北の国から03〜周山雪景色ツーリング〜(04年1月18)

参加者 自分ひとり



自宅〜高尾駐車場
もう毎年恒例のようになっている周山雪景色ツーリング。
しかし今年は多少問題を抱えていた…。
ひとつつは前日に市内でも雪が積もるような天候だったこと。

もうひとつは去年の12月から免停で今年の周山はどうのような感じなのか把握できていなかったこと。

「毎年恒例」こう書くと年に1回だけ走っているように思われそうですが、実は何度か行っているうちの1回をツーレポとして扱っているだけなんです。
なので路面コンディションは例年ならおのずとわかっているものの、今回は一切のデータなし。この時期周山のコンディションをわかっている人なんて自分の周りには一切なし!!リサーチしようにも無理ってね!!!

あぁ、、不安・・・

市内から見える山々は真っ白。
まぁ行けるだけ行って無理なら帰ってきても…
こうして自分は朝の9時に出発した。

市内は前日の雪も残っておらず、天神川沿いを北上し福王寺交差点を周山に向けて走る。
早めに出発したわりには車に先導されることが多くそのまま高尾駐車所へ到着。
ここまで雪はほとんど無いような状態でした。

高尾駐車場は車2台と自分だけ。ここまでならバイクがいてもおかしくはないのですが少し時間が早かったんでしょうね。
ここで1回目の休憩をとることにしました。(タバコパワー切れ)

高尾駐車所を出発しようと準備をしていたとき、一台のオフ車が通っていく。
お、あのバイクは美山まで行くつもりなのだろうか?
こういうときは仲間のように思えて少し嬉しくなるもんだ♪

高尾〜美山(赤橋)
駐車場をでるタイミングが悪くすぐに車につかまってしまう。
地元の車であればこの時期でもある程度はスムーズに走るものだが・・この車はどうも市内からの車のようで終始ゆっくりペース。
前を行くオフ車は完全に見えなくってしまう。

だが、駐車所を過ぎるとすぐに道の脇には雪があらわれ路面は完全ウェット。
あせりは禁物と自分もスローペースで走る。

そのまま中川トンネル、笠トネンルを通過し京北町に突入。あたりま真っ白な雪景色となる。

しかし、この辺りの道路は凍結や積雪対策がしっかりされているので、下手に雪の降る市内を走るより安全だということはこれまでの経験上知っている。
雪にあせることもなくそのまま栗尾峠へと入ってく。

栗尾峠の積雪量は多い。とはいっても路面に雪はほとんどなかったので峠を越えることはできそうだ。

ただ心配なのは前に車がいるので前方の視界がよろしくないとこ。
車間を詰めて突如車の下から雪の塊が現れるほど怖いものはないと車とは距離を大きくとって峠を走る。

登りが終わり下りに入ったころ、峠にはモヤがかかり視界がかなり悪くなる。
栗尾峠は天候、季節に関係なく、朝には濃いキリが立ち込めるのだ。

「こんなものじゃ怯みませんけど??」
逆に雪+霧=ネタ!と喜んでいる自分は根っからのマゾなのでしょうか・・・

これに怯んだのは前を走っている車でペースがだんだんと落ち始めたのであった。

無事に栗尾峠を抜け京北の町へと入る。
そこにある京北署の前を通るときにパトカーの台数を確認。
よしよし、ワゴンもあるしパトカーも3台とまっている。これなら上弓削のネズミ捕りもやっていないだろうな〜。
もし今パトカーに追いかけられるようなことがあるなら、あたしゃ許してくれるまで土下座しっぱなしですけどいいですか?覚悟してくださいね?>京北署さん。

町の景色が終わると、田園風景が広がるのである。
しかし今の時期は田園ではなく雪原。一面緑のだだっぴろ〜〜〜い田園風景が、一面真っ白のだだっぴろ〜〜〜い雪原にかわるのだ。

その風景に言葉を失う。
いや、自分みたいにボキャブラリーの乏しい人間は言葉にしないほうがいいのだろう…。

ただ一言だけど〜しても言いたい。
「都会や南国の人間はこの風景を一度は見とけ〜!」ってこと。
これで感動できなきゃ人間なんてやめちまえ〜

さらに自分は北を目指して走る。
上弓削のストレートでのネズミ捕りは無し。
さすがにこの時期はやってないよね。
そしてこの辺りから道路にも雪の塊が多く目につくようになってくる。

さて、次は最大の難関である深見峠である。
さすが深見峠…今年は雪が少なかったのかな?と思わせておきながら、ここだけは路面にも凍結あり、シャーベットあり、踏み固められた雪あり、木から落ちてきた雪ありとなんでもあり。

しかし、越えられないか?と問われると「越えられる。いや越えて見せます。」だ。

最も積雪の多い深見トンネルも無事通過。
やはり例年に比べ積雪は少ないようだ。(しっかり除雪されてただけ?)
深見峠。去年と同じ場所にて。
ズ〜〜〜〜ム。

赤橋〜道の駅名田庄
美山牛乳に到着するともちろんバイクは1台もいない。
店にカブが止まっているもののたぶん店のバイクだろうと。
そういや高尾で見たオフ車は・・?と探してみたもののここにはいないようだ。
 ←今年は1回で成功。ゆきだる1号

美山牛乳の広場には小さな東屋がある。
ここは朝市の野菜売り場であったり、イベント時の露店でもあったりするのだ。

この東屋には誰が持ってきたのかわからない事務椅子が1つあり、朝駆組な方にとっては早い者勝ちの椅子となっている。

事務椅子に腰掛け、おかき詰め合わせの缶々でできた手作り灰皿を脇に置き、 片手にコーヒーを持ちながらタバコを吸う。
目の前は淀みのない空気の中、朝日に照らされて光る自分のバイク・・・・
そして溜まっていくダ●ドーのポイントカードをみてニヤリ・・・

そう。ここを征するということは、書いているだけでも恥ずかしいゴ〜〜〜〜ジャスな気分を味わうことを意味するのだ。

しかしそこへ後からバイクの集団が来ると
声をかけたらいいのか、わるいのか。
顔があったら頭くらい下げたほうがいいのか…
自分の出て行くタイミングはどうしたら…
と、間合いと空気に戸惑う危険を伴う諸刃の剣。素人にはお勧めできない。な椅子でもあるのだ。

「まぁ自分一台だけというのは毎年のことか」と事務椅子に座りながらタバコを吸う。
視界には白く染まった綺麗な山々・・・・
「あ〜あ〜〜あああああ〜〜〜あ、ああ〜あああああ〜〜〜る〜る〜るるるるる〜る、る〜る〜るるるるるる〜〜たららららら〜〜るるるる〜〜(北●国から 以下略)」

「とうさん、ぼくは今美山にいるわけで…」
「今年の美山も僕一人なわけで…」

などとしょ〜もない気分に浸っていると、目の前でカブを押した男の子が猛ダッシュ。
「これキックの調子が悪いんですよね〜」と。

話を聞くと彼も市内からのツーリングでカブで周山をよく走ってるらしい。
さらに聞くと芦生の原生林に学校のサークルでよく来ているらしい。
若い子なのに芦生の原生林だなんて自然が好きな子なんだなぁと関心し、そこでふと疑問が。
うん・・?芦生の原生林?京大の研究林・・あ〜京大生!!
「学校って京都大学?」と聞くと「はい」と。頭いいのね。この子・・。

「これからどこまで行くの?」との問いに
「堀越峠手前のロードパークまで」との返事。 「それなら道の駅まで行ったほうがいいよ。ロードパークには何もないからね。」と 名田庄まで行くことを勧める。

ここでバイク屋の紅の弾丸さんから電話が入る。
「もしもし〜ノンタン君。今事故車のひきあげにきてるんやけどタイヤが回らなくて車に詰めないんやわ、手伝いに来てもらっていい?」という内容だった。

「今美山なんですけど行きます。」と伝えると「美山ならええわ、急いで帰ってきてもらって引き上げ2台になってもあかんし」とお兄さん
なははは…転倒するってか…
「とりあえずやってみて無理ならまた電話するね」と10分後電話をする約束で電話を終えた。

10分後…電話をしてみるとバイクは近所の方の協力で車を積むことが出来たらしく、自分の出番はなくなった。

そういう訳で自分もカブラーと同行し一路名田庄へ向けて出発。
なんとな〜〜く話の流れでこのカブラー(カブな人のこと)つわものっぽいという感じがした。
直線番町→キップ切られて警察怖い番町→どん亀番町に大変身を遂げた自分にはカブラーにすら威圧感を感じる・・・

「カブに置いてけぼりくらったりして・・・・・」

美山牛乳を出発して九鬼ヶ坂に突入する。
出発直前にカブラーが「エコランのために50キロ前後でいいですか。」といっていたので50キロ。

車もいない、制限速度は守ってる。カーブ手前ではちゃんと減速。うん。自分なんて優良ライダーなんだ。

堀越峠手前に差し掛かったころ、後ろがジムニーが突如あらわれ、あっという間に抜かれていく。

2人は50キロのまま堀越峠を越え、道の駅名田庄に到着した。

道の駅名田庄〜美山(赤橋)
道の駅名田庄でおしゃべりをしていると抜いていったジムニーに乗っていたおじさんが近づいてきた。

「こんな時期にバイクでここへ来るなんておじさん感動したぞ!!」
なぜかおじさん自分達以上にテンションが高い。

「おじさんもなバイク乗ってるんや。」とおじさんペースで会話が始まる。
おじさんの乗っているバイクはV4マグナだとか本田聡一郎を崇拝していてNSXも持っているとか、40〜60代で構成されているツーリングクラブの逸話とか峠でジムニーを横転させてしまった話とか面白い内容ばかりで聞いてあきなかった。

話がはじまって20分くらいたったころ「これからどこまで行くの?」とおじさんに聞かれ「自分はここまでですかね。これ以上北へ行っても雪がないですから(笑)」とこたえた。

するとおじさんは「おじさんは小浜までいって飯食うつもりやったんやけど、よかったらここで蕎麦おごるで」と。

一瞬2人で顔を見合わせ「ありがとうございます」とご飯を頂くこととなったのだ。

おそばをご馳走になり、お礼を言っておじさんとは別れた。
ここでカブの子も自分も帰路へとつくのだが、事故のことが気がかりなのでバイク屋へ行くことに決定。
カブラーとはここで別々に帰ることに。
道の駅名田庄

とりあえず綺麗な田園風景をと・・・
鶴が丘付近で撮影したのが↓の写真
携帯のカメラでは綺麗じゃない…

美山(赤橋)〜高尾駐車場
ノンストップで帰ろうかとも思ったのだが、お昼をすぎ、車が多くなってきたのでペースがあがらない。
そこでタバコを吸うため美山牛乳で休憩することに。

タバコを吸い終わり出発しようとするとカブラーと再会する。
ありゃ急いでいるのは気持ちだけで、時間はそんなに短縮されてなかったのね…。
再びカブに別れを告げて深見峠へと入っていく。
途中でR6と擦れ違う。カーブを曲がりながらピース

返事がない…ごめんカーブで出した自分がバカだった…
返事を返せなかったことを後悔しないでおくれR6のお兄さん…。


次は京北署手前でBMWにピース
相手間髪いれずにピース。タイミングがバッチですと気持ちいいですな〜〜。

高尾手前でファイヤーボルト
よく周山を走っている人だ。
たまにおしゃべりするV100のおじさんと仲がいい人だ。でも話たこともなけりゃ、サインを出したこともないでのパス。
なまじ知ってる程度の人がいるとやりにくいもんですなぁ

引っ込み思案な自分。

高尾駐車場〜バイク屋さん
昼も過ぎてバイクが増えたかと思っていたが、高尾の駐車場につくとFTRが1台だけ。
あとは全部車。
ここではタバコ&トイレ休憩ですぐに出て行く自分。
ここまで来ればバイク屋さんもすぐ近くだ。

バイク屋
バイク屋さんに到着するとベルも押さずに紅の弾丸さんがシャッターを開けてくれる。
排気音だけで自分のバイクを当てるのは毎度ながらすごい・・・

店に入るとF周りがグチャグチャなバイクが視界に入る…
電話で本人が打ち身程度で済んだとは聞いてはいたが背中が凍る…。
話を聞けば一時停止を無視してきた車に跳ねられたんだとか…
本人はボンネットを飛び越えて道路に激突…
打ち身で済んで本当によかった…

その後、話の流れでお兄さんとお買い物。
買っちゃいましたiライダー。これは手のひらサイズのバイクのラジコンなんですよね。


↑フレームやフロントゼッケンなどを塗装してみた。

ライダーが動いて加重移動し、旋回するという凝ったつくりのオモチャ。
バイク屋さんの向かいにある駐車場で小一時間遊んじゃいましたよ。

……いい大人ですが……??

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