経ヶ岬ツーリング(03年8月3)

参加者 紅の弾丸さん(CBR900RR 今までバイク屋のお兄さんと書いていた人)、S君(ドラッグスター400クラシック)、ホネット君(ホーネット250)、自分(CBR600F4i)



いやぁ〜一部の方から「最近のツーレポは細かすぎてダラダラしてる」などの意見もありまして・・・
読み直すと、やれ車に引っ掛かっただの、どこをどう曲がってどうだの、ちょっといらない部分も多かったですね。

意見してもらえると言うことは見てくださる方もいるということなので非常にありがたいです。

てな訳で今回のツーレポは簡潔にわかりやすく書いていこうと思います。


家〜美山牛乳
朝7時半バイク屋の前に集合ということで7時に家を出発。
バイク屋に着いたのが7時35分(汗)またもや遅刻をしてしまった・・・
幸い?バイク屋の長男さんがまだの様子で結果的にみんなを待たせることにはならず一安心(汗)

それで長男さんを待つこととなったのだが30分経っても現れる気配なし・・
家に電話しても携帯に電話しても繋がらず、8時半長男さん抜きで出発することに。

今回のツーリングはホネット君主催「俺を抜いてみやがれ」ツーリングなので先頭はもちろんホネット君。
ホネット君は「俺を抜いちゃいけないツーリング」だって言い張っていたんですけど、そんな軟弱者ではいけません(笑)

お盆前のこの時期、さすがに海水浴客で丹後方面は混むので早めに出発する予定が思わぬハプニングで出発が遅れ、周山街道は大渋滞

先頭のホネット君はこのメンバーでの先頭は初めて。渋滞してても車を抜いていく気配がない。
前回ホネット君が先頭を行っていたときのように原付のメンバーがいないので追い越ししたらいいのに・・・と我慢の限界に達しようとしていたとき、先に我慢しきれなくなったのは紅さんだった。

3番目を走っていた紅さんが前の車を抜き、2番目に走っていた自分もそれに続く。信号待ちで並んだとき、ホネット君には「このメンバーは追い越しとかしていっても平気だよ」と告げ、青になったら自分が先頭をもらう。
もうこの時点で「俺を抜いてみやがれツーリング」ではなくなってしうのであった(笑)

まぁそこからは個人のペース。自分は適当に自分のペースで走っているので後ろがどうなっているかなどまったく判らない状況。とりあえず差が開いてしまったので赤橋(美山牛乳)で後続が追いつくのを待つ。

紅さんが1番最初にあらわれて、次にS君、ちょっと遅れてホネット君が到着したところで紅さんが美山牛乳に入って行き休憩することに。
本当はもう少し先にある大野ダムで休憩するはずだったんですけど、渋滞でみんな疲れてしまっただろうと紅さんの配慮でした。


↑まいどの美山牛乳

美山牛乳〜綾部
少し休んで出発。主催者だからという理由で「ここからはホネット君先頭だからね〜」とホネット君、自分、紅さん、S君の順で出発。
道路に入るときちょっと失敗してホネットが先に行って車を挟んでしまう形となったが九鬼ヶ坂手前で自分はなんとか車をパスすることに成功。そのままホネット君を抜き去り先頭へと立ってしまった(汗)

R162を外れ、府道12へ入る。これを和知まで行きR27で綾部に向かうルート。
府道12号線から自分、紅さん、ホネット君、S君の順での走行となる。
主催&道案内&先導役のホネットが3番目にいるのはおかしいような・・と疑問に思うこともありながら(笑)

府道12は交通量も少なく快適に走れたが、R27に合流後「道の駅 和」を過ぎたあたり車が混み出す。

「なんとな〜〜くやな予感・・」と思っていると、ついに車の流れは止まってしまい。まったく動けない状況となってしまった・・・。
先頭を走る自分は地図を持ってないので、どうすることもできずホネット君に道の相談をするも、ホネット君はまったく初めての道。どこを走っていて、どこに抜け道があるかもわからない状況なので、とりあえずすり抜けを敢行することに。

カウルミラー車はありがたいことにすり抜けに向いている。
後ろをまったく気にせず自分だけどんどん先に行って福知山方面へと向かう府道8号線との交差点へと到達。
「まぁ当分後ろはこないだろうとジャケットを脱ぎ、メットを脱いで一服する。」
しばらく待ってホネット君が2番手で到着。「おおいつのまに2番手に!」と少しホネット君を見直す(笑)

もうしばらくすると紅さんがS君を引き連れる感じで到着したので出発しようとすると。二人はバイクから降りるなりくつろぎモード(笑)

「まぁ渋滞がひどいからここで休憩するのもありかな」としばらく休憩して出発。
もうこの時点でホネット君は先導役ではなくなり紅さんが先頭となってしまう(笑)

綾部〜与謝PA
交通量の多い府道8号線をまっすぐ西に進みR9へ入る。
R9も交通量こそ多いがストレスのないペースで走れようやくツーリングっぽくなってきた。
R9からR175→R176と進み、与謝峠の登坂斜線で車が道を譲ってくれてペースアップ。トンネルを越えて与謝PAで休憩をとることとなった。
このとき11時半。出発から3時間・・・渋滞だらけで本当にきつかった・・・

与謝PA〜道の駅シルクの町加悦
与謝PAを出発。先頭は紅さん。ホネット君はもう先頭を走る気はないみたいだ(笑)
ただ自分が前に行くと後ろを考えなくなってしまうことが多いと反省し、自分は最後尾で出発すると決めた。
自分の前を走るのはドラッグスタークラシックのS君なのだが、まぁこのお方初心者泣かせというか遅い人泣かせ。
以前、友人のVTRのK君と一緒に鈴鹿サーキットmotoGPを見にへ行ったのだが雨の鈴鹿峠の下りをアメリカンらしからぬ速さで走る。

前を走るK君はたまったものではなく、終始アメリカンにつつかれながら走ることになったのだが、今度はホネット君が同じ状況に(笑)

改めて後ろから後ろから見るS君の走りは衝撃的で・・・ある意味新鮮・・・・だった・・・。
豪華なリーンインでバンク角の少ないアメリカンを無理やりねじ伏せるような走りをするのだ。
これが普通にリーンインと聞かれて想像するようなリーンインではなく、ハングオフのオシリをずらしていないような姿勢(笑)

S君と走るのは初めてとなるホネット君だが・・・峠でアメリカンが後ろにピッタシくっついてくるのには複雑な心境だったに違なかっただろう・・・
相手が悪いね・・・・お気持ちお察しいたします・・・

一同は「道の駅シルクの町加悦」で昼食をとることに。
中に入ると食堂がなく、喫茶店のみ。仕方なくそこを入るが軽食メインでカレー、パスタ、ピラフなどといったものしかなかった。
唯一定食と呼べるものはそうめん・・・・・

相撲部のS君、大柄の紅さん、身長と体重が釣り合っていない自分と大食いは3人も・・・
でも仕方ないので自分はカレーを食べることにした。
注文の最後に紅さんが「あとアイスコーヒー4つね〜」と言う。
お、ラッキ〜〜〜!と食事を終え、清算しようよすると紅さん4人分を払ってくれる。
「いつもいつもおごってもらってばかりで・・」と無理やりお金を渡そうとするが紅さんは一向に受け取ろうとせず、またもやご馳走になってしまった。
本当に毎回ありがとうございますm(_ _)m

道の駅シルクロード加悦〜道の駅船屋の里 伊根
そして出発。順番はさっきと同じで紅さん、ホネット君、S君、自分。
R176を北上し、R178に入る。相変わらず車で混雑している道はペースが遅く、暑さが体力を奪っていく地獄のようなツーリングだ。

右に天橋立が見え始める。
ここは日本三景の1つでもあり、白浜青松100選、道100選、渚100選、中にある天橋立神社は名水100選と日本を代表する観光スポット。

それだけではなく、海水浴場としても有名なので渋滞して当たり前なんです。

しかしなんだかんだ言っても海岸線沿いは綺麗で「ペースが遅けりゃ景色でも楽しんどこ〜」と少し心に余裕が生まれるのであった。

紅さんしびれをきらせたのか、いきなり前の車をごぼう抜き。自分もそれに続くが後ろの二人は車種的に無理があり置いていくことに・・・・。
しかし今日の紅さん速いね。何があったのだろうか(笑)


R178から少し外れて「道の駅船屋の里伊根」で休憩をとる。

ここも渚100選の名所。「ええにょうぼ」というNHK連ドラ舞台にもなった場所なのである。

↑これが船屋です。

嘘か真かのんたんのマメ知識

船屋というものは海岸線に家が建ち、家の1階が海で船のガレージとなっている独特の造りで有名なのである。

この井根町がある若狭湾は日本海にある唯一のリアス式海岸で
リアス式海岸というのは山が海面の上昇により沈み、谷の部分に海水が侵食して複雑な形をした海岸線を形成しています。
谷の部分が入り江となり大波の進入を防ので漁港には最適な地形とされているんです。
ですから井根町には海岸線沿いにずら〜〜と船屋と呼ばれる家が立ち並んでいる訳です。

日本のリアス式海岸は三陸、伊勢・志摩、若狭の3ヶ所が存在して規模が大きいのは伊勢・志摩。もっとも美しく、複雑な形状を遂げているのは三陸。若狭はあまり有名ではないんですよね(笑)

なんてまぁ説明をガイド気取りで京都出身ではないS君とホネット君にするべきだったのですが、暑さでそんなことも忘れ、クーラーの前に座り込んだり、アイス食ったり、ジュース飲んだりとツーリングが我慢大会に近い状況になっていたんです・・。

道の駅船屋の里伊根〜新井崎
ここから先は裏道の海岸線を走るので自分が先頭になって出発。
ここまで来たのだから新井崎と新井の棚田をみんなにど〜〜しても見てもらいたかった訳です。

新井崎に広がる棚田はいつみても綺麗。

そして新井崎神社からの海の眺めも最高でした。みんな満足してくれたようで立ち寄ったかいがありました。

新井崎〜経ヶ岬
ここから海岸沿いに走り、R178へと戻る府道623号線に差し掛かったとき左に曲がるはずが右に曲がってしまい漁港に出てしまって行き止まり。
頼りにならない案内役で申し訳ない・・・ひきかえしてR178に合流する。

ここまでくると経ヶ岬までは一本道である。
道幅も広いとはいえないものの、クネクネした道で面白い。やっとこさクリアになった道を楽しまずにはいられない!
「ほんじゃお先〜」てな気分でペースアップすると紅さんもペースアップ
やはり今日の紅さんはいつもより断然速い。ミラーを見るとちゃんとミラーに写っているのだ。
「今日はやる気だな紅さん(笑)」

甲埼手前から海が広がる。すごい綺麗でゆっくり走りたいとこではあったが、経ヶ岬は目と鼻の先、それに紅さんに追いつかれてしまうのもやだなぁ〜とペースは落とさないのであった(笑)

そしてついに経ヶ岬到着!!!
このときすでに午後3時。もうみんなバテバテである・・・。 ジュースを飲んでクールダウンしたところで「ここから展望台まで歩こうと思うチャレンジャーはいる?」と質問。
紅さんが「はははははは」と笑ってごまかしたところを「まぁせっかくだから行きましょう」と誘って自分で後悔することに・・・・・

展望台までひたすら階段で山登りとなるのだが、400mの道のりに半分で疲れて休憩。
心臓バクバクで息が荒れて、足はパンパン・・・・

しかし、そこから階段はさらに急に・・・
もう見ただけで帰りたくなるような階段である・・・。

急な階段を昇りきったところで紅さんダウン、S君ダウン、自分もダウン。
3分も経っていないのに、また休憩・・・。
というか、自分この時点で上る気力が0に近かった・・・・。

気を取り直して出発となるが、紅さんここでリタイア宣言

ここから傾斜はなだらかとなるのだが、すぐに息が切れてしまい50mほどでまたもや自分ダウン・・・、道に座り込んでしまう・・・。。
「くっ・・・若いな二人・・・・・・」

ホネット君、S君に遅れ展望台へ到着する。
が・・・、景色を見る余裕もなくベンチに倒れこむ自分・・・

まさか登山で「抜いてみやがれ」になるとは・・・
ホネット君最速でした・・・。

さて、写真でも撮るか!とバッグを開くと・・・カメラがない(涙)
よく考えると下で荷物の整理をしていたときカメラ落として、それをガレージの柵の上に置いたままここまで来てしまっていた。。。
苦労して登ったのに何やってんだか・・・自分(涙)。。

展望台で休憩していたのは約15分。
この間展望台へ上がってきたのはおじさん一人だけだった。

「うん・・・?ここに来るまで沢山の人が上がってきたし、すれ違った人も多かったのになぁ・・?」

そんな疑問を残しながら下山することに。
途中に灯台への道があり、せっかくだからそっちへも行こうと言うとS君がここでリタイア宣言。先に下山することになった。

そしてホネット君と自分の二人だけで灯台到着。

展望台は以前にも登ったことがあるのだが、灯台は今回が初めて。
展望台とは比べ物にならない絶景が広がり疲れも忘れ景色に見入る。

上の展望台には人が誰もいなかったのに比べ、ここは人の出入りが激しい。
なるほど・・・、あの階段を見てみんなこっちへ来てしまうのね・・・
普通だったら上に行くほど綺麗って考えるはずだし・・・


ここで完全にへばってしまいたい気分である自分は写真を見ての通りなのだが、先に帰った二人のことを考え、あまり長居もできないと下山することに。

下の駐車場につくとS君と紅さんは二人で涼んでいた。
汗だくの自分は、とりあえず飲み物と500ccのペットボトルを購入。
それを一気に飲むが、それでは足らず2本目を購入することになった(汗)

さて、そんなことをしている間に時間は4時を過ぎてしまう。
急いで帰らないと夜中になると、帰りは休憩を控えめにしようということで出発

経ヶ岬〜道の駅シルクの町加悦
ここでホネットvsS君を期待した自分は「帰りは前後を入れ替えてみてS君が前走ってみてよとリクエスト」
そして自分を先頭で紅さん、S君、ホネット君の順で出発

紅さん、やはり今日は速い。思ったように離せない?なぜだ自分が遅いとでも言うのか(笑)
S君も直線ではミラーに写ることがあり、ホネット君は一人遅れをとっている様子。「がんばれホネット君!!」

面白くなってきたのでペースをあげる。やはり走り慣れたメンバーというものは気配りという点がないので楽だ。

紅さんけっこうついてくる。しかし後ろの二人とだいぶ距離が開いてしまったので井根町役場の交差点で二人を待って再度出発する。

海岸線沿いになると。また車が混み出す。
R178→R176は思うように走れず海水浴帰りと思われる車に終始先導され「道の駅シルクの町加悦」で休憩。

このあたりから自分は疲れと睡魔との戦いが始まるのであった・・・

出発してR176南下。早く帰りたいのでペースアップする。
R9に入って紅さんが自分を抜く。紅さんは追い越しの鬼と化している・・
大抵、飛ばす人にも付いて行こうとする自分もさすがにこれは引いてしまった(笑)

福地山から府道8に入り、綾部で府道27に入る。
まぁ普通に車は流れている。それでもペースは遅いので和知の旧道へ回避し「道の駅 和」で休憩する。
この時点で空は暗くなりかかっているのであった。

道の駅和〜京都市北区〜自宅
府道12で美山へ入ってくると後ろの3人のペースが落ちてくる。
暗くなったからなのか、それとも疲れてきたからなのか・・・・。
ここからはもうノンストップで市内まで行く予定なので、工事信号で止まったときにホネット君が疲れてないか確認。
平気ということなので、そのまま市内まで直行することにする。

R162に入ると車の大行列につかまる。
162が混んでいると言う訳ではなく、先頭の車が行列を作っていたようだ・・。

「これはたまらん!」とさっさと車を追い越ていくが、深見峠を下ったときには後ろの気配なし・・・・・・

追いついてくる気配もなかったので止まって待つことにする。
少し待って紅さんとS君が到着。しかし・・なかなかホネット君が来ない。

なかなか来ないので少し心配になってくる。他の二人も言葉数が少なく不安がよぎっていたようだが、しばらくしてライトが見える。
どうやらホネット君、車の行列の間に挟まってしまい身動きがとれなくなっていたようだ。

ホネット君、夜は苦手だし、疲れもでているだろうと車の行列の最後尾を追い越しなしで走るようにする。

が、、このペースがむちゃくちゃ眠気を誘う。気がボ〜〜〜っとしてきて正直恐かった・・・・・・・・・。

やっとの思いで市内まで帰還。コンビニで最後の休憩をとる。
このとき8時半。みんなの顔は疲れきっていて無表情に近い。
自分もボケェ〜としていた顔をしていたに違いないだろう(笑)

出発後、帰宅の方角が違う自分は3人と途中でお別れする。
ようやく帰ってきたときには9時。
出発から14時間で帰宅である・・・。

2003年8月3日、鈴鹿では毎年恒例の「鈴鹿8耐」が行われていたこの日、自分達は丹後14耐になったのであった・・・・。
くっ・・・ライダー交代なんてないし(涙)

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