FORZAについて色々と


MY FORZAの紹介

2010年式(MF-10後期型)フォルツァZ・オーディオパッケージ (パールサンビームホワイト)

●フォルツァの紹介(MF10後期型について)、どのようなバイクなのか
●インプレッション
●MF10前期型からの変更点
●フォルツァの歴史
●ライバル比較
●どうなのフォルツァ?
●トラブル
●購入動機
●主要諸元


●「長々と書きやがってめんどくせ〜よ!」

ごもっともなのでいきなり結論を書きます。詳しく知りたい方は下のほうへ読んでいってください。

いきなりまとめ(汗)
・加速が良い。伸びも悪くない。国産250ccスクーターではFAZE typeSに次ぐ最速クラス。
・高速道路も難なく流れるに乗れる、追い越しは少し頑張らないとダメ。
・バンク角が意外と深い。S7モードでトラクションをかけていれば思いのほか良く曲がる。
・2次旋回が悪い。深いバンク角を長めに保つようなコーナーは曲がりづらくなる。
・サスペンションの性能は悪い。やわらかすぎてゆっくり街乗りする以外では不満がでる。
・ポジションの自由度・シートの広さ、やわらかさなどが相まって長距離巡行は得意。
・スーパー・ホームセンターなどでの駐輪場の出し入れに困る。
・燃費がいいので12リッタータンクでも300キロは走れる。
・足の置き場によってリラックスからスポーツまで対応。
・外装系カスタムパーツが豊富。
・走りを良くするカスタムパーツがほとんどない。
・乗り手のマナーが悪いジャンルなので一般人やライダーからは冷ややかな目で見られる


●「どんなバイク?」

コンセプトはプレミアム・カンファタブル・2ーシーター。
直訳すると高級で快適な二人乗り。
いかにもおっさん受けしそうなコンセプトですが、最近プレミアムだのラグジュアリだのコンフォートだのといった言葉を聞くと、健常者なのに障害者スペースの駐車場にバイクや車を堂々と止めるような、若者〜中年が好む乗り物に対して使われる言葉とかそんなイメージがあります。

フォルツァがどんなバイクか問われると自分的には
オールラウンド・ツーリング・スポーツ・シティ・コミューター・ムービングソファー!

むちゃくちゃですね(汗)
でも印象としてはこんな感じです。

あながち大げさでもないですよ。

楽な姿勢、操りやすいポジション、多彩な走行モード、深い?バンク角など相まって…




オールラウンド!


ツーリング!


スポーツ!


シティコミューター!



ムービングソファー!
  
(これは違うな・・・・)

こんな感じで乗っていて自分でも何が何やら、とにかくハマってます。

基本的には大きくて、重くて、無駄が多い。良くも悪くもジャパニーズビッグスクーターだと思います。

自分としては低排気量で無駄に大きなバイクは正直好みではないですし、日本人気質として小さくて、軽くて、高性能なものに魅力を感じてしまうのですが、軽二輪(126〜250cc)ビッグスクーター市場を牽引している若者が、ラップやヒップホップを大音量で流しながら走っている姿を見ると、単純明快に「でかい!」「長い!」「広い!」といったアメリカン気質のほうが、この市場では受け入れられやすいのだと、あきらめの境地で納得しているところではあります。

が…、排気量200〜300ccといったシティーコミューター・スクーターの市場を世界的に見て、圧倒的に日本メーカーのスクーター達が無駄に大きすぎるというのは、心のどこかで残念ではあるのですがね・・・。

各メーカーが同クラスのスクーターを2車種ラインナップをしているのであれば、どちらか片方は走りも楽しめ、駐輪にも困らない、少しコンパクトなモデルになっていてもよかったのではないかと思えて仕方ありません。
フェイズが出るときはスペーシー250フリーウェイが復活するのではないかと期待を膨らまし、フタをあけてみればMF06初代フォルツァとほとんど変わらないスペックに肩透かしでしたので・・・。

  

ファントムMAX250やGP-1 250クラスのスクーターを作れとまではいいませんが、せめてフォーサイトより小さく、軽く、そして軽やかに走る、まぁ強いて言うならベスパGTS250みたな、そんな250スクーターは出してくれないかとは思うのです。
女性のニーズにも応えられるでしょうし。

ごめんなさい、フォルツァの話に戻ります。


●「走りは?」

エンジンは22馬力ながらも、擬似ミッションであるSマチックEVOが非常に優秀にプログラミングされており、250ccスクーターとは思えぬほどパワフルに走ります。
(スクーターなら400クラスとも対等に走れると思います。)
しかも低燃費走行(Dモード)からスポーツ走行(S7)まで使い勝手はオールマイティ。フォルツァの魅力の大部分をこのシステムが占めていると自分は思っています。


●「日常の使い勝手、取り回し等は?」

大柄な車体はスーパー、ホームセンターなどの狭い駐輪場では出し入れに困ってしまうシーンが多く、街でよく見かける駐輪スペースではないところに斜めに停めたり、他人の出入りを塞いでしまうようなところに停めたり、障害者スペースに停めたりする輩の気持ちもわからないでもないのですが、まぁ彼らが車体が小さくなったからといって、お行儀よく整列して止めることができるかと問われると、それもかなり疑問な部分なわけで、とにかく通勤や買い物に使うとなるとマナーのいい人ほど困るシーンが多くあると思います。

荷物をたくさん積めて便利な部分と、いざお買い物に使ってみると停める場所に困るといった相反する部分がなかなかのジレンマです。

取り回し自体は、ハンドルの切れ角は大きいですし、低重心で安定感も抜群ですし、足つきもいいので、見た目に反してスペースさえあれば乗っても降りても気軽に取り回すことの出来るバイクです。
センタースタンドも軽くかけられるので200キロオーバーのバイクとして臆する必要はありません。
女性でも楽に扱えると思います。


●「街のりバイクじゃないの?」

ここでフォルツァとははたしてシティーコミューターなのか、それともオールラウンダーなのかという疑問が生じます。
まぁ結論を出せないがためオールラウンド・ツーリング・スポーツ・シティ・コミューター・ムービングソファー!なんて言ってしまってる部分はあるのですが、仮にシティーコミューターであれば非常に優秀なSマチックEvo、ましてやスポーツ走行に特化したS7モードの存在自体が疑問に感じます。
当然ないほうが小さくも軽くもできるので、中年女性の一部をターゲットに含めることもできると思いますし、何より価格そのものをだいぶ抑えることができると思います。

積載性もメットインこそ大きいものの、逆に言えばヘルメット大の買い物袋が2個でほぼ埋まってしまうということ。それ以上となると入れた方に工夫しないとシートが閉まらなくなります。
やはり使い勝手ではコンビニフック&フラットフロアステップのスクーターの足元にも及ばないんですよね・・・。
かといってフォルツァにリアボックスをつけると全長2.6m超のGL1800と変わらないくらいの数値になるので、ますますシティコミューターとかけ離れていきます。
積載性はメットイン容量ではなく、フロアの使い勝手で決まるのです。

さらにこれをシティコミューターと言うのであれば、中途半端にしかすり抜けもできずに、道を塞いでしまう迷惑バイクである現状に対してどのような態度でいられるか、どう対応ができるか、おとなしく車の列に加わるということも選択に入るのか、などその辺りをライダー自身が自問する必要がありますし、実際前を走られると非常にめんどくさい存在だとは個人的に感じています。


●「オールラウダーなの?」

逆にオールラウンダーであると仮定すると、優秀な擬似ミッションが活かせるとはいえ、パワー不足は否めませんので、高速道路や一般道の上り勾配での追い越しなどでは厳しい一面も見えてきますし、ワインディングでS7モードを活用するほどのペースになると、あきらにサスペンションのバネレートや減衰力不足が露呈してしまい、コーナリング中にギャップがあるだけでバイクごと吹っ飛びそうになるのでとても危険です。
正常な動きという意味でサスペンションのキャパを考えると、フォルツァは70キロくらいまでが郊外ツーリングでのコーナリングキャパなんだとは感じます。(無理と言うつもりはさらさらないですが。)
ま、わかりやく言えば原付並みのサスペンションみたいなものだということです。

優秀な駆動システムでスクーターのネガを打ち消し、低速コーナーですらトラクションがかけられ、スクーターらしからぬ安定した旋回が可能だというのに、楽しく走ろうとすれば足回りは原付並みでぐにゃんぐにゃん・・・。
サーキットのようなフラットな路面を走るのならまだしも、ツーリングとなると減速帯、ギャップ、わだち、陥没、ひび割れ等が当たり前にある中、長距離を走るということになるのですから、精神的にもハードにならざるを得ません。


高速や市街地での制動で有効的なコンビブレーキも、ツーリングとなると邪魔になるシーンは多々あります。
ウェット、濡れ落ち葉、苔、ダート、あるいは・・・スノー・・・
これらリアブレーキのみを有効的に使いたいシーンで、リアをかけるとフロントも連動してしまうというのは転倒の危険性を大きくしてしまいます。
とくにスノーなんかは前が少しでも滑っただけで即転倒だと思うと、怖すぎて成す術が見当たりません。
まぁ、そんな乗り方をする人は稀だとは”思いたい”ですが、ゴールデンウィークに志賀高原道路を走ったらスノーシェルター内にアイスバーンが残っていたなんてこともありますから、少しは想像の範囲に入れておいたほうがいいとは思います。
あとキャンプツーリングをされる方、入場に際してのフラットダート、出発時の朝露に濡れた芝サイトを走るシーンなどにも注意が必要です。

なんて言うか・・・
操作技術に無関心&向上心のないオバハンをターゲットにしたバイクではないのだから、これはちょっと余計だったんじゃないかな・・・と個人的には思いますがね・・・。
オバハンはフロントブレーキをかけるのが怖いと思うくらいレベルが低いので、リアだけでも安全に止まれるコンビブレーキなのだそうですよ。


とは言え、それらに目をつむってやると、長距離巡行の快適性においてMF10フォルツァはかなり高いレベルの完成度を誇っていると思います。
居住性の良い大型の座面と足元の広いステップボード、振動がなく静寂製の高いエンジン、路面からの突き上げを軽減してくれるCCリンクなどなど、ポジションと相まって急かされることもなく、まるでにでも乗っているかのような気持ちで延々と走り続けることが可能です。

当然高速道路の100キロ巡行なども余裕でおこなえるだけのパワーはあるので、走行レーンをメインとして走る分には、スクーターとしての優位性が際立ちます。

なにより自分にとってはここまでロングホイールベースなバイクを所有することは初めて。
これまで「まっすぐの道をまっすぐ走ることに対して、車体のディメンションやライディング技術などそうそう関係ない」などと考えていたのですが、ホイールベースが長く、直進安定性が高いと、バイク自体の動きが非常にゆったりで、リーン(寝かして)を先行させて舵角をつけていくSSに対して、むしろ加重移動など考えずに車のようにハンドルだけチョイチョイと修正しながら車線をトレースできることが非常に楽ちんであるということに気づかされました。
そして楽に乗るというのも、一日を通せば楽しく乗るの一部だということに気づくのです。
まぁたぶん10年前の自分なら退屈だと表現したでしょうがね。(気づけば30後半ですし・・・)

そんな優雅な高速クルージングですが、現実に目をやると走行レーンはトラックとバスが多すぎ・・・。
前方の見通しがきかず、事故の危険性は高くなるため、頻繁にレーンチェンジすることが求められてしまうんですよね。
で、「ぬぉ・・・フォルツァがんばれぇ・・・」ってな感じでムチを打つように加速させるのです。
とくに走行車線が詰まりやすい上り勾配となるとこちらの加速も悲惨ですから・・・。

あ〜あ・・・。これさえなければ快適の一文字で済むというのに・・・。


●「基本ライダースキルに応じて適度になんでもこなせるバイク」

「街乗りにはでかすぎる」、「峠では足回りが貧弱」(許容バンク角は問題なし)、「高速ではパワー不足」。
「いいとこなしじゃん」なんてオチがつくかもしれません。

結局のところ車体ディメンションや足回り、エンジン性能を総合すると、年に数回しかツーリングをしないライトユーザーが大きくゆったり乗る乗り物という印象になってしまうのです。
理想を言えばアップダウンが少なく、なだからな海岸線のようなところクルージングするのに適しているバイクなのですが、そんなシーンは限られすぎですからね。

まぁ人から聞かれた質問としてなら、こんな感じに結論付けるでしょう。


しかしそんな結論にたどり着くには時期尚早であるとユーザーの立場からは言うかもしれません。

いくらでかくてすり抜けが不得意でも、真っ直ぐすり抜ける分には全幅(ハンドル幅)でPCXより1cm横に長いだけ。
左車線の左端をすり抜けて行く分には実質5mm車側にはみ出るだけですから、これは個人の車幅感覚に比べたら誤差程度の差として認識してもいいと思います。

重さからくる低速コントロールの難しさも、低重心であることと、S7モードやAモードが低速域でもうまくトラクションをかけてくれること、CCリンクが低速時のアクセルでの車体後部の跳ね上げを抑えてくれることで、低速でふらつきやすいビッグスクーターの欠点をある程度補ってくれてます。
教習所+αレベルの低速コントロールができる方であればそうそう問題にはならないでしょう。
(といってもね、実際スラローム、一本橋は教習所卒業時よりも下手になる人は多いんですよね。そういう人ほどライテクに対しての意識がないので下手の自覚がないんですよ。)

そうなると、すり抜けに向かない点は、あみだくじのようなすり抜けができないくらい。
しかしこれに関しては非常に危険なので、個人的には原付1種のような小さなバイクでも極力はやらないようにとしか・・・というか、リスクを考えられる人はそもそもしてないとは思います。


駐輪に関しての不都合な部分は、これは正直、駐輪場の構造によりますので、細い通路から直角に進入するような駐輪場では車体サイズからして無理があるのです。
大きなメットインがあるので、お買い物バイクな印象があるとは言え、現実は並みの大型バイクよりも車格の大きなバイク。
駐輪場に入れるのが無理なら店員さんに停めていい場所を聞くなどして、無理やり斜めに突っ込んだり、他人の妨げになるようなことはせず、大きいなら大きいだけの配慮を他人に対してする必要があるということです。
よく「停める場所を用意していない施設側が悪い」なんて話を聞きますが、それと他人に迷惑をかけるのは別な話。
さらに言うなら、駐輪スペースに対して斜めに止めているビッグスクーターがセンタースタンドをかけて少しでも横に取る幅を減らす努力をするか?こういう話ですよ。
その時点で察することはできるでしょう・・・。

話が違う方向へ行きそうなので戻します。
並みの大型バイクよりも大きいバイクではあるのですが、「スクーター」「気軽な乗り物」とか、そういう考えを一切排除し、車格なりのバイクとして見れば、大きなハンドルの切れ角と標準装備されているセンタースタンドで、メガスポーツやSS、スポーツツアラーより、駐輪事情に関してマシだと言うことはできます。
さらには重心が低いので取り回しのし易さでは大きな違いがあります。
そう考えると、あくまでも車格比での話しになりますが、駐輪事情も悪くないとも言うことはできますよね。

自分が所有するバイク4台のうち、アドレスV125を除いて、どれで街乗りしたいかと問われれば、間違いなくフォルツァを選ぶというのは皆さんも想像の範囲だと思います。
他の600SS二台が小さくても、軽くても、すり抜けが得意でも、結局のところポジションの緩さ、足つきの良さ、ハンドルの切れ角の大きさなどから、街乗りに対してのアドバンテージは圧倒的にフォルツァのほうが大きいのです。
さらに付け加えるなら、夏場はエンジンから熱気が上がってこないという理由だけでツーリングにも積極的にフォルツァを選ぶかもしれませんね。


フォルツァでツーリングに行って楽しめるかって?

これがねぇ・・・すっごく楽しいんですよ。S7モード付きの後期型であればさらに峠も楽しいです。

ネットで色々見てみると、ビッグスクーターで峠を走ることは”難しい”ことだったり”恥ずかしい”ことたっだり、そもそも”峠を走るバイクじゃない"みたいなことが書かれていて驚くばかりなのですが、自分はそんなこと微塵も感じていないのが正直なとこ。

アドレスV125ですらツーリングに行く自分を特異と見るか、楽しそうと見るかで説得力も変わるとは思うのですが、バンク角がどうの、サスがどうの、パワーがどうのと言ったところで、最終的にはS7モードは何ためについている装備なんだ?と言いたくなるのです。

そう、ワインディングを楽しく走るための装備なんです。
この擬似ミッションは低排気量スクーターの革新だとほんとに関心しています。

くどいようですがフォルツァのバンク角は深いんです。
約40度くらい?のバンク可能なバイクがそうそう曲がらないわけがないのです。

実際、「フォルツァは速いからスクーターだと馬鹿にせずに乗ってみて。」 と疑いを持つ人たちに乗ってもらうと、「思ってたよりもよく走るし、想像よりも全然楽しい」といった回答が自分のまわりではほとんどなんです。

もちろん「サスが仕事を放棄している」「スタンドを擦るからバンクは浅い」「フロントタイヤの接地感がわかりにくい」という意見をよく言われてしまいますが、ビギナーでなければバンク角も、サスペンションの動きも、自らがコントロールする場所の1つという認識はあると思うので、スタンドの擦り方に対しても節度があり、スタンドを擦る=峠では危険といった考えには結びついていないのだと思います。

無論、自分も同じ考えです。
サスがどういう動きをするのかわかっているのであれば、それに合わせたコントロールをすればいいだけという意識で乗ってます。

普通のバイクのようにガッツリブレーキをかけてしまうと、思いのほか車体が沈んでしまってスタンドが擦ってバンクが浅くなるのなら、進入でサスを少し伸ばしてやる間を空けたり、ブレーキを手加減したり、リアブレーキの割合を多くしたり・・・。

まぁあえて言うほどのものではないですね・・・・。

コンマ数秒を争うわけでないので、擦ろうが、暴れようが、コントロールの範囲内で楽しめるライダーは、よほど車体ディメンションや味付けに難がない限りは楽しめてしまうのが現実です。

「それって結局はライダーまかせじゃん?」
ここまで話してそう思われてしまうと辛いのですが、本音として「バイクなんてものはそういうもの」という思いが無きにしも非ず、でも、フォルツァにはスクーターでありながらファンライドの面でも”難”はないよ!ってことを強く言いたかったのです。

「他のバイクだってなんでもできるじゃん!」って言われそうですが、案外そうは行きませんよ。

万能選手の筆頭、アドベンチャーツアラーは日本人は足つきに難あり。そもそもが乗れるか乗れないかというレベルの話だったりします。

ツアラーは重過ぎて近場には乗る気にならない。むしろ家から出すのも面倒なレベルです。

一方で軽いロードバイク代表、スーパースポーツは街乗りで肩や首が痛くなりますし、前傾すぎて視界も悪いです。飛ばすぶんには長距離も楽ですが、飛ばせなければ拷問にしかなりません。

クルーザー(アメリカン)はハンドルが長くすり抜けが不得意。さらにスクーター以上にバンク角が少ない&曲がりません。そもそも日本の国土70%は森林、直線道路なんてほとんどありません。

オフロードバイクは座面小さく振動が大きいので長時間の走行にはむきません。あと後続距離が少ないです。

ね、オールラウンドってなかなか難しいでしょ。
たぶんスクーターって、許容範囲においてはネイキッド並にあるのです。
それにくわえて荷物が沢山積めるのだから考えてみたらすごいことだと思うのです。
ちょっと無理やりかもしれませんが(汗)

そしてフォツァ、維持費という面で車検のない250ccである意味は社会的にも大きい訳です。
とりあえず買って税金と保険代を払っておけば手元に置いておける。
これなら若い人にも、お金のかかる年代のお子さんがいるパパさんにも受け入れられます。それでいて1台で何にでも使えてしまう訳です、それってすごいじゃないですか。

さらに身も蓋もないことを言ってしまえば、基本的にはライダーが何かしらに特化しているか、使い方を限定していない限り、何かしらに特化したバイクを選ぶのは返って不自由であることが多いんです。

でも現実は・・・・・・ねぇ・・・。

見栄だけあっても腕がなきゃ、乗っていく場所がなくて次第に乗らなくなるやん・・・
道の駅で自慢するためにバイクに乗るような人は、本人はご満悦かもしれないけど、けっきょくタイヤのアマリングとかですべてを察してしまって、周りは案外冷ややかなもんだよ。(ぼそっ)


●「「そんなバイクじゃねぇよ」は気にするな」

最終的には世間認識として”街乗りバイク”というイメージがあるので、自分がどう言おうがシティーコミューターとして所有されてしまうのは事実です。
実際、フォルツァを停めていると、興味ありげに見に来るのは、原付しか乗ってないであろう未成年前後の若者か中高年男性がほとんどです。ライダーからはあまり見向きもされません。

そんな認識のカテゴリー内にあって、「走りも楽しんだらいい」と言おうものなら、「そんなバイクじゃねぇよ。」と言われてしまう。
さらに追い討ちをかけるかのごとく、「飛ばしたいならSS乗れよ」と言われてしまうんですよね・・・。

言い返せません。。。

まったく同意”できない”からです・・・。

そもそもSSとはどういう乗り物なのか。
倒立フォークにアルミツインスパーフレーム、スタビつきスイングアームでガチガチに固められた車体、 200キロ以上からのフルブレーキングやフルバンクに対してフレーム補強を不要としている乗り物。

当然ならがらこれらの優位性を引き出すには、走りのレベルが相当のものでなければならないというのが個人的な見解で、逆に鉄フレームや正立フォークがもたらす”しなり”の生む接地感の高さ安心感が、どれだけ素人にとってメリットになっているか、それらを踏まえて発言している人には思えないのです。
正直なところ、安直にSSが速い乗り物だと思い込んでいるレベルの人だからこそ言えてしまうセリフなのではないでしょうか。
そんな人には反論をしても無駄。実感しているのではなく思い込んでいるわけだから・・・。

いや、そこはね、”速い乗り物”じゃなくて”速い人が乗れる乗り物”だったりするんですけどね。
(あうっ、ヘタクソSS乗りの自分が言うと自爆だわ・・・)

街乗り”も”使える
高速”も”乗れる
楽しく”も”走れる

そういう意味じゃ、サスペンションの完成度が低いくらいしか大きなネガはないと思います。
非力なのはあえて軽二輪(250未満)なのですから、そこだけは割り切って、カッコつけずに出来そうなことは何でも楽しんでしまえばいいのです。

自分は買って1年のうちでサーキット、ライディングスクール、高速道路、下道長距離ツーリング、通勤、買い物、峠、酷道、ダート、ウェット、スノー、キャンプツーリングetc・・・・・・、ほんとフォルツァでなんでも楽しみましたし、まだ色々やってみたいことだってあります。

たとえば・・・日帰り下道ツーリングの最高距離約650キロ(ZX-6R)をこのバイクなら簡単に更新できるんじゃないかとか、思い切って3〜4泊かけてひたすら走り通してみたいとか・・・、etc・・・

それだけこのバイクは1台で色々な楽しみ方ができそうだと思えたのです。
ほら、普通ならね、に乗りたいと思って買ったスクーターを、サーキットで走らせてみたいなんて思うわけがないでしょ。でもフォルツァにはあったんですよ。こいつで全開走行をしてみたいという楽しさが。

楽しむ過程において、どんなカテゴリーなのかは正直どうでもいいんです。
これとは逆のパターンでSSで長距離ツーリングに行く自分が言うのですからそこは信じてください。
「そんなバイクじゃねえよ」は乗って楽しむ前にある決めつけからの言葉ですから。

ただ最終的には自分に問いかけてください。
自分はライダーなのか
自分はバイカーなのか
自分はバイクを所有しているだけの普通の人なのか。

ライダーであれば走ることに楽しみを見出せるバイクだと思いますよ。

ごめんなさい。こんなにダラダラと書いてしまって。最後まで読んでくださった方には本当に感謝です。

ps
車高落としたら何もできなくなっちゃうぞ!?!?

最後に自分の所有する600cc2台と比較しても”重い””でかい”という現実も書いておきますね。
FOLZA Z オーディオパッケージ CBR600F4i ZX-6R
装備重量  204kg  198kg  194kg
全長  2,185  2,065 mm  2,065 mm
全幅  750mm  680mm  715mm



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