるまでは速度は出るんじゃないの??
「スクーターで飛ばしてもしょうがない」なんてセリフはねぇ、アンダーカウルに穴でも開けてから言えっての。
許されるのなら自分はフォルツァでもサーキット走るぞ(それも迷惑な話だ。)

ま、そんなのがあってかなかってか、知らず知らずアメリカンはどこか後方へ行き、なんやかんやでツーリング集団最後尾の3人とは長野自動車道との分岐までは一緒に走り、ジャンクションから数分で、ようやく諏訪IC到着しました。
時刻は3時前。余裕をみて2時着くらいと考えていたのに1時間ちかくオーバーしちゃいましたか・・・。
時間がないので即刻ビーナスラインへと向かいたいところですが、まずはちょっとだけでも諏訪湖を見に行くことにします。
すぐ近くですからね。

が・・・・

川沿いの道は混んでるし、湖畔の道は旅館街でもっと混んでて・・・、湖畔の駐車場についたのが3時20分。
後になってやばいんじゃないか・・・このペースは。。

モヤってますし、風も強いのが残念ですが、ゆったりとした時間が流れていい雰囲気のいい湖畔ですね。


諏訪高島城

さてと。
上がりますか!

ビーナスラインへのアクセスはr40から。
道中、ツーリングバッグやパニアケースを装着したバイクを多く見かけ、気分が盛り上がってきます。


白樺に囲まれた北国の森に胸を躍らせたり、急勾配で坂を登らないことが逆に楽しかったり、この雰囲気の何もかもが旅情としては最高だったりします。

うん?ここは北国という認識でいいのか?まぁいいや。

突如として視界は開き、牧草地が広がった直後、到着したのが霧ヶ峰。
「あれ?森林限界とかで序々に高山植物の風景に変わっていって、最終的に草むらの高原になっていくイメージがあったのに、こんな突然に現れちゃっていいの?霧ヶ峰。」とまぁこんな感じですね。

駐車場に入ってバイク止める場所を探していたら正面にいたのがGLのトライク集団。
正直ガラ悪すぎ(彼らには褒め言葉か??)ってことで、違う場所を探すと、トイレ近くの隅っこのほうにバイクが集まってるところがあったので自分もそちらへ止めました。

えぇここなら落ち着き・・・・・

ませんか・・・。

まぁ見事に大型バイクだらけな訳です。
スクーターもスカブ650やT-MAXはいても250のデカスクなんていないです・・・。

250スクーターユーザー達よ・・・ツーリングしようぜ、ツーリング・・・。
ツーリングスポットに降り立つと、フォルツァがことごとく浮いてしまうことに嘆くしかありません。


霧ヶ峰は一面芝生?牧草地?で覆われた丘でした。ここに春はまだやってきてないので一面枯れ草なんですけど・・・。
もっと奥まで歩いて散策したい気持ちもありましたが、ちょっと時間がないので軽くだけ見て出発です。


ここからがいよいよビーナスラインです。

出発直後、対向から来たストリートファイターが仮面ライダーの変身ポーズみたいなので挨拶くれて、「あぁ・・・ツーリングスポットでのライダー同士の一体感が素敵すぎる・・・」と幸せになります。

いや、むしろこれが現実だと再認識して泣けてきます・・・。
たぶんね、いつものようにお兄さんや軍曹さんと走りに来ていたとしたら、道や景色などは端から考慮されず、ツーリングスポットとはかけ離れた、バスツアーで組み込まれるような観光地巡りを計画されたんだろうな・・・って、そして自分がツーリングスポットへ行きたいと言おうものなら「別行動だね」って言われるに決まっていると思ったから・・・・。

いやね、二人がビーナスラインという存在を知っているうえで敢えて別を選ぶというなら、まだこだわりだとは思えたとしても、全国的にライダーの聖地として名高いビーナスラインを、そもそも二人は知らないということが、綺麗な景色の中、気持ち良く走れる道というものに二人が関心を示していないことの証拠になっている訳ですからね・・・。

実は今回、お兄さんと泊まりツーリングの話もあったんです。
「K田君がGWに京都に帰って来るらしいから、そのまま高知にでも1泊ツーリングでも行ってみる?」
正直耳を疑いました。お兄さんから一泊ツーの話がでるなんて、さらに高知だなんて。

でも、なんで高知なのか・・・?
思い当たる節としては自分が去年のGWに高知にツーリングに行ったこと。
同じく軍曹さんがバイクではなかったにしろ、少し前に高知に行ったこと。
たぶんこれなんです。

高知はTVで見て知っているところ。身近な人が行って話題になっていたところ。そこに自分も行ってみたい。そんなスイッチが入ってしまったんでしょうね。

だから・・・、ちょっとやらしいですが、あえて聞いてみたんです。
「高知に行ってどこ廻るんですか?」って。

そしたら「海洋堂博物館」と「桂浜」っていうんです。

やはりツーリング目的ではないのはわかりましたが、それもブッ飛んで絶句でした。
いや、それ目的でも悪い訳ってじゃないんです。個人的にそういうのが好きなんでしょうし。
でも自分達を誘ってバイクで行く意味を考えたら・・・、もっとツーリングスポットとして有名な四国カルストとかが筆頭に出てくると思っていたのに、予想すらできない場所が挙げられたもので・・・。

「バイクで行くんですし、景色や走りの面ももう少し充実させてみませんか?」
「黒潮ラインとか室戸スカイラインとかUFOラインとか有名な道はいっぱありますよ」って言ったら、また衝撃的な答えが返ってきたんですよ。

「じゃ峠の人とは別行動だね。」

峠・・・・

峠・・・・???

峠の話なんてしましたっけ・・・??

どうやらお兄さん●●ラインとつく場所は峠(カーブの連続する場所という意味で)だと思っているようです・・・。
大きく間違ってはいませんが●●ラインは観光道路的な意味合いで名付けられるんだと思うのですがね・・・

まぁ結局このツーリングの話はK田君が京都に来れなくなったのと、自分が仕事になったことで自然消滅した訳なんですけど、いつもツーリングの計画段階でこんなやりとりばかりしていると、自分の基準である綺麗な景色の楽しい道っていう選定理由が、逆に普通とはズレているんじゃないかと不安になってしまっていた訳なんですよね・・・。
だから見知らぬライダーとのやり取りに泣けてしまったんです。


山々の稜線が広がる雄大な景色。
モヤが晴れてたらもっともっと綺麗だったでしょう。


ほんとに綺麗な道です。
この風景の広がり感がたまりません。


信州のライダーはこんないいところを気軽に走りにこれるなんてうらやましい話だ。
これが基準となっていたら他のツーリングスポットはかすむだろうなぁ・・・


r173との丁字路を美ヶ原方面へ。
ここからの上り勾配がすごいです。

フォルツァの本気モード、S7モードでアクセルを全開にしても全然速度が乗ってくれない。 一応回転は上がってくれるのですが3速に入るのがやっとで、傾斜がキツイところでは60キロちょっとしか出なくて気分は原付ツーリング。
ヘアピンの連続で一気に標高を上げていく道を、全開or全閉かといったくらいアグレッシブに走れるのは面白いのに、後ろから来る車には直線区間で距離を詰められてしまうというのは、悲しい以外の何物でもなかったですよ。。。

「デカスク必死だな ぷっ」
今ならこれは言われても仕方ないけど・・・

最終的には途中で追いついた軽自動車が、30〜40キロというトロトロペースだったのでそれに付き合わされる形となったのですが、この軽も全開なのに坂を登らないという悲しい思いをしてたんだろうなぁ。
たぶん。

ビーナスライン美ヶ原〜長野市

道の駅美ヶ原到着。初めて来るのによく知るこの景色ですよ。
ここは美術館として有名ですが、自分はお土産を見てまわるくらいしか用事がなかったですね(汗)


いやぁだって、期待していたアルプスは霞んでまったく見えずで、展望デッキにいても台風並の強風にさらされてるだけでしたし・・・。

実は今日、この近くの無料キャンプ場を利用しようかと考えていたんです。
でも、それはビーナスラインに上がる前の話で、今は別の場所を考えてます・・・。


白ビニールに覆われたように見えるものは全部雪。
そして吹きっさらしの強風と相まって、むっちゃくちゃ寒いんです。

家を出るとき、渋滞に巻き込まれているとき、「この時期に3シーズンジャケットは熱くてたまらん」なんて思っていたのに、ビーナスラインへ登ってくるとジャケットの下に着ているのがTシャツ一枚だったことを失敗だったなんて思えるようになってました。
なので、この辺での野営は論外のなにものでもない。
とりあえずはビーナスラインを降りなければいけません。
標高2000mを舐めてました・・・。

先を急ぐという大義名分はあれど、基本何に乗ってもバイクは楽しく走らせたいと考えている自分。
途中いろんなバイクを抜いたり、譲られたりしながら駆け下りていったわけですが、なんでしょうね、このモヤモヤ感は・・・。
600SSならあまり気にはかけない部分なのかもしれません、「デカスクなのに譲ってもらって申し訳ない」と思ってみたり、「デカスクに抜かれてしまったのを気にかけたりしないよね・・・」なんて思ってみたり、「いいじゃん・・・デカスクでも気持ちよく走りたいんだよ」と開き直ってみたり、「(デカスク必死だな ぷっ)ってまた思われてしまうの?」と気にかけてみたり、けっきょくライダーって人種はプライドの高い人が凄く多いから色々考えすぎて気疲れしてしまう。
この辺のしがらみっていつか無くなることはあるのか・・・、開き直れるのか、自分を殺すのか、ふぅ・・・。


市街地へ下りてコンビニに入り、現在地を調べます。
今いる場所はどうやら上田市。
ここから一番近くにあるキャンプ場は・・・千曲にある大池キャンプ・・・微妙に遠い・・・。
現在の時刻は夕方6時、まぁ頑張れば視界のあるうちに設営できるのかも・・・?ただ有料キャンプ場なので事務所があいてる時間にたどり着けるのか、飛び込みで泊まらせてくれるのか、そこが心配です。
しっかし、お腹・・・へったんですけど・・・・。
残念ながらご飯を食べている時間の余裕はありません。

R18を一路北上。
急いでいるのに交通量の多い道で終始トラックスペース。
磯部からは戸倉の温泉街を突き抜けr55へ。
まだ寝床が見つからない自分には旅行客が浴衣姿で歩いている姿がまぶしすぎました・・・。

温泉街から先のワインディングは貸し切り状態。急いでいることを口実にひたすら走りを堪能し、r318→R403で姨捨(おばすて)へ。
悲しい歴史の名を残す地名。 現代においては姨捨山という言葉は非人道的な意味合いで口にされることが多いと感じるのですが、当時の時代背景として姥捨山とはそれで語って良いものなのか、生活環境、経済状況、家族の意思、本人の意思、様々なものが複雑に絡み合っていて、現代においてその言葉を使うこと自体、この地で暮らして来た人達を逆に卑しめてしまっているのではないか、そんなことを考えてしまいました。  自分、根からのネガティブ思想なのでしょうか。 大池キャンプ場には7時すぎに到着できました。
r55入ってすぐくらいからナイトランだったので既に真っ暗です。
利用客が大勢いるので安心して中へ入っていったのですが、事務所が見当たりません・・・。
電気がついている小屋を発見し、そこに駆けよったら、そこはトイレだったとか・・・。

しばらくキャンプ場内をウロウロするも、管理人さんがいるような場所もなく、結局ここはあきらめることにしました。 もうどこか人気のないところを探してテントを張るか、場所がないならビジネスホテルに飛び込みで行くことにします。 R403を辿って、市街地となるであろうR18を目指します。
R403の下りから見る長野自動車道の姨捨SAの夜景が綺麗でした。 R18へ降り立ち、明かりを求めてコンビニへ。
あと少し北上すれば長野市なので、空腹を満たすためにそちらへ向かうことにします。

時刻は8時半。長野市までやってきました。
国道から市街地に入っていくとネットカフェがあったので最終的にはそこでいいかなと思いつつ、まずはお腹ぺっこぺこなので腹ごしらえです。
考えたら昼食がわりに大福食べたくらいで、ずっと走りっぱなしでしたしね・・・。

ご飯を食べながら地図を見てひらめきました。
そう河川敷と。
千曲川の河川敷を地図で見ているとかなりの広さがあり、道路もないので野営するにはいい場所っぽいんです。
流石に堤防より内側で野営してたら捕まってしまうでしょうが、こんだけ広ければどこにでもいい場所はありそうなんですよね。

食事を終え早速そちらへ向かってみます。
最初「あ〜〜いい感じに住宅街から離れていく〜♪」って思っていたのですが、実は河川敷、だだっ広い畑だったのです(涙)

広大に広がる畑・畑・畑。
真っ暗闇なのでただただバイクを進めていくのですが、身を隠して野営できそうな場所はゼロだということがわかりました・・・。

そんな中、みつけた高速の高架下。
草むらを突っ切って入っていきましたが、下の土がフカフカでスタックするかとヒヤヒヤものでした。

「正直うるさいけどここなら身を隠せる。」
隠れるようにテントを設営し、見事なホームレス臭の漂う寝床が完成するのでした。

で、疲れたからさっさと寝袋の潜りこんだ訳ですが、やはり車の音がうるさくてなかなか寝付けませんでした。


本日の走行距離 495km
あれ、、、こんだけ疲れたのに距離としてはむっちゃ少ない。

二日目

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