●フォルツァの紹介(MF10後期型について)、どのようなバイクなのか
●インプレッション
●MF10前期型からの変更点
●フォルツァの歴史
●ライバル比較
●どうなのフォルツァ?
●トラブル
●購入動機
●主要諸元
かゆいところに手が届く、どうなの?フォルツァ
●スマートカードキーでの操作について
スマートカードキーを携帯するだけでメインスイッチノブの操作が可能で、衣服からキーを取り出すことなくエンジンの始動が可能なスマートカードキーシステムですが、よく表現されていると”ワンタッチで”という訳には行きません。
ノブを回す動作の前にノブを一度ポンと押す動作が必要なため、正確にはツータッチとなるのです。
また車体から離れれば自動でメインスイッチがOFFになると誤解されがちですが、そのような機能はありません。
もしサイドスタンドを出してメインスイッチがONのままエンジン停止になっていると、ヘッドライト等が点きっぱなしになるので簡単にバッテリーが上がってしまいます。
従来のバイクではキーを抜く動作が、メインスイッチをオフにする動作からの続きでおこなうため、まず起こらない状況なのですが、スマートカードキーの場合は注意が必要となります。
マジェスティならサイドスタンドでのエンジン停止後、メインスイッチをOFFをしなければ、メインスイッチがONのままであることを知らせる警告アラームが鳴ります。
スカイウェーブならバイクから一定距離離れるとメインスイッチOFF、BOXのロックを自動でおこないます。
キーレスエントリーを一番最初に採用したフォルツァですが、現時点では一番時代遅れになっている感が拭えないかもしれません。
バイク屋さんもスマートキーのフォルツァはバッテリーを上げてしまう人が多いので、了承を得てメカニカルキーをコピーして店で預かっていると言うくらいですから。
●シートの開閉について
シートのロック解除はスマートカードキー認識状態でシートオープンのボタンを押すだけなのですが、安全面の関係からかエンジンを切った状態でしか開錠はできなくなっています。
「ときどきシートの開閉ボタンが反応しないことがあるんだよ〜!」
とお悩み方は、停車時にサイドスタンドでエンジンをOFF、メインスイッチはONにしたままになっていないか確認してみてください。
個人的にはせっかくのキーレス、ワンタッチボタン式開閉機構がありながら、操作を”受け付けない”というのは非常にもったいないことをしてるように思えます。
エンジンを切らなければシートを開けることができないということは、例えばタンデムで人を送って、ヘルメットを返してもらいメットインに入れ、カバンを渡して「それじゃ!」という行程の中に、一度エンジンを切るという作業、もう一度エンジンをかけるという作業が入ってしまうということなのです。
これが夜間であるなら、路肩でハザードを炊いて停車しているとき、エンジンを切ることなくそのままヘルメットを収納できれば、ハザードを点けっぱなしで安全に作業することができますし、冬などバッテリーが弱々しいときにも、押しがけ不能である恐怖に怯えることなくメットインを開けることが可能になりますからね。
安全のためと言うのであれば、サイドスタンドでの停車ではそもそもエンジンは切れてますし、センタースタンドでの停車であればアクセルを操作したところで、タイヤが浮いているためバイクは発進しないので、何とかならなかったのでしょうか。
●スマートキー認識不可な場合
バッテリーが上がってしまい、スマートキーを認識させることができなくなった場合はどうするか。
スマートキーのほかにメカニカルキーが用意されていますので、右側コンソールボックスをあけて、その下にあるキーシリンダーにキーを入れて回すとシートと左コンソールBOXのオープンが可能となります。
この状態でバッテリーへのアクセスが可能となり、エンジンを始動させることができます。
スマートキー受信ユニットがそもそも故障している場合。
シートが開けられる状態にしておき、バッテリーカバーを外してチェックカプラーをEMカプラーもしくは何かしらの配線でジャンプさせておきます。
キーホルダーにある番号が刻印されているタグorスマートキー内部の番号をもとにシートボタンを操作し、認証されるとメインスイッチノブが作動可能となりハンドルロック解除やエンジン始動が可能となります。
詳しくは取り扱い説明書を・・・
というのも不親切かとは思いますので、ちょっと簡単にだけ書いておきます。
シートを開け、バッテリーへアクセスする蓋を取り外す(ネジ2ヶ所)
↓
バッテリーケースの蓋に固定されている青のカプラーの蓋(ダミー)を外す
↓
車載工食にあるEMカプラーを青のカプラーに繋ぐ。なければ適当な配線でジャンプ。
↓
メインスッチノブを1回押す。青く光ればID入力が可能。
↓
IDを入力。
↓
シートオープンボタン1回が1、同様に2回が2、同様に3回が3といったように入力し、ノブを押す。
ノブだけ押すと0の意味合い。
↓
1桁目の数字ぶんだけのシートオープンを押す→ノブを押す
2桁目の数字ぶんだけのシートオープンを押す→ノブを押す
これを6桁分入力してください。
照合されればノブが動きます。
間違えた場合はEMカプラーを抜いてやりなおしです。
●走行モード切替について
走行モードが5つもあると操作が複雑になるのではと心配になる方もいると思います。
基本的にモードボタンで切り替えられる走行モードは3つです。(前期なら2つ)
Dモード、Aモード、S7モード。
ボタンを押すごとに順番で切り替わっていき、S7モードでモードボタンを押すと、再びDモードに戻ります。
モードボタンを押しても選択できないのがSモードとMTモード。
SモードはDモード状態でシフトダウンボタンを押します。Dモードに戻す場合はSモード状態でシフトアップボタンを押します。
MTモードに入れる場合は自動変速のAモードかS7モードに入っている状態でシフトアップorダウンを押せば切り替わります。
解除する場合は再びモードボタンを押します。
切り替えの流れをわかりやすく書くと
D→モードボタン→A→モードボタン→S7→モードボタン→Dモード 以後繰り返し
D→シフトダウンボタン→S→シフトアップボタン→D
A or S7→シフトアップorダウン→MTモード→モードボタン→Aモード
こんな感じになります。
なので
Dから直接MTやS7に入れることは不可。
Sから直接S7、MTに入れることは不可。
Aから直接S、Dに入れることは不可。
S7から直接A、Sに入れることは不可。
MTから直接D、S、S7に入れることは不可。
ということになります。
まぁこれに対して特に不便はないですし、モード切替自体は簡単ですので気軽で頻繁に使用できるものだと考えておいてください。
ちなみにモード変更はアクセル全開でも可能です。
ただ一度エンジンを切ってしまうとDモードに戻ることが不便っちゃ不便です。
●最高速・その速度域について
正直最高速などどうでもいいようなバイクではあるのですが、なんやかんやで皆さんこの話が気になるようなので、紹介やインプレでも書きましたが、ここにも書いておきます。
最高速は平地で時速140〜142キロ辺りです。
トンネルの無風状態で145くらいまではいきます。
下りではレブリミッターが当たるので150キロどまりです。
下り勾配が長く続くところでは、勢いよく全開にしていると152まで刺すことはありますが、レブをそのまま当てっぱなしにしていると150キロに戻っていきます。(すべてメーター読み。)
「そんなに速度が出ない」という方が多いので念のために伝えておきますが、140キロ以上では必ずDモードに入れてください。(回転数に余裕がでます)
仮に体重が重かったとしても、100キロくらいまでの方であれば、加速は大きく影響しても、最高速ではそれほど大きく影響しないと考えています。
現に自分は太っています・・・。
最高速で大きく影響するのは、体重や車体を含めた総重量よりも、風向きと、車体&ライダーを含めた全面投影面積と、車体の空力性能なので、バイクが同じであれば、風向きとライダーの乗車姿勢が影響しているのだと思います。
上体を起こした普通のライディングポジションでは140キロ台に入れることは自分はできませんでした。(平地での話し)
それ以上の速度となると、自分がどれだけカウル内に体をおさめられるかということがポイントになるのだと思います。

ビッグスクーターなんて人生初の乗り物ですし、そんなバイクでサーキットを走るなんて未知数でしたので、何もかもが手探り状態なうえ、伏せようとシッティングポジションを後ろにずらそうとして、お尻がバックレストに阻まれるというネタのような出来事があり、上手く前傾姿勢を取ることができなかったのですが、最高速アタックのイメージはこんな乗り方になると思います。
もっと伏せることができれば空気抵抗を軽減できるのですが、メーターバイザー部分が大きすぎて、スクリーン越しに視界がほとんどないため、頭の位置はこれくらいが限界になります。
T-MAX530のようにベタ伏せ用の除き穴もありませんからね。
次に最高速付近での直進安定性や接地感について。
フォルツァで速度を出すとフロントの接地感が薄くなる、ハンドルがブレるといった意見がネット上では多くあがっています。
ハンドルのブレに関してはサーキットのようなまっ平らな路面を走っているぶんには出ません。
もしその状態でブレるのであれば、ステムやフォークが曲がっている等の可能性がでてきます。
ホイールのウェイトバランスを疑う人も多いようですが、揃いも揃ってウェイトバランスが狂っているだなんて、世間のバイク屋orパーツ量販店の技術レベルを疑いたくなりますし、仮に120キロくらいまでの速度域なら、ウェイトがなくともハンドルがブレて怖いレベル(最高速まで伸ばせない)までになるとは思えせん。
(ちなみ125ccのスクーターには、メーカー出荷状態でホイールウェイトは装着されていませんが、平地でメーター読み100キロ以上、下りはレブリミッターが当たるまで(110〜120キロ)速度を伸ばせるモデルが多いです。)
次にフロントの接地感ですが、もともとリアヘビーなうえ、ヘッドパイプ周りの剛性が弱いスクーターという乗り物はフロントタイヤの接地感が一般的なバイクに比べて希薄ではあります。
さらに速度が出て行くほどに車体前部の空気抵抗が大きくなること、速度を伸ばしていくということは常に加速状態にあるので加重は後ろ寄りに掛かるというと、この2点からもフロントの接地感は薄くなる傾向にあることはたしかなのですが、やはり上記と同じように危険を感じるほどの接地感の薄れというものはありません。
自分はガンガン開けていけますし、むしろ非力さゆえに高速道路では開けっぱ前提での走行になってしまいます。
もし、フロントの接地感が薄いと思うのであれば、フロント加重の増す下り勾配で速度を出してみたらいいのです。
たぶん、フロントの接地感の薄さを訴える方は、下り勾配であっても同じことを言うのが想像できるのですが・・・。
ただ、速度を出していくときに何も不安感がないのかと言われると、やはり心当たりはあるのです。
それは前後サスペンションがあきらかに減衰力不足であること。
紹介ページでも書きましたが、自分はフォルツァのサスペンションを”原付並みの性能”だと酷評しています。
路面のうねりやギャップ、橋のつなぎ目などを越える場合、速度が出ている状態にあれば簡単にダンパーのキャパシティを越えてしまい、サスペンションの伸縮、車体の揺れが一向に治まりません。
風の強い日などは、風圧だけでフロントサスペションがユッサユッサ動いてしまいます。
サスペンションの伸縮が収まらないということは、タイヤが路面を押さえつける力が一定でないということ。
これは接地感の薄さの原因にはなりえますし、もしこの状態でバイクが少しでも傾いていれば、フロントタイヤは自ずと路面を追従して舵角がついていますので、車体の揺れに対して勝手に舵角を修正しようとし、ハンドルを左右に動かしてしまうことになります。
13インチという小径ホイールでは一般的な17インチに比べて左右の動きは大きくなることでしょう。
ただ、自分は今のフォルツァを県外のバイク屋で購入し、まだバイクの特性に対して何の理解もないまま高速を使って自宅へ帰りました。
初めてのバイクで初めての高速となると、色々とバイクの性能を試してみたいところ。
具体的なところは大人の事情で伏せなければいけませんが、その状態で特に何も違和感もなく乗れた訳ですから、これらの事象をフォルツァだからと結論付けるのは、やはり自分としては府に落ちないところではあります。
(ここでの違和感というのは、操作が破綻するような挙動があるかないかです。ロングスクリーンが装着されていたので、ノーマル状態よりも風圧で前後サスは伸縮していました。)
「高速域での接地感やハンドルにブレに関しては問題はない」
申し訳ないですが、自分はこう結論づけています。
使える速度域に見合っていないサスペンションが装着されているのは、街乗りでしかバイクに乗らない、ライダーとは呼び難いおっさん達の声がでかいからでしょう。
正しいライディング姿勢も理解せず、腰が痛いだのなんだので、低い速度でのギャップの吸収性を重視し、低いバネレート、弱いダンパーが採用されてしまったのだと思います。
スクーターにしては大きな前後サスペンションのストローク量も、乗り心地を犠牲にせず高荷重にまで対応するためといったことではなく、単純にサスを柔らかくしても底着きを起こさないようにといった、そんなレベルの話だと思えてしまいます・・・。
これらで納得がいかない方、問題があると思う方は、素直にバイク屋さんに見てもらったほうがいいと思いますよ。
逃げるわけじゃありませんが、自分はプロではありませんからね。
(乗るほうのプロのバイク屋さんもかなり限られた話ですけど。)
●オプションアラームとの相性について
キーをOFFにすると自動的にアラームがセットされる純正オプションのアラームキットはフォルツァとの相性に少々難があると感じました。
まずシートを開ける際、シート開閉ボタンがイグニッションOFFの状態でないと反応しないようにできているのですが、OFFする=アラームがセットされるということは、シート下の荷物の出し入れでゴソゴソとしてしまうと、その振動を感知してアラームがピピピと鳴ってしまうということです。
なのでそーっとそーっと出し入れしてやる必要があるんです。
一度ピピピとなってしまうとキーをONにして音をとめて、またキーをオフにしなければなりません。
左コンソールBOXの開閉はイグニッションがONの状態でも可能になっていますが、上記と一緒でオフのままでオープンボタンを押すとガコッ!と飛び出して来た瞬間にアラームです。
そうなると荷物の出し入れだけにイグニッションをONにしなければなりませんし、エンジンをかけずにONにしているとキーを抜くという作業がないスマートキーでは、スイッチをオフにし忘れてしまう可能性は高いのです。
そしてバッテリーが上がると押しがけもできず立ち往生。
四国に行ってるときにこのパターンでバッテリーを上げてしまったことがありますよ。。。
つぎにサイドスタンドで停車している際、跨いで乗るバイクの場合、ニュートラルに入っていればエンジンはかかるのですが、ニュートラルのないスクーターの場合、安全のためエンジンがかからないようにできています。
しかしスタンドを払うためにバイクを起こすとアラームがなるので、センタースタンドを払うことができず、キーをオンにしてからバイクに跨ぎ、スタンドを払ってやっとエンジンをかけることが可能です。
この間、ヘッドライトは点きっぱなし。
バッテリーが弱ってるときには恐怖以外の何者でもありません・・・。
個人的にはオプションのアラームは装着するなと言いたいですね。
●積載について
メットイン容量が大きくても、ステップスルーのスクーターで普段から沢山の荷物を運んでいた人にとっては、却って不便だというのはインプレでも述べた通り。
シートが閉まらなければ乗ることができず立ち往生です。
ノーマルのままではキャリアもありませんが、こちらはタンデムシートをキャリア代わりに使えば問題は解決します。
ただしネットやロープは常に積載しておいてください。
具体的にメットインにはどれだけの荷物が入るのか
基本的な考えはフルフェイスヘルメット大の買い物袋2つです。
その隙間に小物をちょこちょこっと入れられる程度で考えておいたほうが無難です。
箱の形状のものは薄いものに限られます。
メットインのセンター部分の形状がかなり浅いので長い箱など到底不可能です。
箱は基本、後部に収まる大きさが限界となります。
ヘルメットの高さくらいの箱なら入るように思われがちですが、メットインは後部にいくほど底が上がっているので、ヘルメットくらいの高さがあると到底入りません。
狙ったかのように缶ビール24本入りのダンボールでいっぱいいっぱいです。
計ってみたのですが長410×幅280×高さ130mmですね。

キャンプツーリングへ出かけたときの荷物。
テント、シュラフ、シュラフシーツ、ビニールシート、枕×2、懐中電灯、ランタン、ストーブ、ガスボンベ×2、マントル×2、片手鍋、コップ、レインウェア、パンク修理キット、折りたたみ椅子が入りました。
着替えやタオル、ガイドブック、サンダル、布テープ等はリュックに入れて持ち運ぶ必要があります。
調理器具が入っていませんが、上記装備でインスタントコーヒーやカップラーメンなら可能です。
しかし銀マットなしの男の寝床仕様です。
この状態でのメリットはハードに走っても荷崩れを起こさない、パッキングでバイクを傷つけてしまわない、見た目が普段通り(乗り降りが楽なまま)ということでしょうか。
調理器具を持っていくとなると、トップケースを装着するか、タンデムシートの上に乗せる必要性があります。(想定する調理器具:・折りたたみコンロ ・クッカー ・まな板シート ・網・包丁 ・洗剤 ・スポンジ ・調味料)+(上記のボンベ、ストーブ)
【メットイン+リュックサック】では、従来のバイクのツーリングスタイルである【ツーリングバッグ+タンクバッグ】ほどの荷物はさすがに無理です。
本格的なキャンプツーリングをされる方はビッグスクーターと言えどリアキャリア、トップケースは最低限必要にはなりますね。

サーキットへ出かけたときの荷物。
皮ツナギ、メッシュインナー、リュック(布テープ、最小限の工具、サンダル、タオル)が入りました。
メットイン後部はツナギとインナーでほぼ埋まってしまい、前側に工具やテープを入れたカバンを入れると、シートは押し込むような感じで閉めることになります。
ブーツは入らないので履いていきます。
考えたらインナーも着ていけば荷物は減らせたんですが、それでもブーツを入れるスペースは確保できません。
●ワックスがけについて
スクーターはカウル面積や樹脂パーツ面積が多いので綺麗に保つのは手間だとは覚悟していましたが、実際に所有してみると思っていたよりも手間で驚きました。
樹脂パーツが多いため樹脂パーツ(PP)に使用できないワックス等はカウル(ABS)に対しては使えたとしても、雨に濡れると成分が流れていくのか、樹脂パーツに白いスジができたりします。
手軽なシリコン系ワックスは水に濡れると白くなり、頻繁に手入れしないと樹脂部の色がまだらになるので個人的には使いたくないとこ・・・・。
バリアスコート、プレクサスなどのガラスコーティング系は樹脂に使用しても問題がないので、自分はこちらを使用していますが、塗る面積がすごく広いのと、樹脂が白くなってしまわないよう、2〜3ヶ月に1回は塗っていると、1本3,000円以上のものがあっという間になくなってしまいます。
スクーターを綺麗に保つ=樹脂部をまだらな色にしないですから、これまでやっていたワックスがけのように光沢を出して終わりではなく、隅々までムラなく仕上げる作業となるのです。
●給油について
HONDA車の場合、古いバイクでなければ給油口に満タンの目安となる棒状の細い金属板が渡してあるのですが、ふちに渡してありノズルの挿入に問題がないCBR600F4iに対して、フォルツァはど真ん中に渡してあるため、給油ノズルを奥に挿入することができません。
棒状の板と給油ノズルの先端を密着させると跳ね返りのためセンサーが満タンと判断し給油が止まってしまいますし、少し離していても勢いよくいれてしまうと板に跳ね返ったガソリンが飛び散ってしまいますので、流量を調整しながらゆっくり入れる必要があります。
形状的にも位置的にもタンク内の油面が非常に見づらく、油面が見えた瞬間には勢いよく溢れてしまうことも多いため、給油の際にはガソリンを勢い良く入れずに、そ〜〜っと入れることをお勧めします。
自分はせっかちなのか、購入してから2年経つ今でもいまだにあふれさせてしまうことが多いです・・・。
●カスタムついて
とりあえず怒りをぶちまけたいところがここです。
ノーマルのリアサスが腐ってるというのに、社外リアサスのほっとんどが自由長とストロークを短くしたローダウン用。
唯一短くならないのはオーリンズで約10万。そして10万だしてもイニシャルしかいじれない。
そもそも少し硬くしたいのと、少しダンパーの効きを良くしたい程度に10万はだせない。
もうねぇあほかと。これが世間のニーズなんだと思うと泣けてくるよ・・・。
スクーターでローダウンしてどうすんだよと・・・
車高の低さは知能指数の低さって本当なんだなと・・。
逆に走りに繋がらない面でのカスタムパーツはかなり豊富です。
外装は豊富ですし、ローダウン用ならフロントスプリングもありますしね・・・。
ノーマルの長さで硬いの欲しかったなぁ(涙)
マフラーも数多くのメーカーが出しています。自分が勉強不足のため知らないメーカーも多く、何キロ軽量されるとか、どんなパワーグラフになるかを記載しているようなのは少ないですね。
正直、好みの乗り味に変えていこうとするカスタムは不向きな素材だとは思います。
●タンデムついて
メットインにヘルメット2個入るというのはタンデムにおいて凄く便利なことだと思っていた部分があります。
でも実際のところカバンだ、上着だ、と乗れる人の荷物を入れるとヘルメット2個は入らないことが多いです。
ヘルメット2個の容量にこだわるよりは、気軽にかけられるメットホルダーが2個あるほうが使い勝手はよかったのではと思うことは多いです。
●カウル着脱について
順番がわかれば面倒ではないんです。作業的には。
ただ目的のカウルを外すまでに何枚ものカウルを順番に外さなければいけない可能性があることと、爪が多すぎて不安感120%…。しかも硬い。
実際シートカウルは一箇所つめを折ってしまいましたけどね。。。
次、どこか折ってしまうのも時間の問題だと感じています。。
経年劣化での硬化や冬場の着脱時にどうすれば折らなくてすむのか、古くなったら割れるのは”当たり前”と言われるくらいならビスくらい車体外側についていてもどうとも思わないのに。
正直ツメでの固定はやめて欲しいです。
●ウェイトローラーについて
所有するまで知らなかったのですが、フォルツァZにはプーリーの中にウェイトローラーが入っていません。なのでZに限っては駆動系をセッティングすることは不可能。できてもベルトを選ぶくらいだと思います。
マイナー車ですけどフォルツァXはウェイトローラーでの変速となりますので駆動系カスタムが可能。
・・・と思いきや、パーツが全然出ていませんのでウェイトローラーを調整するくらいしかできないかと・・・。
●スクリーンについて
冬になるとロングスクリーンに交換するという方もけっこういらっしゃるとは思うのですが、後期型からは一体式スクリーンになってしまったため、スクリーン着脱にアッパーかカウルの着脱がともないます。
ネジでいえば1本着脱が多くなるだけですけど、ツメを外す作業がかなり気を使うことや、寒くなってからの時期でのツメの着脱はツメを折るリスクが高いなどのデメリットが大きくなってしまいます。
季節に合わせてスクリーンを選ぶ方には前期型か、後期型で社外品のミドルスクリーンとロングスクリーンの使い分けをお勧めします。
●バンクで擦る箇所
スタンドが一番先には接地しますが、そのほかの部分も削っていきます。

プーリーケースカバー

左右ロアカウル

マフラーヒートガード
●アンテナついて
オーディオパッケージにはラジオ用アンテナが装着されているのですが、このアンテナ、バイクカバーをかけていると曲がってしまいます。
曲がっていても気にならない方はいいのですが、曲がるのを防ぎたい方はカバーをかける前にトイレットペーパーの芯などをかぶせておくといいと思います。
曲がってしまったアンテナは熱湯で戻すのが簡単です。ただし自己責任で
●すり抜けについて
インプレでも述べましたが、すり抜けはハンドル幅+αのスペースがあれば問題なく可能です。
タンデムステップが車体から横に大きくはみ出ているように見えますが、ハンドルが純正のままであればハンドルのほうが横へ出ているので、すり抜け時にタンデムステップの出っ張りを気にする必要はありません。
上記の点からハンドル交換を考えている方は、純正くらいの幅のものを選んでおけば猫のひげの役割を生かせます。
左側をすり抜けた際、歩道の段差と接触する可能のある箇所は、真っ直ぐ進んでいるぶんにはセンタースタンドのみです。(自分はそこしか当たったことがない)
なので車体が大きく、出っ張っている部分があるかといって、すり抜けがしにくいというほどのものでもなく、あとはご自信の車幅感覚と低速コントロール技術です。
教習所の1本橋で30秒以上に入れられた人なら問題なしでしょう!(できたらSモードかS7モードを使用してください。)
これまでの経験上、一本橋が規定タイムギリギリだった人は、たとえ原付に乗っていたとしても、やはりすり抜けは不得意ですね。
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