ファンライドフェスタ2013in舞洲 スズキ試乗会(2013年5月12日)
参加者:紅の弾丸さん(PCX125)、自分(フォルツァ)
自分「やっと一週間が終わりましたよぉ…。」
「連休明けのバタバタが続きっぱなしで、もうクターって感じで…」
「やっと明日休みで… もう動けませんよ…」
仕事上がりに立ち寄ったバイク屋さんで、ぼやく自分にお兄さんが一言。
お兄さん「うん?明日どうすんの?」
自分「えっ?何かありました?」
おにいさん「ほら、スズキの試乗会」
自分「あっ…」
「明日は寝て過ごしたい気分もありますが…」
「でもお兄さんに任せます。お兄さんが行きたいのであれば自分も行きます。」
お兄さん「じゃ、明日はやめとこうか。」
えぇ自分、バイク屋さんにいたときは、「明日地球が滅亡しようが、とにかく昼まで寝てやる」ってなぐらいまで、精根尽き果てていました。
でも・・・
家に帰ってベッドに寝転がっていたら少し気分が落ち着いたのか、「行きたい」「乗りたい」という気持ちが内からふつふつと沸き立ち悶々として・・・
毎度のパターンで申し訳なかったのですが、急遽メールを打ち、前日の晩に試乗会へ行くことを決めました。
で、やってみたいのが北川圭一ライディングレッスン。
アドレスで参加したら最速じゃね?(思いっきり世間知らず。)
むひひひ
なんて、やる気スイッチまで入っちゃったのです。
でもそんな思いなど、所詮は真夜中のラブレターと同じで勢い任せだったんでしょうね。
翌朝になるとそんなことも忘れて、集合場所へフォルツァで行ってしまったんです・・・。
まぁこの過ちに気づいたのは現地に着いてからの話だったのですが・・・。
伏見で集合の後、舞洲へ向かうのはいつものように第二京阪の側道。
門真から→鶴見3→R1→R2→野田→北港通りを走るわけですが、昨年のドリーム試乗会では止まれの旗持ったおまわりさんが道路に出てきて、お兄さん達はビュンって行っちゃいましたが、なんとなく心当たりもあることにはあるので停止させられる前に歩道に避難するなんて出来事がありましたらね・・・、もうこのルートを走るが超怖いんです。
なので・・・先導はお兄さんにお願することにしました・・・。
第二京阪の側道の田辺あたりですね、ローダウン&爆音マフラーのいわゆる馬鹿スクが前を走っていたわけなのですが、お兄さん頑張ってPCXでピューンと抜いていくんですよね。
「先導にちょうど良い」なんて思っていた自分も、お兄さんが抜いていったからには続いていくわけですが・・・、お兄さん馬鹿スクの前に入った直後に、突如としてスローダウン!
まさかの走行妨害!?!?
謎な行動に困惑していたのですが、バイパス入り口に白バイが隠れていました・・・。
しょっぱなからやだやだ・・・。
その白バイ、車1台隔てて自分達3台を尾行してくるんですよね・・・。
「もうバレてるよ?」ってアピールもこめて信号待ちでチラチラ後ろを振り向いたりしていたのですが、しばらくはマークされっぱなし。
そんなに取り締まりがしたいのなら、爆音マフラーを整備不良で捕まえておけよってな気分です・・・。
そんなこともありつつも鶴見3丁目まで来ました。
内環状線からの右折時、後ろにお兄さんがいなかったような気がしたので、曲がったあと確認をしたら、やっぱりお兄さんがいないんです。
さっきまで一緒に右折レーンで信号待ちしていたから、誤って直進してしまったというのは考えにくいんだけど…?
次の青でもお兄さんが来なかったので、とりあえず電話をかけてみると・・・、なぜだかエンジンがかからなくなったとか。
しばらしくてPCXを押したお兄さんがやってきました。
状況を聞くと
「信号待ちでアイドリングストップしてたら、そのままエンジンが掛からなくなってしまった…。」
「右折レーンにいるわ、前が動きだしてからのトラブル発覚なので、直進レーンはすでに車が流れだしてるわ、歩道まで逃げるのは無理だっから中央分離帯に逃げるしかできないわ…」
と悲惨な状況。
自分も片側3車線の追い越し車線を走行中、エンジンが焼きついてしまって、中央分離帯に退避したことはありますが、退避といっても道路上ですし、その怖さや周囲に対しての申し訳なさはすごくわかりますよ。
しかしこれまで、市街地をトロトロ走ってきたというのであれば理解できますが、流れの速いバイパスをけっこう勢いよく走ってきてた直後でのバッテリー上がり、なんだか腑に落ちないトラブルですし、やっぱりというか、ホンダのアイドリングストップはどことなく信用できない気持ちが大きくなりました。
さて、PCXにはキックがありません。
スクーターなので当然押しがけもできません。
えぇ完全な立ち往生ってやつなんです。
「ホームセンター探してバッテリー買うしかないかなぁ」というお兄さんに、フォルツァのバッテリーでエンジンをかけることを提案。
無論ブースターケーブルなど持っていないので、外したバッテリーにバッテリーのケーブルが届くかどうかの勝負です。
えぇフォルツァはバッテリーまで超おでぶちゃん(YTZ12)なのでPCXのバッテリーケースになんて到底入りませんから。
で、バッテリーケースからケーブルを出してくると・・・
届いた〜(涙)
これで無事にPCXのエンジンがかかり、元のPCXのバッテリーをつなぎ直し、フォルツァのバッテリーを再び取り付けて、再出発が可能となりました。
しかし、フォルツァってスクーターのくせにバッテリーの着脱がめんどくさいので嫌いだ。
外ぶた外して、中ぶたの上にセットされているカプラーやらケーブルやらを外して、中ぶたを外して、やっとこさターミナルにアクセス。
外ぶたを外した時点でターミナルが露出するように作ってもらえませんかね・・・ってのは、2月に購入して、すでに2回もバッテリーをあげてしまっている自分の意見です…はい。。
さらに言うと奥まったところにボルトがあるから既にボルトが1つ足りなくなってますし・・・
まぁそんなこともありつつ

舞洲に到着しました。
うん。フォルツァでの移動は楽ちんですね。
舞洲スポーツランド
受け付けで手渡された試乗チケットは3台分。
そのうち1枚はGSR750かVストローム650限定チケットとなるので自分で選べるのは実質2台。
Vストローム
会場の混雑や待ち時間などを考えると妥当な台数だとは思うし、ニューモデルに乗ってもらいたいメーカーの思いも伝わるのですが、正直なことを言うともうちょっと乗りたい(汗) 最低5台くらいは…
「バイクの購入も検討してない奴が、タダで遊びたいだけのくせして何言ってんだ?」
こんな手厳しい突っ込みを入れられそうですが…
でもねでもね…
自分は試乗会があるおかげでGSX-Rシリーズのポジションの絶妙さも知ってるし、
300キロマシーンであるハヤブサが恐ろしく乗りやすいバイクだってことも知ってる。
今年購入したフォルツァだって試乗して思いのほかバンク角があり、曲がることを確認できていたから購入に至ったわけで・・・
現状で乗り換えを検討していなくても、今後に生かす経験と知識として、単なる試(ためし)乗(のり)も大事だとは思うんですよね。
もしかしたら明日大転倒しちゃって1発廃車にしちゃうかもしれませんよ?
それから次に乗りたいものを考えたり、試乗してまわっていたら、1シーズン棒に振ってしまう可能性もありますよ?
それにメーカーさんだって人が集まらなきゃ、大きな会場を借りてまでわざわざ試乗会をしようとは思わなくなりますよ?
だから試乗会があるなら、気軽に行ってみたらいいんじゃないかな〜って。
だめですかね・・・。
で、ライディングレッスン受付テントが視界に入ったとき、ようやく過ちに気づくのです。。
「うわ〜フォルツァで来てしまったんだ」と。
昨晩までライディングレッスンを受ける気まんまんでいた自分。
しかしフォルツァでのライディングレッスンとなると尻込みをしてしまうのが正直なとこ。
買ってもうすぐ3ヶ月、まだバイクの挙動として違和感を拭えないのが現実。
でもまぁ、先日いった四国で、なかい君やコトビ君に鬼のようなスパルタ(酷道連れ回し)を受けたので、ちょっとはスラロームイメージもわかってきたような気も・・・いや、それだけに逆に不安なのかもしれない(汗)
ただ、とりあえずは自分の話じゃなく、お兄さんにとってすごくいい機会、「お兄さん一人でどうぞ」じゃ絶対に参加するはずもなく、「一緒に参加しよう!」で無理やり話しを進めたほうがいいに決まっているんです。
なのでフォルツァであろうが、二人で一緒に参加申し込みに向かいました。
「あのぉ・・・原付とビッグスクーターなんですが参加できますか?」恐縮しながらたずねると
「車種に問題はないのですが、参加希望が多すぎて、もう最後の枠しか空いてませんし、もしかしたらその枠も人数の加減でダメになるかもしれません・・・、一応北川さんにもう1枠増やせないか相談しているところではあるのですが・・・。」とまだ午前に係わらずスレスレでのエントリー。
「二人が無理だった場合はnon君が受講したらいいよ」なんて言うお兄さんに、(むしろ正しい知識と技術を身につけるのはお兄さんほうで、譲るのは自分ほうだと思ってます!)と心の中で強く思うのでした。
さて試乗です。

午前中はGSX-R750に乗りました。
まぁエンストのハプニングがあって会場入りが遅れたのと、R750の待ち時間で1時間ちょっと並んだ加減でこれ1台しか乗れなかったんですけどね。
「次の列の方どうぞ〜」との呼び声が掛かり、バイクの元へ向かったら、どれが750でどれが600か分からない、ってなお約束をこなしつつ・・・簡単にインプレしてみたいと思います。
毎度言うのも嫌になってくるのですが身長162cmで短足なライダーの意見として参考にしてくださいね。
今年モデルチェンジしたR750ですが、この型になってもポジションのやさしさは残っていますね、SSにして腰高感が薄いです。
ハンドルは低くいのですが、シートがそれほど高く感じませんし、タンクも短いので停止時は前のほうに座っていれば結構ゆるめなポジションをとることは可能でした。
車重も数値的に600とほとんど変わらないので直立させるのも軽いです。
発進直後の印象は600とあまり変わらない乗り慣れた気軽さのような部分が目立ったのですが、600に比べるとけっこうトルクが厚いので、軽い回転の上昇と伴ってデジタルのスピードメーターが恐ろしく早く動いてしまい、これは750ccなんだと嫌でも実感させられます。
でもリッターSSのようにトルク先行で速度が乗る”いやらしさ”がないので自分にはとても好印象です。
今回のモデルチェンジの特徴を言うのであれば軽量化とブレーキの強化。
ブレンボラジアルポンプマスターシリンダ、ラジアルマウントモノブロックキャリパーという豪華装備を誇る訳ですが、残念ながら試乗程度では全然わかりません。
先導車が優しさのあまり、かなり手前から減速してくれちゃったりしますから・・・。
総評として、このバイクなら自分は乗れる気がします。
言っときますけど扱える気はまったくないですよ(汗)
ただ、自分のバイクでの楽しみ方にはとてもマッチしてる気がするんです。
軽さとか使えないパワーはどのメーカーでも同じって雰囲気があるけど、ポジションで気に入ってしまいます。
ただ見た目がねぇ・・・
先代がかっこよすぎただけに、ずんぐりむっくりになってるのがいただけないかと。
デザインなんて好みでしかないんですけどね。
まぁこんな感じです。
出展ブースめぐり
昼休みになり試乗は一時中断。その間はいろいろなブース回ってました。
スズキの試乗会といえば南海部品ですね。
今回購入したのはワゴンセールのハンドルブレース300円、バーエンドキャップ100円を2セット、アーシングキット(FTR用)100円、洗車ブラシ100円
後日談としてアドレスV125に付けようと思ったエンドキャップは、ハンドルに大きいウェイトが入っていて装着できず、部屋に転がってます。
グリップの端をカッターで切ってから発覚した訳で、グリップの外側に丸い大きな穴だけあけてしまったよ…。
あとワゴンセールじゃないですが電源君というシガライターソケットとUSBソケットがついてる外部電源キットを1800円で買いました。
3割近く値引きされていたのでお徳でしたよ。これはフォルツァにつけて旅バイクとしての性能アップを図る予定であります。フォルツァ カスタムページ
デイトナブースではノーランのヘルメットが輸入販売される情報をゲット。
ノーランといえばKCストーナーのかぶっているヘルメットメーカーですが、もちろんレプリカも販売されるとのことです。(現在、SG規格取得中らしい)
その他各店舗ブースを回って

チームアダチ はやぶさターボ

カタナ1100ファイナルのカスタム車

GSXS-R750 売り物。
目玉のおやじに似てる気がする

アドレスV125S 売り物。

GSR250の社外マフラー
う〜ん個人的にはノーマルのほうがカッコよく思える・・・

GSX-R1000(K7)リズラカラー

GSX-R1000中古車(極上)
等々を見たり

スカイウェーブ650 展示車

Vストローム650 展示車
展示車両に跨って足つきのチェックなどをしてました。
って、この2台どっちも大阪モーターサイクルショーで試乗までしてるし(汗)
なのになぜ跨るか、「そこに展示車両があるから。」
試乗再開後、まず選んだのはGSR250でした。2台体制で順番待ちもほとんどありませんでしたので。
やはりカワサキの試乗会以外では基本400cc以下のバイクは不人気ですよね・・・。
若者のバイク離れが原因なんでしょうか。
GSR250
カタログスペック上、どうしても非力で重く、見た目の雰囲気を楽しむライトウェイトではない250というイメージの付きまとうGSR250。
でも見た目の雰囲気というのは大事で、2本出しマフラーであったり、ボリュームのあるシートカウルであったり、豪華なメーターなどは自分的に高評価なんです。
特にシフトポジションインジケーター。
こんな装備うちのSS、2台とも付いてないのにすごいですよ。
でも、なぜかフォルツァにはありますね…

エンジンは回転が重くて、伸びきり感もなく吹けきってしまうようなイメージを持っていたのですが、意に反して全然軽く、リニアに上まで伸びあがります。
正直CBR250Rよりスムーズに回ってるんじゃない?くらいの印象はありましたね。

雑誌などでは安定感重視と書かれるハンドリングも、試乗レベルでのコーナリングでは安定感という言葉よりも軽快という言葉のほうが当てはまる印象。
乗ってしまえばこのバイクの印象はガラっと変わると思います。
ガチで走ればネガはあるのかもしれませんが、正直個人の技術レベルの差の範囲で同クラスとなら楽しく走れるバイクだとは思いましたよ。
ネイキッドでありながら全体的なボリューム感はすごくありますし、価格も安いですし、このモデルからバイクを始めて雰囲気を楽しんだあと、2〜3年後にはGSR750を・・・って感じでバイク界が盛り上がってくれると、個人的には嬉しいなと感じました。
いやスズキはなぜにネオスタンダード(250フルカウルスポーツ)クラスのバイクを出さなかったんだろうなんて思っていたのですが、スペックとは裏腹にGW250(中国での名前)の完成度は日本でも通じると考えたのではないかと、そんなふうに感じました。
このクラス、絶対王者のNinja250がありますし、CBRも好調。それらに正面からぶつかっていったとしても、販売網含め不利な状況にあるのは否めませんし、そんなことを各メーカーがやりだせば4miniからの流れのサーキットユースのおっさん達が熱くなってしまって、若者が冷めるなんて状況にも陥ってしまうのではないかと、個人的にはそんなふうにも考えてしまいます。
なので、これはこれでいいんだと思います。
GSR250の試乗が終わったところで2時になり、慌ててライディングレッスンへ向かいます。
スズキ車なら500円、他メーカー車でも1000円で50分間のレッスンが受講可能と、かなりリーズナブルな料金体系に加えて、プロテクターもちゃんと用意されているので、本当に飛び込みでの受講が可能。こんなに恵まれた機会、見逃すわけにはいかないでしょう。
ちなみにホンダの試乗会でもライディングスクールやってたけど2,000円だったぞ(ぼそっ)
北川圭一ライディングレッスン

まずは座学です。
北川圭一さんがバイクに跨りながらライディングの姿勢に対して説明してくれます。
話をまとめるとこうです。
・ニーグリップとヒールグリップをしっかり意識しておこないましょう。
・下半身が安定しなければ上半身は自由になりません。
・皆さんの靴のかかとは擦れていますか?
・バイクの前輪は路面状況やバイクの傾きに対して自然と動く構造になっているので、上半身を自由にしてハンドルの自然な動きを阻害しなければ転倒はしにくいのです。
・目線はすごく大事です。
・目線の置いてあるところにバイクは自然と行ってしまうのです。
・目を動かすだけでなく頭と体、上半身ごと動かせてください。
普通に乗れることが前提で、ステップアップ的なニュアンスで話が進んでしまうと辛いな〜と危惧していたのですが、自分が普段からお兄さんや軍曹さんに繰り返し伝えているような内容だったので安心しました。
いつも最終的に二人が結託して「飛ばさないから関係ない」みたいなニュアンスで話を逸らされてしまうような内容ですが、どうなんでしょう、元全日本チャンピオンが言うなら少しは意識するようになってくれるのでしょうか??
基本中の基本だけど、これらは本当に大事なこと。
お金払ってまでそんな話を聞くわけですから、この場にいる人は皆さん、意識するように成長することが”できる”人達だというのはわかるのですが、お兄さんは自ら進んで受講したかった人ではないので・・・、むしろ付き合い的な?雰囲気プンプンなので疑問は残ってしまいます・・・。
軍曹さんが自分の後ろを走ったとき「お兄さんと全然違うな〜」と発言したら、間髪入れず「基本上半身は動かさないからね!(どや)」と堂々と言い放ったお兄さん。
「上半身を動かすことは攻めている証拠。そんな危ないことはしない。」ってなニュアンスを含めた発言だったとは思いますが、こちらから見る限りでは単に体が固まっていたり、腕に力が入ってるようにしか見えず、”余裕”や”安全”という言葉には甚だ遠く思えてしまうのですが・・・
このような考えがベースにあってしまうと、元全日本チャンプであろうが意識を変えるのは難しいと思うぞぉ・・・。
ぶっちゃけお兄さんのようなタイプの人にはアイドルみたいな若い女の子が「目線は大事だって、すぅ〜〜っごく上手な人が言ってたよぉ〜。」「だからみんなも一緒に意識するようになろぉ〜〜!」「お〜〜!!」みたいなノリでやったほうが心に響くんでないかなとまで考えてしまったり・・・
ふぅ・・・。
でもこれらの事って、理解はしていても案外出来ていないもので、街乗りで、ツーリングで、ふと基本を思い返す、そしてその都度確認・修正をする癖をつくる、自分はそこがスタートだと感じているんです。
だからあらためてその事を振り返る機会、ましてや間違っていれば正してもらえる機会はビギナーでなくてもすごく貴重な機会なんだと自分は思うのですよ。

座学のあとはいよいよ実走。
ひたすらパイロンで作られたコースを周回していきます。
「じゃあこの列から」
こういうときいっつもクジ運が良いんですよね・・・。
自分3番手スタートになってしまいました。
つまり自分がもたもたしてると後ろが大渋滞するってことです(滝汗)
「前の人に追いつくようならスタートで間を大きくとってください」と北川氏
えぇ・・・後ろのGSR250のお兄ちゃん頼みますよ。。
とか言いつつも「ぶっちぎったるわ若造」なんて思ってる自分もいる(笑)
コースはこんな感じです。

スラロームのパイロンの数とS字のRはかなり適当ではありますが。
フォルツァでやってみてわかったことは、まずスラロームでダッダッダッダとリズミカルなアクセルワークができない・・・。
いや、アクセルワークはリズミカルにやってもCVTなのでトラクションのかかりが一定でないんです。
S7モードに入れて、ある程度まで速度が出てからであれば、そこそこアクセルレスポンスもいいのですが、ゼロ発進からとなると2つ目のパイロンくらいまでうまく回転が上がらず、アクセレーションがダル〜でバイクが起きないんです。
まぁスクーターでやるってのはそんなもんだろうと予想はしてましたが・・・。
そして車幅感覚ですよね。
リアのほうが車幅があると思うと、跨いで乗るバイクのようにパイロンぎりぎりをかすめられない。お尻を引っ掛けちゃうんじゃないかと気になるんですよ。
普通のバイクであれば太ももの位置で感覚を図れるというのに。。。
なので余裕をとっての大回り気味。ここだけは最後まで走ってもどこまで詰めていけるのかわかりませんでした。
やっぱり辛いなぁ・・・ビッグスクーター・・・。
しかし参加してる人のレベルが格段に低くかったのは救いだったかも(汗)
そして自分よりガリガリステップの擦る音を出していたのはお兄さんのPCX。
まぁ想像したよりもちゃんと乗れてるじゃないって思ってあげればいいのに、「普段からスタンドを削りたおすような走りをしてないから、スタンドが削れてなくて擦ってしまうんですよ」って自分むちゃくちゃなことを言ってたかもしれません(汗)
途中走行をやめ、奥の180度ターンのところで集合。
「大回りをしていく人が多いですが、奥から旋回を開始して立ち上がりはインをキープして孕まないように。」
「いつまでも曲がっているのではなくターン後は直線的に立ち上がるのみです。」
「バイクが起きたら一気に加速してください。」
「メリハリです。」
こんな感じでライン取りのレクチャーもありました。
それに加え、個人の動作もちゃんとチェックしていてくれますので、1周戻ってきたときアドバイスもくれるのです。
自分の前の人はけっこうアドバイスされてて羨ましいなぁと思ったのですが、自分には1度もなし。
そりゃそもそもビッグスクーターって乗り物じゃアドバイスもしづらいんだと思います・・・
しかしお兄さんはアドバイスは受けたようで「目線が悪い」と言われたそうな。
こら!お兄さん、自分が普段から口酸っぱく言ってのに、なんでこういう場でそれをし忘れるんだ。
少しは反省ってやつを・・・ぶつぶつ・・・
ひょっとしてお兄さん、ライテクとは”飛ばすため”にあるものと、ライテクを否定から入る癖があるから・・・
これまで「基本、首は動かさんからな!(どや)」とでも内心思ってたんじゃないでしょうなぁ!?!?
(まぁそこまでは思いたくなけど。)
で、最初の座学と途中のレクチャーを省いた30分くらいですかね、ひたすらパイロンスラロームをしました。これけっこう疲れます。
で、最後の総括として
「どうでしたか?」
「皆さん後半になるにつれリズミカルに走れていたと思います。」
うん。たしかに。自分には前に二人しかいなかったけど、その二人の様子を見ているだけでも先頭の人はかなり上手く走れるようになってましたよ。
自分の前の人は最後のほうになると疲れてきてたんじゃないかな・・・って感じもありましたが(汗)
「上達するには反復練習しかないです。」
「練習する場所がないと困っている人はぜひ竜洋で行われる北川圭一ライディングレッスンへ」
「こちらは1日まるまる練習ができますよ。」
なはは・・・、ダンロップサーキットステーションでも言う、いつもの宣伝ですね(汗)
でもそうですよね、けっきょく上手くなるにはやり方を教わったあとの反復練習で体に叩き込むしかありません。
今回の受講でコツがわかったからといって、練習もなしにお兄さんがみるみる上達していくってのは、まずありえないことですから。
う〜ん、どうですお兄さん!?
今後はライディングスクールのようなものに通ってみるってのは?
・・・
聞くまでもなくありえませんねぇ・・・
ふぅ
ってな感じで試乗会へ戻ります。
ニューモデル用のチケットは強制的にGSR750で決定。
Vストローム650は大阪モーターサイクルショーで乗っているので必然的にこうなります。
GSR750
フルパワーのままの国内仕様が出たことで話題となったGSR750。
600ccの感覚で開け気味に発進したら前が浮きそうな感触があったので少しスロットルを緩めました。
R750もパワーがあるなと感じましたが、こういう伸びきりの関係ないところでの試乗では、低速、中速が強いバイクのほうがパワー感を感じます。
ポジションは見たままのイメージでだいたい合っていると思います。
標準的な国内ネイキッドに比べてシートは高めで多少足つきが悪い。
ハンドルは低めなうえに、絞りが少なく幅が広い、なので軽い前傾になってしまう。
ステップも少し高めで、けっこうバック気味。
普通に乗るよりはスポーティーに走るときのことを優先されたポジションとなってます。
ただ、ハンドルに関しては10年ほど前の初代フェーザー1000やZ1000のような、絞りのあるハンドルのほうが扱いやすいと自分は感じてしまうんですよね。
可能性として、まずはデザインありきで、そこからタンクとハンドルが干渉しないよう、開き気味のハンドルが装着された節も感じないこともないです。
それだけ最近のストリートファイターのタンクはすごく立体的なデザインがされていると感じるのですが、正直な話、身長の低い自分にとっては腕が開いてハンドルが遠いんですよ・・・。
振動なく軽く吹けあがっていく出力特性はR750のイメージから大きくは変わっていません。
雑誌などではけっこう馴染みやすいような印象で書かれていることが多いのですが、吹け上がりが軽いぶん、自分はフェーザー1000Sの国内仕様よりも、ヤバめな印象を受けてしまいました。
調子こいてしまいそうといった意味で。
まぁ言い換えれば、わくわくさせる乗り味ってことで、カワサキのZ750に乗ったときにも思いましたが、スポーツネイキッドは個人的に750ccの排気量がリニアな特性で楽しいですよね。
むしろ特にエンジンを回さなくても勝手に速度の出てしまうリッターネイキッドは、パワーを自覚しにくいだけで危ないんじゃないかなって思ったりする面もあります。
ってのは、あくまでも600ccまでしか所有したことのない自分の意見ですが。
で、このパッケージで税抜き95万切るんでしたっけ?
すごいお買い得バイクじゃないですか。
今乗ってるどちらかの600が壊れたら次はZ1000あたりいいかな〜なんて思っていますが、これもアリだと感じました。
これで自分は3台の試乗が終わり、あとはお兄さん待ちになります。
兄さんは最後にGSR250を選んだ様子。

しかしお兄さんの後ろの女性が、何やら困惑気味で乗車できず、スタッフさんが駆け寄っていきます。

その後なんと女性の足元に足置き台が設置されたのです。(青い箱)
こんな裏メニューがあったとは。自分も借りてみようかしら・・・。
一方でお兄さん、GSRが大柄なのでお兄さんが乗っても全然違和感がない。

で、スタンバイOKってことで発進。
いや、後ろから見るとやっぱしお兄さんは大きかった・・・。
(後ろがお兄さん)
試乗風景よりも、バンバンの女性が帰って来るときどうするかが気になる・・・。
8耐のピットのように、前からガシっとスタッフがバイクを支える?、いやあれはフルカウルだからできる業のような気もする・・・。
注目して見ていると、なんと足置き台を抱えたスタッフが絶妙なタイミングで女性の足元に台を滑り込ませていました。試乗会のプロフェッショナルというものを見たかもしれません。
いざというときのためもう一人のスタッフも横にスタンバイと至れり尽くせりな対応、自分が昔DR-Z(オフの方)に乗ったときは誰も駆け寄ってくれなかったんだけどなぁ・・・
まぁこんな感じで今年の試乗は終わりです。
個人的にはやっぱり乗れる台数が少なかったという思いがあるのですが、お兄さんがそろそろ家が恋しくなっちゃう時間なので時間的にはちょうどいいくらいの時間を楽しみました。
帰り際、ライディングレッスンの最終枠の様子をチラっと見ると、インテグラと初代フォルツァが走っているではありませんか。
こんなイロモノ個性的なバイク達、自分の枠やその前にもいなかったというのに・・・

うむ、この二人は自分の姿を見てエントリーしたに違いない。(大きな勘違い)
あぁできれたらこの枠で走りたかったかも。
しばらく彼らの走りを見ていたかったのですが、お兄さんが帰るモードなので素直に会場をあとにしました。
いや〜、今年も楽しかったです。
3台はやっぱり少なかったんですけど、年々おにいさんのおうちが恋しくなる時間が早まってきているので、ちょうどいいくらいの時間で終わりました。
で、こうやって試乗すると、スズキさんバイクと自分の好みってけっこうマッチングしてるなって思うのですよ。
少なくともカワサキよりは(汗)
実際6R買ったときもR750があと1年早く出ていればそちらを購入していましたね。
フォルツァを買うときはストレスのないビッグスクーターを最終的には優先してしまいましたが、デザインで見るならジェンマだったんですよ。
それに自分、今までスズキのバイク2台も購入してるし!
レッツ1(フロントカウルが開いてカゴになるやつ)と・・・
今乗ってるアドレスV125・・・
えぇ原付のみです。
貧乏人庶民の味方バンザイ(涙)・・・
いや、これ本気のほめ言葉。
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