伝説のツーリング  十津川・熊野ツーリング(2014年9月16日)

参加者:お兄さん(CBR1000RR)、Kさん(FZ-1フェーザーGT)、自分(CBR600F4i) 


脳内に稲穂を咲かせろ (丸山の千枚田〜瀞峡)

丸山の千枚田はサプライズなのである。
無論、自分が二人に対して”どや!”ってことではない。
”どや!”といったところで、自分が田んぼを耕しているわけでも、オーナー制度で資金を出している訳でもない。

「俗人はついつい自分はこういうもの(人)を知っていると言いたくなる嫌な癖があるのさ」
キャスバル兄さんもこう言っている。


狭い山道を、道が合っているか不安になりつつも走っていると、いきなり木々が開けて斜面に棚田が広がる、その光景がサプライズなのである。
自分ははじめてこの光景を見たときは美しいと思う前に、その存在の大きさに圧倒されたものだ。

棚田に挟まれた細い道で斜面を登って行く。
棚田好きな自分にとって、棚田の中を走るシチュエーションはこのうえのない幸せな瞬間なのである。
お兄さんのように脳内にお花畑、いや、稲穂がひろがってしまうのである。
ラン ランララランランラン ラン ランラララン♪ 
「そのもの青き衣(ライジャケ)を纏いて金色の野(稲刈りどきの棚田)に降り立つべし・・・」
おばばが表現するとこういうことなのだろう。(俗物でなければわからんな)

展望スポットから見る丸山の千枚田。


二人のリアクションは・・・、やはり何もないのである・・・。
棚田好きな自分はこれまで隙あらばツーリングに棚田を織り交ぜて来ていたため、リアクションがないことは予想できていた訳ではあるが・・・。
この規模の棚田でも、このロケーションでも同じなのか。。。くっ。。


思わず「どうです?すごいと思いません?」と聞いてしまう自分、これがヤブヘビになる。
「うん。ここもTVで見たわ。泣き虫●●が〜」と軍曹さん。
そしてまたお兄さんとTVの話しで盛り上がってしまう。


「ここもTVで汚されたのか・・・」そんなことを思う半面、「お兄さんここも聖地であるならノーリアクションではなく脳内に稲穂でも咲かせろ」と思うのだが、お兄さんはもう次の段階へ入っていることはその表情からも読み取ることができた。
そう、疲れてきたのでそれどころではないのだと・・・。

再びR169へ戻る道中のR311。
二人とはだいぶ離れてしまったので、いつもの場所で写真を撮っていた。


よくツーリング雑誌などにも載るこの場所も、追いついてきた二人には興味がなく「合流したからさあ行くよ」みたいな無言のプレッシャーを受け何事もなかったかのように出発することになる。

R169の極狭区間はまだ続く。
が、前に現れた遅いレガシーが、待避所があろうが、対向車との離合待ちに付き合わせようが、見通しのいい直線があろうが、まったく譲ってくれる気配がない。

レガシーとりあえず、お前、どけ。。。。。。
何度も離合待ちに付き合わされ、お兄さんと二人で「どうにもならないね」と肩を落とすのだが・・・ モンキーに抜かれるSS乗りにすら呆れかえられるなど、これ以上の屈辱はないということをレガシーは知らないだけ幸せ者であり不孝者なのである。


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