オロロンラインから望む利尻富士を目指して(05年8月1日)
参加者 自分(CBR600F4i)
8月1日 小樽〜札幌 電気の消えたフェリーターミナル内の建物入り口に寝袋を広げる4人。 チャリダー二人は早々に眠ったしまったが、昼ねの影響からか自分はまったく寝付けなかった…。 一人起きて煙草を吸っているとシンさんが声をかけてきて深夜3時ごろまで話をしていた。 それから「寝よう」と二人して寝袋へ入るのだが…、朝の4時頃新潟からのフェリーが到着し立ち退きを余儀なくされてしまうのであった… シンさんは少しの間でも寝ていたらしいが、結局自分は一睡もできず終いとなる… ちなみに本日の予定は宗谷岬まで。その付近で寝床を探せばいいかと考えてはいるのだが、日程を考えるともっと先まで走りたい気持ちもある。
一応当初の予定としては
荷物をまとめローソンで朝食。ここで3人とはお別れ。 「早朝の小樽は警察から狙われやすいから気をつけて」北海道出身である叔父の言葉を念頭に、先頭だけは走らないでおこうと決めていた自分が目につけたのは、前を走っていたインテグラtypeR。いかにも飛ばしそうな車である。
が、、、これが予想外の展開に。。。。 小樽と札幌を繋ぐ国道5号線(以後R5)は適度に曲がりくねり適度にアップダウンしている。荷物満載の状態ではフロントの接地感が薄いが心配するほどのものではなく十分に走っていて楽しい。
途中、後ろから来たアテンザにハイエースが抜かれるとハイエースもさらにペースアップ。半バトル状態になっている2台の後ろを自分は着いていく。
札幌〜留萌 幸い当初から北上予定していたR231はすぐ近くにあり、R5→R371→R231の予定をR5→R231へと変更するだけにとどまりはした。。 が、、、街中は信号が多い…これには参った…
早朝とはいえ交通量と信号の多い国道を10キロ以上もロスし、結果かなりの時間をロスしてる。。。
ルート修正を終え石狩を少し抜けたあたりから周囲の雰囲気も変わり、なだらかなうねりとなだらか丘をともなった道が続く。
「学校はあるのだろうか…?いや、ないだろうな子供は皆、全寮制の学校へ通うのだろう。」「コンビニはないまでもスーパーはあるのだろうか??あっても個人商店規模の店だろう。」
浜益を過ぎたあたりからは断崖絶壁の海岸線が続き、道のうねりも増してトンネルも多い。
このあたりのトンネルは京都では理解できないくらい曲がりくねっている。
そんなトンネルが多く続くと精神的に辛いものがあるが、さらに追い討ちをかけるようにコンクリート舗装&ウェット路面なのである。 あまり大きな声では言えないが事実である…(汗)
クネクネしていた海外線も終わると道は直線主体となってくる。 が…、自分がどこにいるかもよくわからない・・・(汗)
北海道は信号が少なく、信号があっても国道を優先されているので地図をめくっている時間もない。 とりあえず地元のおばちゃんに「ここは増毛だ」ということを教えてもらい、次に目指すR232のある留萌を確認して出発をした。
留萌〜サロベツ
「アホか?」と突っ込みを入れられそうなのなのだが、素で黄金ではない黄金岬に来てしまった…。
岬の後ろにあるキャンプ場ではまだ寝ている人も多く、朝っぱらから爆音レオビンチな自分はキャンプ客からいい迷惑な観光客…
再びR231へ戻り、留萌〜稚内を繋ぐR232を探す。 勘を頼りに走っているが「後方からハヤブサも着いてきてるし道はあってるはず」と変に自信をもっている自分。しかし海が見えないことで違う方角へ走っていることに気がつく。。。
止まって地図を確認。やはり道を間違えR233を走っていた。後ろのハヤブサはそのまままっすぐに走っていってしまったがUターンできそうなところを探していると、そのハヤブサが対向車線から走ってきて結局お互い道を間違えてたというオチ。
すぐさまUターンしR232へ復帰。さらに北をめざす。
この後もひたすらR232を北上。何もかもが新鮮な北海道、写真をとっては出発の繰り返しで手塩までを走りきり道道106へ入る。あとはこの道で稚内を目指すのみだ。
手塩(道道106)〜稚内 途中道沿いに風車の並ぶ場所があったので、そこでも写真を撮っているとシンさんのバハが走ってくる。思いっきり手を振るとシンさんも気付いたようで止まってくれた。
「あれ?もうとっくに宗谷岬に着いていると思ってたよ。もしかしてって思ったけど」なんて第一声に言われてしまった。(汗)
いや、、、自分もとっくに着いているはずだったんですけどね…
シンさんのナビでサロベツ原生花園を目指す。「遅くても」なんていいながらシンさんカーブじゃ頑張る頑張る。
曲がりくねった道はすぐに終わり、まっすぐの道の脇に平原が広がる。これがサロベツ湿原らしい。
サロベツ原生花園に到着し、シンさんが駐車場へ入る。
恥ずかしさと申し訳なさの入り交じる「大丈夫です。大丈夫です。」の言葉にどこか罪悪感を感じつつも、よいしょと二人でバイクを起こし、自分はシンさんのもとへ戻る。 さて、サロベツ原生花園なのだが
思わず自分は「シンさん、これ一番奥のほうまで回ったころあります?」と質問を投げかける。 笑いながら「ない」と答えるシンさんの言葉を聞いて安心し、最初の分岐点のところでUターン。。。「軟弱者だ」と誰かが言うのであればは好きに言わせておこう。(笑)
サロベツ原生花園から再びオロロンライン(r106)に戻りサロベツ原野の景色を堪能。
「そういやシンさん。天気はいいんですけど、利尻富士はどこで見えるんですか?」 「いつもならこの辺りから綺麗に見えるんだけど。。。今日は天気良すぎて気温が上がりすぎてるのかな?抜海の港から間近に利尻が見えるから、そこで見えなければあきらめるしかないかな…」とシンさん。 かすかな期待を込め抜海を目指す。。。
自分が利尻を忘れ道を堪能していたころ、抜海の標識が目にはいる。 今回の北海道ツーリング……ガイドブックを見ながら利尻、知床、北19号の絶景に期待を胸に膨らませていただけにショックは大きすぎた……
稚内〜宗谷岬
ちなみにホクレンの旗は今年は3色。道南(黄色)、道北(青)、道東(緑)が用意されているらしい。 ホクレンの旗には憧れがあるのでもちろん全部揃えたいとこ!! ちなみにこれ以前に留萌の手前で一度青を貰っていたりするが、これはステッカーありとなしで二つキープするつもりなのだ。
稚内でウニ丼を食べるためにシンさん案内のもと利尻・礼文へのフェリーターミナルを目指す。
その防波堤ドームから、自分が食すウニ丼の店「おもて」は目と鼻の先で、ウニは礼文で食べると決めているシンさんまで付き合わせるかたちでウニ丼を食べる。
このウニ丼、期待していたほどの量はなかったのが残念なのだが、やはりウマイ!!!
腹を満たした自分達は少しの間稚内でまったりとする。
ジュース飲んだりアイス食べたりしていると、先ほどサロベツ原生花園で一緒になった。BMWのオーナーとゼルビスのオーナーさんもやってくる。 「うん…?北海道ではライダー同士なら気軽に仲良くなれる」なんて話聞いたけど、この殺伐とした雰囲気はなんだ…?」結局自分はシンさんの金魚のフンでひょこひょこくっ付いて歩いていた。。。
少しまったりしすぎた。14時を過ぎてから宗谷丘陵経由に宗谷岬を目指すことになる。
宗谷丘陵は牧場の広がる丘陵が視界いっぱいに広がり、さらに遠くには海も見える。
途中、砂利道に入ったり、何度もとまって写真を撮ったりと宗谷丘陵を満喫。宗谷岬を目指して丘を下っていくと… 「ついに見えた!宗谷岬!!」
宗谷丘陵の目と鼻の先に宗谷岬のモニュメントは立っていた。 「あとはこの道を下るだけ。」シンさんのその言葉にすぐさま出発。宗谷岬ガレージへと駆け込んでいった。
宗谷岬〜クッチャロ湖 ただ、やはり観光地。なんとなく浮かれた観光客に紛れてしまうことに抵抗を感じてしまい、なかなかモニュメントの前に足が向かない。
そんなときシンさんが歩き出す。どこへ行くかとついていく。モニュメントの先にある海を目指しているようだ。 「最北端の最北端(笑)」 なはははやられた。シンさんらしくて緊張がほぐれた。
もうこうりゃ自分もミーハーになる!シンさんにお願いしてモニュメントを前に記念撮影。
ふと自分の前をゼルビスが通り過ぎる。目があってしまった…。
そのあとはオホーツク海の流氷を見物できるお土産屋さんに入り流氷見学。氷が溶けないよう部屋の中は氷点下。子供たちが寒いから「入る入らない」ではしゃいでいるなか、氷点下の部屋にTシャツ、ジーパンで躊躇することなく入り「涼しい〜〜〜」と見学よりもクールダウンをして満喫。
さて、いよいよシンさんともお別れのときがきた。ここからは自分ひとりだけとなる。 なははは根がミーハーなのだろうが自分(汗)
ミーハーついでにホクレンの旗もツーリングバッグに刺して北海道ライダー気分を味わうっと(笑) シンさんは飛んでいかないと言ってたけど本当に大丈夫なのだろうか…
宗谷岬を出発したのが15時30。R238を走っているとだんだんと日が傾いてくる。 さすがに焦りを感じペースアップ。写真は最小限に抑える。
クッチャロ湖方面の看板が見えてそちらに曲がる。
湖畔キャンプ場にはすでに多くのテントが設営されていた。空も赤くなりつつある。
クッチャロ湖〜ピンネシリ シートバッグに刺した旗など早々に棒になってしまった。「いや普通にぶっ飛ぶでしょこれ…… 旅の思い出を心に刻むように、風圧に刻まれボロボロになるとは言うが… 嘘嘘…
これじゃでっかいストロー
たぶん、、旗に書かれたセーフティーライドとは旗が飛んでいかない速度でって意味に違いない…
道の駅ピンネシリに到着。
自分は焦っていた。キャンプ場は早朝に出発するチャリダー、ライダーが多く、日が暮れる前にテントを設営するのが好ましいとも効いていたし、暗い中テントの設営するのも大変だということを事前に聞いていたからだ。
しかしどうだろ。このキャンプ場が〜〜〜〜〜らがら。。。。 「まぁヘタにライダーさんがいるよりも気楽なのかな?」そんなことを考えラフな格好に着替える。 そしていよいよである。「さあ食べるぞチャリダー麺」 お店までは近かった。18時をちょっと回った頃。飯にするには丁度いい。ただ腹がそこまで減っているかというと…それほどでもない… 「チャリダーメンは無理としてもライダー麺にしとく?」もう食べる気満々。 が、、、、、、しかし、、、、、、、、、
ガイドマップによると16時30には閉まってしまうらしい…自分のリサーチ不足に悔やんだ… 結局、その日の晩は前日フェリーターミナルで買い込んだおやつの残りをほおばり腹を満たす。。。。キャンプ1日目からむなしすぎる… そしてその夜はバンガローに泊まっている子供の騒ぎ声がうるさく寝付けない夜となったのである… うぅぅ…昨日寝てないのにさ…もうヘトヘトだって自分…
今日一日の感想 靴を脱ぐことがないので靴が濡れるとすごく臭い。 巡航速度の高い北海道での一般車の追い越しはまるでドラッグレース。けっこう体力を使う。 持参するマットは小さく。(自分はでっかいエアマットを持って来てしまった) 荷物は小さく少なくコンパクトに!CBRのようなバイクではミラーが役立たずになる
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